2016年11月28日の日記

・並行して進めている仕事の切り替えにFBを斜め読みしながら、ふと作家の村上龍氏が『だいじょうぶマイフレンド』の撮影をした時に感じたことを音楽家坂本龍一氏との対談(『Ev.Cafe』の中に収録されている)で語っていたことを思い出す午前中。

・『だいじょうぶマイフレンド』の映画としての(小説としても含まれるけれど)内容云々はさておき、日本人が日本人として描写することされることの苦悩がそこでは語られていたけれど、その苦悩を簡単に乗り越えられるのがアニメキャラなのかなと、昨今の作品を見ながら思ったり。

・日本人が日本人として描かれることについての理想と現実に対する隠れた欲求不満に対して、それを解消する方法が確立された以上、この先に求められるのは「今の日本人が、何を考え、どのように生きていくのか」をアニメで描くことなのかもしれない。そしてそれは日本のアニメを育ててきた無国籍感に溢れるキャラクターワールドを破棄しなくてはならないことなのかもしれない。

・それらを破棄した上で、それでもなお成立する無国籍感溢れるキャラクターワールドの世界観の物語が(商売的に)望まれているのかもしれないが、果たしてそんなものが存在するのだろうか。いや、それを成立させるために皆が努力することが望まれているのだろう、現代は。

・お腹すいた。まだ11時だけど。

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