2019年5月29日の日記

アニメのレイアウトは写真ではないので嘘八百でも何でも良いのです、基本的には。ただお客さんが「変だな」とさえ思わなければ、それが正解。

そのトリックを多層的に利用して効果的なカットを考え出すのが画面設計の仕事で、そのあたりの例として僕は「ホルス」を見せる事が多いかな、と。

結局のところアニメは多層レイヤー構造の絵によって成立させる画の連続体なわけで、ショット単位の西洋美術的正確性は絶対ではないよね、とかそんな話もしてみたり。

それを踏まえてファーストガンダムとか見ると画面を成立させる方法のアイデアに溢れていて楽しいのよね、とか。

結論としてよく話すのは、日本には2人の天才演出家がいて「絵そのもので」それを表現した宮崎駿と「撮出しで」それを表現した富野喜幸が同時期に存在していたのは日本のアニメにとって幸福だったのではないかしらんと。

そんな雑談(という名の若手への教育トーク)を思い出す午後になりました。

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