見出し画像

J2視覚化計画2024〈第18節〉

#J2視覚化計画2024

首位清水が山口に敗れ、2位長崎はラストプレーのPKで辛勝。その差はわずか1。今節難敵を退けた横浜FC、仙台が3位、4位。そして5位にはサプライズ躍進の山口。中~下位は集団を形成しつつあり、後方、鹿児島と群馬は勝点1を積み上げた。次節が前半戦ラスト。


J2予報士 夢叶のJ2天気

みなさまこんばんは。「J2天気」のキャスター・J2予報士の塩鶴夢叶(しおかく ゆめか)です。6月に入りました。日中は暑くなってきましたが、ナイトゲームならば観戦にはいい気候ですよね。2年後からはこんな絶好の季節をオフシーズンにしてしまうそうですが…。さて、前半戦折り返し間近のJ2第18節の概況を見ていきましょう。

藤枝地方は曇りのち晴れ。4連勝を飾ったあと2戦勝ちなしとやや曇りがちでしたが、今節は甲府相手に2-1で勝利。早い時間帯に決めた矢村選手の直接フリーキックは見事でしたね。でも早い先制でゲーム運びは受けに回ってしまいました。リードを守りきれず追いつかれた後も甲府の強い“攻気圧”を受け続ける苦しい流れでしたが、後半アンデルソン選手のスルーパスから杉田選手が倒されてPK獲得&勝ち越し。実力者・甲府にしぶとく食い下がって今度はリードをしっかり守り抜きました。須藤監督も不満半分、手応え半分といった感じでしたが、これで甲府を追い抜き、雲を抜けてプレーオフ圏内も見えてきました。次節、県内の大先輩・清水戦で前半戦ラストです。

徳島は晴れ。ここ2戦勝ちなしとやや停滞気味でしたが、今節は敵地大分に乗り込み、スッキリと晴れました。立ち上がりすぐチアゴアウベス選手がエリア内で倒されたものの笛はなし…という波乱のスタートでしたが、これで火が付きました。中盤の圧倒的な球際回収力に加え、左サイドの橋本選手が仕掛けて良し、パス出し良し、クロス精度も抜群、という素晴らしい存在感でした。2つの得点とも「これが増田徳島だ!」というダイナミックな崩しで、スペイン路線時代とも吉田監督時代とも違う新・徳島を感じさせます。相手が1人少なくなってから押し込まれ、やや雲行きは怪しくなりましたが、大分2人目の退場はラッキーでしたね。今節のような思い切りの良い攻撃を続けて、この晴天を長続きさせたいところです。

いわきは晴れ時々曇り。今節は上位同士、隣県・仙台との一戦でした。前半コーナーキックから失点すると、仙台のタイトな寄せをかいくぐれず、チャンスもなかなか作れず。しかし後半は勢いを持って入るとチーム得点王・谷村選手が決めて同点に。さらに怒涛の攻めに転じましたが、一瞬の隙を突かれたところから仙台に決め切られてしまいました。でもその後のいわきの攻勢は圧巻でしたね。惜しい場面が次から次に訪れましたが、わずかに枠を外したり、バーに当たってしまったり、仙台GKの林選手のビッグセーブに阻まれたり…。敗れはしましたが、湿り気のないカラッとした印象です。プレーオフ圏はまだ眼の前。シーズン前の予想を覆す大健闘の前半戦だと思います。

山口は快晴になりました。今節ホームに迎えたのは、首位・清水。昨年は0-6で大敗を喫した相手です。序盤から清水を上回る判断の速さで攻勢に出ると、14分に新保選手がパスを出し、リターンを受け、相手を交わしてクロスを上げ…というスーパープレーから吉岡選手の先制点をアシスト。続く佐藤選手の2点目もダイレクトプレーの連続でした。首位・清水のプレッシングはどのチームも怖いものですが、山口は球際まで相手を寄せてからボールを動かし、局面を一気に裏返していました。チームとしての狙いが共有されており、プレーに迷いもありませんね。押されている状況になると、慌てず判断のルートを変えていける部分なども、組織としての充実を感じます。維新みらいふスタジアムの雰囲気も含め、クラブの歴史に刻む快晴となりました。これで5位。どこまで昇って行くのか楽しみです。

【発令中の警報・注意報】
なし

【対戦相手への警戒・注意情報】
〈長崎〉16戦負けなし継続中

次節で前半戦が終了(※長崎、いわきを除く)。ここで折り返し地点となりますので、来週はお天気コーナーはお休みして、あのJ2アナリストによる特別寄稿を予定しているそうです。一体誰太郎さんなんでしょうか…。この下の有料ゾーンに特になにもありませんが、ご支援大歓迎です。

ここから先は

0字 / 1画像

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?