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TOEICの勉強法

*以降は高校の英文法・語彙力がある前提とさせて下さい。

まずTOEIC高得点保持者が共通して使用している参考書というものは決まっていて、以下の教材は必須だと自分は考えています。

●出る単特急 『金のフレーズ』朝日新聞出版 
●『公式 Listening & Reading問題集』 ETS

上はTOEICに特化した『単語帳』です。
大学入試レベルの英単語に加える形でTOEIC用の語彙力補強は必須で、この単語帳より質が高いものは現時点でありません。
なお、書店などではTOEICの単語帳として『英単語スピードマスター』Jリサーチ出版を良く目にしますが質が高くありません。TOEICのスコアアップにつながりませんので注意して下さい。さまざまな謳い文句がつきでほとんどの書店で売られていると思うのですが、収録されている英単語や表現など現在のTOEIC試験に全く対応していません。

下は『公式問題集』です。
現在5冊程出ていますが、最新のものから遡って使用して下さい。公式問題集以上の参考書は存在しません。市販されている他の問題集は実は質が高くないので注意して下さい。(質が高いものは本当に少ないというのが自分の意見です)

以降は、点数別の勉強法について整理します。
まず、TOEICで何点取るために何をしなければならないかは以下の本に全て書いてあります。ハイスコア目指されるのなら一度通して読んでみることを強くオススメします。 TOEICの勉強法は自分も相当研究しましたが、この本より完成度が高いものはないと思います。 (何故かあまり有名ではありませんが)

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この本を読んで頂ければ目標スコアに対してどんな勉強をしなければならないかが具体的に分かるかと思います。とても読みやすい本なので一度読まれることをオススメします。ただ本を読む時間・余裕がない方向けに、自分の体験を踏まえながら、目標スコア別の勉強法を以下にまとめておきます。良かったら参考にしてみて下さい。

*TOEIC 750点*
公式問題集に記載されている単語・表現を全て覚え、解答とその根拠がどこにあるのかを完璧に理解・把握し反復すれば、TOEIC750点は超えます。リスニングは、スクリプトでSVOを完璧に理解したものを毎日欠かさず反復して下さい。理解できないor曖昧な所はひとつも残さないで下さい。

*TOEIC 800点*
圧倒的に『量』をこなして下さい。大量の問題をこなすことで遅かれ早かれ800点の大台に乗ります。その際も上記『特急シリーズ』が質・量の面で安心です。ただ800点でもまだTOEICの200問を時間内で最後まで解き切ることは困難かもしれません。大体の場合、時間切れで『塗り絵』することになるかと思われます。

*TOEIC 900点*
900点はより『神経質』な闘いです。『処理スピード』と『正確性』が調和したときやっと達成できます。 まず各セクションで何問まで誤答できるかを押さえ下さい。リスニング450点を目標とした場合、間違えることのできる問題数は10問前後。最も恐ろしい分野はPart2。リーディング450点の誤答可能数は5問前後。Part5の正答率は確実に90%以上にして下さい。異なるPart5型問題を1000問解くと正答率は90%で安定すると言われています。 これはTOEICホルダーの通説のようですが真実です(自分もそうでした)。

なお、Part5型の問題集として『文法問題 でる1000問』がありますが自分はオススメしていません。形式こそ真似てあるように見えますが、TOEIC本番で見る問題と質的で異なっていると感じます。おそらく収録されている問題文がTOEICの公式問題から取ってきたものではないはずです。1000問も収録されている割には抑えておかなければならない単語や語法・ポイントが抜けていたりしているように感じます。それよりも朝日新聞出版の『特急シリーズ』と中村燈子『炎の千本ノックシリーズ』の方が問題の質が遥かに高いです。特に後者は、本番で見る問題そのままが収録されているような感覚を受けました。

また、次の2点については知っておくと役立ちます。

●TOEICのスコアはプラスマイナス50点ほどの誤差がある。
例えば本来の実力が600点であった場合、実際のTOEICのスコアは550~650点など開きが出てくると言われています。したがって、ほとんど時間を空けずに連続受験した場合であっても50点や100点近くスコアが伸びることが稀にあります(私も経験があります)。反対に、例えば実力が750点であっても複数回受験するうちに800点に到達することもあり得ます。したがって、TOEICは複数回受験するのが基本だと覚えておいて下さい。

●大学などの団体受験向けプログラムであるTOEIC IPは公式の試験より難易度が低い。
大学でTOEIC IP試験を受けられた方は多いかと思います。IPは実際のTOEICで使用された過去問から構成されていますが、公式試験と比べて難易度にかなり差があります。TOEICは年々あるいは改定の度に難化してきているのですが、IPの問題はかなり古い過去問を使用しているため、概ね50〜100点程スコアが高めに出る傾向があります。IPで目標スコアを達成していても公式試験では当該スコアに届かない場合が少なくないので注意が必要です。(編入試験では通常IPではなく公式スコアの提出が求められます。)

最後に、TOEICの素点換算表を載せておきます。目標の点数と誤答可能数を常に意識して下さい。各セクションで難問くらい間違えることができるのか。これを明確にさせた上で、自分の傾向・癖にあった戦略を立て、勉強法を洗練させていって下さい。

リスニング換算表

リーディング換算表


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