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Xu先生おしゃべり中国語⑥「池江璃花子のただいま」

大家好,欢迎收听【xu老师的空中中文教室】。
みなさん、こんにちは。ようこそ「XU先生の耳で楽しむ中国語ラジオ」。

今日は6回目の配信です。

さて、今日は「出かけるときと帰るときのあいさつ」というテーマで中国語の基本フレーズを一緒に学びたいと思います。

その前に少し余談ですが、実は最近のニュースでずっと心に残った水泳選手池江りかこさんの言葉がありました。

それは彼女が、女子100メートルバタフライ決勝で優勝し、東京五輪代表入りが確実になったとき、ご入場の際には「ただいま」という言葉でした。

それを聞いた瞬間、本当に私も涙が潤ん(うるん)できたんです。すごく感動的なシーンでした。

日本語の中で「ただいま!」と「お帰りなさい!」はごく日常的な挨拶の言葉ですが、大変つらい闘病生活を経て、やっと復帰できてそして優勝した池江璃花子さんにとって、この「ただいま」は、すごく重みがある言葉でした。

また応援側ではこのとき「お帰りなさい」という返事も、「ずっと待っていましたよ。ずっと応援していますよ。」という温かいニュアンスが感じられますね。

この「ただいま」と「お帰りなさい。」は通常出かけてから帰ってきた人と迎える人の基本フレーズです。

では中国語の中で、普段出かけるときと帰るとき、どのような挨拶をするか、気になりますね。

日本語のよう決まったパタンでいつでもどこでも使われるフレーズがあまり当たりませんが、その場その場の使い方を一緒に見てみましょう。


1.出かけるとき、
(1)もし近くにちょっとだけの出かけなら、

軽く「我出去一下。」
or「我出门一下。」
  ⇒ ちょっと出かけてくる。

(2)もし行く場所、あるいは出かける目的が明確でしたら、それを合わせて挨拶するのも普通です。


  「我去上班了。」⇒仕事に行ってくる。
  「我去买东西了。」⇒買い物に行ってくる。
  「我去见朋友。」⇒友達に会いに行ってくる。
このような言い方がよく使われています。

では、そうを聞いて、出かけない側は出かける相手に返事するフレーズは
 「出去啦。」⇒ 出かけますよね。確認の意味で返事します。
あるいは、ごく簡単で「好。」⇒はい、了解です。
または、「路上小心。」⇒気を付けてねと言います。特に旅行とか、長い旅に出るときは、これはよく言います。

2.帰ってくるときは、

  「ただいま」と似たような言い方で

——我回来啦。
それに対する返事ですが、
一番普通の言い方が 
——「回来啦。」⇒お帰り。

帰ってくる側と返事する側の微妙なイントネーションの違いを感じてみてください。
ほかの言い方で、
——「辛苦啦!」⇒お疲れ様でした。

とくに仕事とか何か大変なことが成し遂げて帰ってきたとき、使います。


または「欢迎回来。」⇒帰るのが歓迎ですよ。ずっと待っていますよ。

そのときは「欢迎回来。」
今回のでは、今回池江璃花子の場合、

池江さんの言葉「ただいま」は我回来啦。

ファンのみなさんのお返事は、もし中国語で話すならば、
「欢迎回来。」
と想像できますね。

はい、いかがでしたか。でかけるときと、帰るときのあいさつ文なんですが、中国語の中に日本語みたいにどのような状況でも通用する決まったフレーズはありませんが、それぞれの場面に応じていろいろなパタンが使われています。ですので、いろいろな場で使ってみて、それを積み重ねて上手になっていくということですね。



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