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身内即売会を開いた話

こんにちは。塵芥 京と申します。普段は余暇とお小遣いの大半を二次創作の小説に費やすかTwitterでぼちぼち妄言を吐いてる狂い人(くるいんちゅ)です。

さて、先日私は東京某所にて開催されました「きみヲりぴぃと ~煩悩炸裂外道道中~」というイベントにサークル参加をしてきました。

「なんだそのイベント」「聞いたことないけど?」困惑された方が大半だと思われます。そりゃそうです。何故なら我々が勝手に作ったイベント、即ち身内同人誌即売会なので。連日の猛暑で頭がイカレたとお思いかもしれませんがマジです。身内同人誌即売会とは読んで字のごとく、身内のみで行う同人誌即売会。つまり奇祭です。
質実剛健に生きてたらまず人生に無いイベントですが発生させました。
これは「都内某所にて複数名が集団幻覚」と言い換えられるとっても素敵で最高なひと夏の備忘録です。おおらかな気持ちでお読みください。

はじめに

身内同人誌即売会を誰がやろうと言い出したのかは定かではないのですが、(もしかしたら天啓かもしれない)何はともあれ、話が早いことに定評がある周囲のオタクを紹介します。イカレてるぜ今日も 無双モード

塵芥 京

この記事を書いているひと。名状しがたいもの。推しカプが出来るごとに感情がめちゃくちゃになり、同人誌を作って気持ちを落ち着かせている。主人公(気質)は右派。そのせいで最近主人公love系束縛鎖鎌男に狂いハマって一週間と経たずにコピ本を出した。

りり野

絵描き。悩み事の大半はどうにかしてくれる。
息子が結婚して寝込んだ。最近ハマってるゲームの主人公の中の人×推しの中の人のBLCDに手を出して発狂し”終焉”を感じた。最近の楽しみはうちの子のイメージCVを考えること。

ピナりん

絵描き。単行本3巻で推しカプの距離が近いことが確定して死んだ。やる気が常に間違った方向に全力であり、みうと手を組んで80PフルカラーA4本やらリキッドアクキーやらを出した。イベント楽しみすぎて服やらメイクやらで6万程溶かした(本人談)

みう

絵描き。パッと見「絶対コイツ信用出来ねぇ~~」となる胡散臭い顔のいい糸目が好き。糸目は開眼して欲しくない派。今回のイベントでは何が彼女を奮い立てたのか、それとも猛暑からか、80PフルカラーA4本やらアクキー4種やらトチ狂ったことをした。

ヲノイ

字書き…?このメンツの中における常識人。冷静沈着でカニに流されない。
ソシャゲで推しがいつか新衣装星5として実装された時のために神引きのイメトレをするのが日課。しかし以前公式からお出しされた1周年記念イラストで若干股がもっこりしていたことを根に持っている。

教授

教授。ここの他己紹介を書く際にエピソードを募集したのだがそのどれもが刺激が強すぎて規制を入れないとnoteに掲載出来そうにないレベルというある意味の伝説を打ち立てた。キュートアグレッションで大好きな人間を虐げ可愛がる人外が好き。

イベント準備とか経緯とか

誰が言い出したかこそ不明ですが、きっかけとしては「オリジナルモンスターやバトラー、自創作や別ジャンルの本やグッズを自由に出せる場、欲しくない?」「身内だけに赦される好き勝手、思う存分したくない?」「誰にも文句を言われない場で好きな話をしたい」「人の目を気にせず暴れたい」とまぁ、それぞれありました。
ディスコでグループを作り、おおまかに詳細や予定、タイトルを決めたり。それらしくなるように作ったものとしてはサークルチケットやパンフレット、サークル配置図やサークルカット、ポスター等。
パンフレットには各参加者のオリオレや創作子のイメソン、存在しない架空の挟み込み広告など、ここぞとばかりのフレキシブルと熱を。表紙以外全部俺。サークル配置とか初めてやった。勝手にやっただけなんですが、ぐんとイベントらしくなった。ここで手を抜いたら最高の夏は送れない、そんな覚悟すらあった。

パンフレット冊子
「クソダサく頼むわ」と言われて制作した
よその子の広告の一例

会場に関しては

私「なんかいい会議室的な会場知らん?」
りり野「オッケー、専門家にかけあってみるわ」
私「何て?」
りり野「あるって」
私「あるんだ」

みたいなノリで決まりました。本当にナイスプレー。持つべきものは伝手を持つ友人。都内のクソデカ貸し会議室にて奇祭が行われることになりました。それからは各々、終わらない原稿に喘いだり逆に推しを喘がせたり騒いだり宇宙人狼をしたり、本を一冊作るのでも労力も時間も死ぬほどかかるのにマジで全力出してて最高だな~~~~ってなった記憶。

さぁ来い8月15日!

嘘だろ?と思いましたがですがなんとこの日、台風が接近中。なんならブチ当たり。近所である我々はともかく、遠征組が危ない。新幹線計画運休の話も持ち上がり、どうなる…!?と思っていた所。

ヲノイ「新幹線が全日運休になる可能性が高いらしいので腹括って14日前乗りすることに決めました」
みうピナ「14日に前倒しで行きますね」
「マジでどこから来るんだよその熱意は」

台風ですら止められない熱意や天晴。いっそ恐ろしさすら覚えます。新幹線代だってタダじゃなかろうに。そんな熱意に台風も根負けしたのか、当日は曇り空でこそあるものの、酷い天気にはならずに無事に東京に集えました。

さてそうと決まれば私も準備をしなければなりません。イベントといえば「途中列」や「最後尾列」の札ですよね。私も描いたのですが思いっきりミスをしてしまったので、

急遽、推し(ソロモン王)に「自分は王である」ということを主張させることで事なきを得ました。俺こそが王だと名乗りを上げたい人に是非持っていただきましょう。この韓国語、使い道あったんだ。あとはちょちょいとイーゼルやケースを買ったり、前日の朝四時までWordソフトの度重なるエラーと格闘しながらコピー本のデータを作ったり。
配慮とかナシに全力を出せるのってこんなにも楽しいんだ、と思うと同時に自分の限界はこんなもんじゃない、まだ越えられる、まだやれるとスポーツ漫画の心境にすらなりつつありました。

イベント当日

8月15日イベント当日。りり野と私は会場設営の為に早めに現地入り。100平方メートル、普段は講習会などに使用されている一室を借り切っていただきました。入った瞬間”大真面目”だったので俺の中のモブおじさんが「ゲヒヒ…いかにも清純派って感じの面だが、いつまで保つか見ものだなぁ……?」とゲスな笑みを浮かべていました。
隣では地元の体操クラブが教室を開いていたので対義語だなとも思いました。健全と不健全の別居。

使わない机や椅子を片付け、サークル配置図と照らし合わせながら机と椅子とを動かし、部屋の外にイベントポスターを貼った立て看板を設置。
配置が終わったら、サークル入場開始までの時間に受付台と看板を作成し、余った時間自スペースに敷き布を敷いたら頒布物と”思想”を並べます。

思想

身内即売会の良い所はゴリゴリに思想を押し出せることです。この際なので既刊も持ち込みました。煩悩と幻覚の塊です。

今回教授はディスコードでの遠隔参加とのことだったのでこの時に配置をさせていただいたのですが、

・・・なんだか、今にも仮面の男とかが映りだしてデスゲームの開催を言い渡しそうな雰囲気だったので

教授にはシルバニアになっていただきました。依り代です。
さて設置が終わり、皆さんを迎えに行き、迎え入れ、
各々設営をして貰えば…

わ~い

完成!!!!!!!!!!あっという間にイベント会場です。誰がどう見ても現地イベント会場。あっちを見てもこっちを見ても最高!イベントの空気感ってマジで一人じゃ作れないと言うか、人それぞれ持ち得る癖や感性が違い、それら集まるからこそこの空間になるんだろうな……NO.1にならなくてもいい もともと特別なOnly one。スタッフ(俺)による会場アナウンスと同時に、事前に用意したよその子のイメソンを流せば完璧。

身内なのをいいことに、縁がない最後尾札を持ってもらったり、舞う諭吉や行きかう形を得た幻覚。「京さんですか!?いつも見てます!頑張ってください!」「あ、ありがとうございます!」と始まる茶番。よくよく考えなくても全員新刊出してるのマジでヤバい。しかも頒布物とは別に

りり野「皆さんのサークル机上に色紙がありますよね?各自のよそのこを描かせていただきました…めくって、どうぞ」
みうさん「これ、カードコネクトで作った皆さんの創作子のイラストカードです!!受け取ってください!!!
ピナりんさん「皆さんの推しの手作りイラストキーホルダーです!!!!!受け取ってくれーーーーーッ!!!!」
ヲノイさん「皆さんに描いていただいたイラストをシーリングスタンプにしました!!あ!ノベルティですよ!」

教えてくれ、何がお前たちをそこまで駆り立てるんだ?

怖いことにこれ全部、”頒布物とは別”なんですよ。どうしよう……原作が存在しないうちのこのグッズが出来てるし手に入ってしまった…原作がない二次創作だ…。身内オンリーで出す熱量じゃねぇって。こんなの絶対おかしいよ。

座談会でも、
「今回の同人誌、うちの子のメイル君の日記という体なんですが」
「あ!押し花の栞が挟まってる!」「待ってください!挟まってるページに”配送先の女の子から貰った、栞に加工しておこう”って書いてあります!」「仕込みが凄い」「身内オンリーで出す本でやることじゃないだろ絶対」「鳥肌立った」
「最後のページにある”手紙”がこちらになります」(出てくる実物)
「「「ウワーーーーーーーーーッ!!!!!??!??!??!」」」」

「うちの子、ディエスさんが実際に持ってるトランプを印刷所で作りました!!!」
「わざわざ頼んだんですか????」「すげぇ、ちゃんとトランプだ」「そこに”””在る”””じゃんもはや」「黒手袋と併せたらコスプレです」「おかしいよ 怖いよ」

「オリバト本の最後のページに書き足したイラストあるじゃないですか、全員絵が違うんですけど…」
「ハ!??!?!??!??!??!?」「うわ本当だ違う!!!!」「全員分描いた…ってコト!?」
「そこで驚くの!?」

…となったり、各自の頒布物を読み合って感想を言い合ったりしました。まさに現場はパニック状態、ナマの反応や悲鳴ほど心地の良いものはないですね。やめらんねぇや。実物で「ここ好き」と指さしで具体的に伝えられるのも良い。さながら本心からの褒め言葉の殴り合い。苛烈。後は即興で怪談を語らせて頂いたり、設定資料(80Pフルカラー)を覗きながら話したり、推し香水を空中に吹いて全員で同時に””虚空””を嗅ぐ様はメチャクチャ最悪で笑ってしまいました。
人様に見せられない姿も見せあえる身内、大事にしたいね。教授ともディスコードで繋いでワイワイと話していました。
楽しい時間はあっという間、終わりの時間が近づき、撤収のために片付を始めます。

私「ヤバい!!!教授(シルバニア)片付けなくちゃ!!!!!!」
教授「今、俺はどうなってるんだ…?」


人の心を残したまま魔改造されたサイボーグみたいなことを言わせてしまいましたすみません。シルバニアです。

それからも会場を後にして居酒屋で打ち上げをしたり、翌日推し会をしたり推し香水を作って貰ったり、オレカに向かい推しを女体化させるチャレンジなどこれまたとんでもなく、書き切れないほどの思い出を残しました。
準備に準備を重ね、ここまで来ました。振り返れば本当に色々なことがありましたが、本当に最高でした。支えてくれ、協力して下さった皆様には感謝しかありません。お疲れさまでした。

次回は未定ですが、WEBオンリーにするのもアリかもしれません。オールジャンルでオリバトやオリオレも…pictSQUAREとかで…おや?何やらTwitterが騒がしいですね。

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嘘だろ?


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