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生きのびるための事務 第11講 自由な国なんかない自由な人間しかいない

第11講 自由な国なんかない自由な人間しかいない

「あそこですねシャルボンカフェって」
 ジムが指差してる先には古いけどいい感じの木枠カラス張りのカフェが。確かに薄汚れたテントにシャルボンって書いてあります。でも僕はほとんどトミーがくれたジョイントで酩酊してはいました。人々の声がそれぞれ形を持って、僕の耳の中のカフェに腰掛けて、音楽を聴いたりしてます。僕も耳の中に入っていきました。ドアを開けようとするととても軽くてびっくりしたくらいです。すぐに声が聞こえてきました。
「ハイ」
 見ると、小柄な中国人。きっとホウハンルウですね彼が。
「今はパリとロサンゼルスをうろうろしながらあれこれ考えてる」
 ホウハンルウは気さくないいやつでした。なんというか、軽い人です。
「恭平、お前、面白いよ、面白さが言葉にならない感じがいいね、何がしたい?」
「よくわからないんだよね、本を書いて、絵を描いて、歌を歌いながら、世界平和を目指してる。世界中の人と話をしたい。人のいいところ見つけるのが得意だから、AIになって、みんなを適材適所のポジションに配置したい」
「いいね、いいね、それそれ、そういう時代がそのうちっていうか、それが今、きてる、今、そうなってる、誰もわからんけど、そうなってる、そうすると、そういう人間が生まれてるってことだ、それが恭平だよ」
「へえ」
 なんか僕は話しながら、初めての感触がありました。僕が話していることは全然夢物語じゃなくって、当然でしょ、それが今でしょ、みたいな話をしてる人と普通に、酒を飲みながらじゃなくて、それが現実の今、僕の目の前で起きていることが面白かったんです。でもそれにしてもホウハンルウは軽いんです。言っている言葉がそのまま通り抜けていくような軽薄さがありました。でも、その軽薄さに少しも躊躇していないそんな心地よい軽さがありました。
「今はブリュッセルが面白くてね、ブリュッセルってパリ、ロンドン、アムスにも2時間で行ける、で、街は小さい、誰にでもすぐに会える、で、家賃は安い。俺も今、ブリュッセルに家を一つ持ってて、家といっても、ガレージみたいな倉庫なんだけど、キチガイみたいな建築学科の学生たちがいて、そいつらがむちゃんこかっこいいホテルみたいな内装に改造してて、全部ブリュッセルのゴミ処理場からもらってきたもので、どれもぶっ壊された古いホテルの材料使ってて、総工費〇円のホテルで、宿泊料も0円、一室だけ、1870年代のホテルのスイートルームをそのまま再現したところがあって、そこにビアズリーの絵が飾ってある、全部本物だよ」
「ビアズリー?」
「当時最高の詩人でありイラストレーターだったイギリス人のビアズリー。ほらあれあれ」
 ホウハンルウが指差したシャルボンカフェの壁に生首の髪を引っ張っている女のモノクロの絵が飾られてました。
「オスカーワイルドのサロメって本の挿絵、あれはコピーだけど、そのホテルには全部原画が並んでる」
 ホウハンルウは無茶苦茶熱く話してくれてるけど、僕はさっぱりなんの話をしているのかわかりませんでした。
「で、そのビアズリーの部屋だけ一泊100万円なんだよそれでも週末はいっつも満室でそれだけで月80000ユーロ稼げてて、だから、他の部屋は全部0円でもやっていけるんだよ。恭平もそこに泊まればいい」
「あ、俺がそこに滞在するのね」
「そうそう、ブリュッセルでアルゴスっていう新しい芸術祭が始まるんだけど、俺そこのディレクターになったから、お前の作品を出すことにしたから」
「え、いきなり?」
「うん」
「ギャラとかあるんですか?」
「ない。だからその〇円の部屋に泊まりなよ」
「ないの?」
「うん、ない。でもフレッシュな芸術祭だよ。出さない手はないと思う。コレクターだっていっぱいくるし。ブリュッセルに今、コレクターもキュレイターもみんな来ちゃってるから、昔のベルリンみたいな感じかな」
 ジムは黙って聞いてます。なんというか僕を試しているような。
「展示は10日後から始まるから」
 ホウハンルウはなんか笑ってるんです。もうとにかく軽い。軽くて僕は少し不安になりました。ジムは気にせず同じテーブルに座ってるのに本を読んでました。
「作品もなんもないですよ。この自家製の〇円ハウスしか」
「それでいいじゃん。それを置いときなよ」
「それ、どんな展覧会なんですか?」
「焼け野原ってタイトルを俺がつけたんだけど」
「焼け野原・・・」
「もう全部ぶっ壊れてんのね、俺の頭の中じゃ、全部壊れてて金とか社会とかシステムとか政治も全部ぶっ壊れてんのよ」
「はあ」
「このヨーロッパとかもクソなわけ。なんかさ、どこも自由っぽいやろ?」
「ですね、日本よりも自由だと思いますよ」
「なんでもできる、アーティストを守るために助成金のシステムなんかもしっかりしてる」
「いいところばっかりじゃないですか」
「でも俺が思うに、これはさ、人間をコントロールするための自由なのよね」
「日本より良さそうだけど」
「んなバカな。アーティストが国から守られてどうするんだよ。それおかしいやろ。何でもかんでも助成金補助金グラントグラントってバカみたいなんだよ。そうやって、自由を担保にどんどん奴らは管理されててさ、絶対に国に歯向かうことなんかできないね、システムなんかぶっ壊せない」
「確かにそれはそうもかもしれません」
「盗聴でもなんでもする奴らだよ国家は」
「そうですよね」
「俺の国だったら、即死だけどね」
「中国だったらそうですね」
「ロシアもね」
「ですね」
「でも中国とロシアの方がまだマシかも、って俺は中国逃げ出して、ここまでやってきたから思うけど、ヨーロッパはそれはそれで巧妙な管理システム作ってやがる。でも本当に本質的にはむかったら、すぐ銃で撃ち殺されると思うね」
「なるほど」
「そう考えるとさ、日本って、本物のバカじゃん」
「僕もそう思います」
「でも日本じゃ暗殺はされないよ」
「ですかね」
「うん、それくらい管理システム実は甘い」
「なるほど、ヨーロッパは自由に見えて、実は自由にさせてるだけで、本質的に反乱を起こしたら、すぐに殺されてしまう。中国、ロシアだとちょっと抵抗しただけで消されてしまう。ところが、日本は甘いシステムだと」
「それを示しているのが、お前が調査していた路上生活者たちの家だと俺は思うよ」
「確かに他の国にはほとんど路上生活者は建設できませんよね」
「無理だよ。そりゃオランダなんかにも不法占拠している奴らはいるよ、でもそれは使われていない空き家に住むことができる法律を利用しているだけで、それもまた申請しちゃってるわけよ、住む自由があるだとかなんとか言って」
「でもそれはそれで管理されてるってことなんですね、あなたの考えでは」
「俺はそう見てる。だから、お前みたいな奴が必要だと思うよ」
「僕が何かできるんですかね?」
「知らない、俺にはわからん、俺は直感しかないんだよ、俺には言葉もない、わかんないから、ただ、お前がそういうことをやるやつってことしかわかんねえ、でもそれだけはわかる、だから、十日後の展覧会にお前を呼んだ」
「呼んだ、って、僕、勝手にパリに来たんですけど」
「勝手にきたわけじゃないよ、俺、お前のこと、展覧会に出してもらうつもりでいたから、飛行機代なんか出さなくても大丈夫だ、ってアルゴスの事務局の奴らには言ってた、それがまんまとお前は俺のテレパシーに従って、ここに来ちゃったわけだ」
「ほんとですか?」
「半分はほんと、でも半分は、とは言っても、大抵のやつはくるわけないから、俺が適当に事務局に言ってただけだよ」
「え、、でも僕は本当に来ちゃった」
「お前の勘は一流だと思うよ。でも勘だけだ。そして、勘だけでいい。変に作品なんか売れてどうする?」
「芸術家になってどうする、と?」
「そうだよ、みんな飼い殺しだよこの世界じゃ芸術家たちなんか、適当にギャラリーで高値で売られるだけだ。退屈すぎて、どいつもこいつも自殺しちゃうだろな」
「とりあえずこれだけは言っとく、作品は売るな、ギャラリーに売らせるな、売るなら、自分で売れ、自分で直接、コレクターを見つけて、そいつに売れ、とにかくどこにも所属するな、助成金をもらうな、税金もらったら、もう死ぬしかないぞ」
「あなたは?」
「俺? 金なんかいらないよ、なんでもできちゃう。俺も直感の人間だから、必要な金はあのビアズリーの部屋で稼いではいる、でもその金は俺は百人以上の俺の仲間たちと一緒に作ったホテルの中の部屋の一つがまるまる金庫になってて、そこから必要な額だけもらってる、だから無駄に働く必要なんかない。税金なんか一円ももらったことないよ」
 ホウハンルウは軽薄な顔で言うので、どれひとつ本当に言っているとは思えなかったが、どの話も面白かったんです。こういう人がベニスビエンナーレとか世界的に有名な芸術祭のディレクターをしているってことが、嬉しくなって、ついつい僕はホウハンルウが始める芸術祭に参加することをオッケーしてしまいました。
「じゃ、またね」
「え、どうしたらいいんですか?」
「十日後、ブリュッセルにきなよ。小さな町だから、シャルボンみたいなアールヌーボー建築のガレットがやたらとうまいカフェがある、そこでみんなと会えるはず」
「この後フランクフルトに行くんですけど、もうちょっとパリにいます」
「そっか、じゃ、ジェロームに会っときな」
「へえ、ジェローム?」
「ジェロームはフランスに新しくできたばかりの現代美術館、パレドトーキョーの頭だよ。ま、ヨーロッパ人ではあるけど、なんかちょこっと小遣い稼ぎの仕事くらいもらえるかもしれん」
 ホウハンルウは携帯電話でジェロームに電話して、僕がそのうち行くことをすぐに伝えました。ホウハンルウはなんでも早い。そして軽い笑
 手を振っていなくなったと思ったら、目の前にホウハンルウが戻ってきて言いました。
「あのなあ、なんか匂うんよなあ、俺と血が似てる気がするなあ。恭平、お前どこ出身?」
「え? 九州ですよ」
「ほー、九州か。なんで九州っていうか知ってるか?」
「え? 知りません」
「俺が生まれた中国は、王が統治すると、まず国を九つの州に分けるんだよ」
「へえ」
「だから九州なんだよ」
 それだけ伝えるとホウハンルウは本当にいなくなってしまいましたが、僕とジムは二人でテーブルに残って、エスプレッソとパンオショコラを注文し直しました。
「ホウハンルウ、あの人ちょっとおかしいんじゃないかな」
 そう言うと、ジムはパンを口に頬張りながら首を傾げてます。
「そうですか? すごくまともな人ですよ」
「じゃあ、ブリュッセル参加するってこと?」
「参加しない選択なんかありませんよ」
「え、」
「早いのは全部やるんですよ」
「でもちょっと怪しいじゃん」
「あのですね、そりゃ誰かから話が振ってきたら、話はできるだけ遅くするべきですよ。それは人の仕事ですから。でも今回は我々がはじめている話です。こちらの事務がうまくいっているから話が早いわけです」
「なんか損することあるか?ってことか」
「ですよ」
「でも興味深いことを言ってたじゃないですか。別にホウハンルウの仕事に参加したからといって、美術業界でやっていこうなんて思うなよ、あそこはクソだ、と」
「だね」
「何事も一番はじめだけが肝心です。一番はじめを間違うと全て間違います。私は、あなたが美術をやる際、一番はじめにホウハンルウと出会ったのは幸運だと思いますし、でもそれはあなたが自分で考えた事務がうまくいっている証拠だと思いますよ」
「とにかく誰とも違うことをやっているやつだけを見るんです」
「は?」
「そりゃ最初は誰だって、人とは違うことをしようと試みますよ。若気の至りでね。最初は誰だってそうです。でも、それでうまくいくと、同じやり方を繰り返します。そして必ず失敗します。なぜかわかりますか?」
「もうわかるよ。人間はうまい方法でやれば必ずうまくいくし、必ず成長するからだろ」
「利口になってきましたね。そうです。方法さえ間違わなければ必ず成長するんです」
「同じ方法をやっているってことは、間違っていることを示しちゃってるってことか」
「もちろん」
「ホウハンルウは見たところ、もうすぐ60歳くらいですよ」
「誰よりも働いている感じもするもんな」
「それなのに、誰とも違います」
「うん、全部ぶっ壊したそうだ」
「あれ、普通は経済が成立しませんから、飲み屋でグダグダいっているやつになりますよ」
「うん、その可能性が高い人だと思うホウハンルウは」
「でも違いますよね」
「自由に軽やかに生きてるね、軽すぎるくらい」
「あの軽薄さも私は彼なりのサバイバル術だと見ましたね」
「なるほど」
「一度、芸術祭がうまくいくと、同じ方法を繰り返すわけです。それが腐る原因なのを彼は知っているんでしょう。だからこそ、適当にしとく。何事も一番はじめは適当です。どうすればいいのか誰もわからないんですから。余白がたくさんあるわけですね」
「遊びやね」
「それでうまくいくと、バカはすぐ同じことを繰り返します」
「いつも辛辣だよねえジムは」
「いや、本当のことを言っているだけです」
「本来であれば、うまくいく方法をしたのだから成功したわけですから、必ず成長するわけです。しかし、一度成功したものが集団で行われている場合、必ず関わるスタッフの誰か一人でも不安になれば、すぐ同じ方法を試すんです」
「まあ、どこもそうなるよね。それでルールとか決まっちゃってさ、そのうち助成金でてさ、最初はかっこいいポスターだったのに、だんだんダサくなっていくよね」
「つまり、集団で動くことは全く無意味だ、ということになります」
「あれま、また極論だね」
「でも事実です。腐る原因は集団で動くから、ってことです。きっとホウハンルウはいつでも一人です。」
「だろうね、あいつは集団じゃ動けない。それで世界各地で新しい芸術祭を立ち上げては軽薄すぎて、追い出されてしまうんだと思う」
「見た目はそうでしょうけど、だからこそ、彼は彼なりの質を練り上げていけるわけですね」
「それでよくやっていけるよ」
「違いますよ、だからこそ、やっていけるわけです。今回の学びはむしろそこですよ恭平」
「なるほど。ジムがいなかったら、多分あの軽薄さに俺ついていけなくて、参加するの躊躇したかもしれない」
「まだまだ甘いですね。私と二人で対話する分にはかなり打率が上がってきてますが、実践の中で、事務を見出していくことこそが、生きるってことですからね」
「はい、修行しまっす。しかし、カフェの中でハッパが吸えるってのはなんか自由でいいよね」
「でもそこがヨーロッパの注意すべきところだ、とホウハンルウは指摘してましたよね」
「面白いねジムは、俺なんかホウハンルウの言っていることのほとんどが出まかせだと思っちゃってたよ」
「ほんとか嘘か、そんなのどうだっていいんですよ」
「え?」
「人の話を聞きながら、ああでもないこうでもないって議論したってなんの意味もありません。いい負かしたって、そいつの嘘を見破ってそれを告白したりしてもなんの意味もありません」
「そっかあ、俺、よく議論しちゃってるよ・・・」
「そんなのどうでもいいんです。ただの自己満足に過ぎませんし、栄養を得る機会を失っているだけなので、ただのバカです」
「あらあら」
「議論なんてほんと意味がないんです。必要なのは、自分の直感が駆動するかどうかだけ。私は人の話を全て真実だと思って聞いてますよ。だからといって全て耳に入れているわけでもありませんよ。どちらかというと、話半分に聞いているようにしか見えないかもしれません」
「ジムはそんなふうに見えてたよ、俺にはさっき」
「私は人の話を聞いている時、いつも自分の直感をただ天体みたいなイメージで、私の周りで軌道を描いて回転させとくんです。そうやって話を聞いてる。すると、時々、相手の話した言葉が、私の直感という天体にぶつかってくるんですよ、流れ星みたいな感じで、隕石がぶつかる。それだけ私は観察してます。つまり、自分が面白いと思ったところだけ、その人の言葉をそのまま全て体の中に入れるんです。あとはどうでもいいんですよ。議論するだけ無駄。人は議論するために話しているわけじゃありません。だから集団でいることが無駄なんですよ。一人が言ったことをああでもないこうでもないと批判したり議論、対話しようと試みたりするでしょ」
「話せばわかるみたいに?」
「話さなくてもわかる、ことにだけ事務を注ぎ込むんです。話し合う必要はなく、ただホウハンルウの言葉の中で面白かったことだけを綺麗に抜き取って、どんどん自分の直感を駆動するためのガソリンにしていくわけです」
「なるほど、それを俺はこの人は本当のことを言っているのか、嘘を言っているのか、などと品定めしちゃってたわけか」
「まるでお前が間違ったことのない人間のように、な」
「うわ、その時々出てくる怖いジムが怖いよ」
「ホウハンルウは試合巧者ですよ。つまり事務の達人です」
「わー、俺にはそう見えなかった〜、結構な勘違い野郎に見えちゃってたよ」
「まだまだですね。別にホウハンルウがいい人間とか悪い人間とかそういうことはどうでもいいわけです。お前の直感を刺激するかしないかってだけ。刺激しないってことは同じ方法の繰り返しです。刺激するときは違う方法論がそこにあることをレーダーが感じ取っているってことなわけです」
「なるほど、ちょっとずつ意味わかってきたよ」
「私はホウハンルウが受け取った事務情報は『まず一人で動け、集団は絶対に作るな、第二回はない、全部立ち上げろ、立ち上げたら軽薄なふりをして逃げろ、わからないと言い続けろ、自分が一番わからないことを一番大事な発表の場所でテーマにしろ、芸術家になるな、芸術家におさまるな、芸術家でいるための事務なんかクソだ、ぶっ壊せ、ぶっ壊すための事務を見つけ出せ、とにかく一人で動け、一人で自由に動け、自由な国なんかあるわけないだろ馬鹿野郎、自由な人間しかこの世にはいない。とにかく一人でいろ馬鹿野郎、どこにも属すな、属したら終わりだと思え、属して自由な国に住んで適当な金持ちなんかなったら、ただ自殺するしかなくなるから気をつけろ、とにかく自殺するな、死ぬな、死なないために、どこにもいないようなやつになれ、作品なんか作るな、お前がいるだけで、まわりがハイになって、何かが始まりそうな気分で充満させろ、そして、最高のタイミングでその場からいなくなって、また一人でどこかへ動け、死ななきゃなんとかなる、直感だけはいつも最高性能の半端ないブツを積んで、毎日バージョンアップさせろ馬鹿野郎』ってことでした」
「ずいぶん情報受け取ってるねえ」
「なんかお金が動きましたか?」
「いや、金なんか動きやしない。でも生きてる気分がビンビンするよ」
「これが事務ですよ」
「オッケー、この調子で次はジェロームに会ってみよう」
「そうです。試すのはいつも実践の中で」


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