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中学生のためのテストの段取り講座その6 自立のための段取り

 その6 自立のための段取り

 みなさん、ちょっと講座が中断してしまってすみませんでした。
 安全保障理事国のロシアが、国連で平和のための議会をやっている最中で、さらには議長だってってのに、突然、何にも議題にあげることなく、ウクライナに侵攻し、戦争をはじめたので、僕も落ち着かずに、反戦の集会で意見を伝えに行ってました。そういうこともあり、中断してしまいました。ほんとおかしいですよね。絶対に許しちゃいけません。通告をしないまま、攻撃をするのは、一応、国際的なルールで、やっちゃいけないことになっているわけです。日本も昔、それをやってしまいました。これをやってしまうと、もうむちゃくちゃになってしまいます。こういうことがないように、国連でどうにか議論をしているわけです。その完全否定なわけです。とんでもない世の中になってきました。
 戦争反対。侵攻反対。
 さて、中学生のみなさんにもこの話は他人事ではないはずです。
 テストなんてやっている場合ではない、と思う人もいるかもしれません。そして、それはそうかもしれません。
 しかし、僕はだからこそ、テストのやり方を徹底させていくべきだとも思ってます。
 というわけで、世の中が非常事態になったとしても、段取り講座は続けるんです。

 僕は常々、言ってますが、今、戦争がはじまったわけではありません。
 日本では毎年2万人以上の人が自殺しているんです。僕はこのこと自体が、戦争だと思ってます。日本は今、僕の中では、戦時中なんです。
 実際、みなさんと同じ中学生の子たちから、死にたいと電話がかかってくることもあります。この現代に、令和に、2022年にです。子供なんだから、将来に余計な心配をせずに、ゆっくり伸び伸びと育ってほしいです。しかし、現実は違います。死にたいと思っている中学生が実際にいます。そして、自殺で死んでしまった中学生も実際にいます。自殺の現場には刑事さんが駆けつけます。僕は一度、刑事さんと話す機会がありました。彼は10代の若い子供達の自殺を目の当たりにした時が一番、心が苦しくなると言いました。救急隊員の方からも死にたいと電話がかかってきたことがあるのですが、彼もまた、幼い命が自殺で奪われている現実を目の当たりにし、心が傷ついてしまっていました。
 とにかく、僕は中学生のみなさんに伝えたいです。
 死にたくなったらすぐに09081064666に電話してほしいんです。何度も言いますけど、この番号は僕のスマホの番号です。
 ぜひ自分のスマホに登録しといてください。何が起こるかわかりません。みなさんだって死にたくなる時があるかもしれないのです。その時は、一人で考えずに、すぐに僕に電話してください。
 
 ちょっと重たい話になりましたが、みなさんがそういう現実と実は隣り合わせで、少し不安を感じながら、毎日を生きていることを知ってます。
 苦しいことはできるだけ早く、苦しいと口にできるように練習しといた方がいいです。
 なんとこれも段取りのうちの一つです。段取りは何も、仕事のこと、お金のことだけではありません。生きること、生きのびること、傷つきすぎないようにすること。その行為のためにも段取りが必要なんです。だから、僕は非常事態だろうが、なんだろうが、みなさんにテストのための段取り講座を開いているんです。
 僕は勘違い野郎と大人たちには思われている可能性もあります。いいんです。周りからなんと言われても。気にせずいるわけでもありません。僕は意外と繊細ですから、全部言われたことはみなさんと同じように、気にします。でも、だからと言って、目立つようなことをするのはやめろ、出過ぎないようにしろ、みんなと同じようにしろ、自分だけ違うことを言うな、そんな声を耳に入れて、行動を躊躇してはいけないと、感じてます。だから、気にするけど、動くことは止めない。そういうやり方をしてます。もちろん、こういった僕の行動も、段取りがなければ、すぐにかき消されてしまいます。
 人は人のことを注意しようとします。しかも、悪意ではなく、善意のつもりで注意しようとします。みなさんもそういった経験があるかもしれません。あなたのことを考えている、と言いながら、あなたの行動を止めようとする声を聞いたことがあると思います。今のコロナ騒動もそうでしょう。外に出ようとする人のことを、出るなと人は注意します。これと戦争の時の動きは同じです。人に外に出るなと注意する人は、戦争になると、政府の言うことを聞けと言うでしょう。みなさんも学校にいると、自分だけ違う行動することをためらってしまうと思います。先生の言うことは正しい、とは思っていなくても、周りのみんなが動くなら、自分だけ、違うと思っても違う行動をするのは難しいと感じているはずです。
 みんなで心を一つにしよう。絆が大事!
 こんな声が聞こえてくると、僕はどうしても体が変になります。みんな違うんです。それでいいんです。だから揉めるんです。それもいいんです。揉めたらいい。侵攻したらいかん。戦争もいかん。そこに至らないために、揉めた方がいいんです。違うと思ったら、どんどん違うと声にする。みなさんも好きにやればいいんです。自分の思う通りにやる。ちゃんとしろ、きちんとしろ、と声が聞こえてきても、自分がしたいと思うことを止めずに、どんどんやったらいいんです。それで揉めるかもしれない。揉めることも自由ですし、誰かがあなたに注意や文句を言うのも自由です。そういう文句や注意のない世界も気持ち悪い。でもあなたはそれでも自分がやりたいと思うことをどんどんやるべきです。
 でも同時に、それをやるなら、自分で責任を背負う必要があります。
 だから段取りが必要なんです。段取りは、みんなで一つになろうという声が聞こえてきた時に、それでも自分の思うことを実現しようと思うときに、大事な助けになります。
 揉めることもなく、みんなの心が一つになった平和な世界なんて、とんでもない世界です。

 さ、段取り講座に戻りましょう。
 前回、スケジュール表の作り方をお伝えしました。僕が伝える具体的な方法は本当にこれだけなんです。全体量をまず把握し、それをかかる日数で割り、毎日の日課の分量を決める。その分量を紙に書いて、外に出す、目に見える形にする。そこまでできたら、あとは実践するだけです。無理はしないようにしましょう。無理は禁物です。無理をすると、続きません。段取りとは、何よりも継続するためのものです。少し余裕がある程度の分量を毎日、それをできるだけ長く継続していく。段取りはこの動きを可能にします。これを実践することで、テストで好成績をおさめることができるのはもちろんですが、何よりも、段取りとは、みなさんが自立して生きていくための力になります。今は、テストのためだけにこの段取りを組んでいますが、この段取りが、みなさんが自立した時には、毎日の生活そのものになります。これから段取り講座の後半が始まりますが、これからはテストだけでなく、みなさんが大人になってからの生活の段取りについて少しずつ話をしていきたいと思います。
 
 テストの場合は、今まで話してきたことで十分だと思ってます。テストはなんにせよ、問題と答えが揃ってますから、これは自立をするための練習でしかありません。やればやるほど上手くいくはずです。段取りも早く組めば組むほど、反復することができますので、点数も自然と上がります。つまり、極論を言えば、テスト勉強などしなくても、毎日の勉強の段取りを組んでおけば、自然と上手くいくでしょう。
 学内のテストであれば、教科書からしか出ませんので、全体量は教科書の中からってことですので、そこだけ勉強すればいい。
 これが受験になるとどうなるか。教科書からも出題されるでしょうが、その応用問題もたくさん出るでしょう。どこからどこまでの範囲が出ると明示されているわけでもありません。つまり全体量が見えない状態です。そこで全体量を、予測する必要が出てきます。これが学内のテストと受験の違いでしょう。
 全体量を予測する。
 このことは、みなさんが自立して生きていく上で、非常に大事な力になります。なので、受験も、みなさんが生きていく上で、素敵な訓練になるはずです。
 
 受験の場合は、
 ①1年生から3年生までの教科書
 ②これまでの過去問

 この二つを合わせて、全体量としてみてはどうでしょうか。もちろん、これは僕なりの予測です。僕だったら、こうするなという方法です。
 教科書はそのまま勉強すればいい。一方、受験の過去問は、どうするか。と言っても、10年分くらい見ておけばいいと思います。5教科の10年ですから、50回分。これを一問も間違わずに解けるようになれば、問題なしのはずです。なんにせよ答えはありますから、やればやるだけ上手くなります。もちろん、問題自体は変わるでしょうから、それぞれの問題が、一体、どういう問題なのか、を言葉にするといいでしょう。教科書の目次に使われている言葉を使うと、スムーズです。そうすると、3年間の教科の目次の中で、受験によく使われている場所が判明します。そこだけは、教科書とは別に、一冊、何か参考書でも買ってきて、より広く勉強するといいかもしれません。僕は3年生の夏休みの時から、受験までのスケジュール表を作った記憶があります。

 でも勉強はこのくらいにしておきましょう。
 僕がこの段取り講座でお伝えしたいのは、何度も言ってますが、テストで好成績をおさめるためでも、受験に合格するためでもありません。それはあくまでも練習の一つです。
 とにかく、僕はみなさんに自立するための方法を伝えたいんです。
 なぜなら、現在、平和に見える日本ですら、戦争状態であると僕は思っているからです。勉強をして、いい高校、いい大学に入って、いい会社に入る。もちろん、それも一つの生きのびるための方法かもしれません。それは僕も否定しません。多くの人がそうやるべきだと思っていることもわかっているつもりです。でも、僕はちょっと違うことをみなさんにお伝えしたいと思ってます。
 勉強をしたい、とみなさんが思って、大学まで行くのは素晴らしいことです。しかし、それと同時に、みなさんに自立して大人になるということも練習していってほしいんです。
 具体的に言うと、会社に入る前に、まずは自分の手でお金を稼ぐ方法を試してほしい。それが上手くいかなかったら、会社で働けばいい。
 テストで生かしたこの段取りは、なによりもみなさんが一人で生きていくための大きな力になるからです。
 やり方は、今まで話してきたように、意外と簡単でしょ? そして、とてつもない努力が必要なわけでもありません。今持っている力の80パーセントくらいを毎日継続するだけなんです。
 段取りを活用して、まずは一人でやってみてほしい。みなさんのお父さん、お母さんは、そんなことしないでいい、と言うかもしれません。そんな中、僕がみなさんに無理強いするわけにはいきません。でもみなさんはまだ中学生です。大学4年生で就職活動をしているわけではありません。一夜漬けで明日のテストを勉強する状態ではなく、中学一年生なのに、高校受験の段取りを組もうとしているような状態なわけです。つまり、まだ時間がたっぷりある。このチャンスを生かさない手はありません。
 これから「テストの段取り講座」から、少しだけ趣を変えて「自立のための段取り講座」にすり替わるのですが、お父さん、お母さんたちに「私は今日から自立します!」なんて言わないでいいですからね。静かにしておきましょう。とにかくゆっくり時間をかけて、継続するんです。段取りが上手くいけば、きっとそのうち誰も文句を言わなくなります。自然とあなたは自立するでしょう。
 
 さて、これから第二部の段取り講座が始まりますが、まずはテストを頑張ってくださいね!ここからはテストが終わって、落ち着いて、あとは春休みを待つだけって状態にしといてください。
 娘のアオですが、成績表が返ってきまして、なんとクラスで1番になったようです。無茶喜んでました。段取りやばい、と言ってました。
 みなさんもぜひスケジュール表を作って試してみてください。きっと驚くような結果がついてくるはずです。
 それで気分も良くなったら、ぜひこの第二部の自立のための段取り講座も受けてみてください。
 きっと楽しいと思いますよ。まだ子供なのに、お金のことなんか考えてないでいいって大人たちには言われると思いますから、だんまりでいきましょう。
 それではまずは勉強頑張ってください。この講座みたいに、休憩をたくさんとるんですよ。休むといいことありますから、騙されたと思って、たくさん休憩入れてください。
 それではまた休憩に入ります。
 

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