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TOEFL iBT の自宅受験

先日TOEFL iBT Home Editionを自宅受験しました。通常のテストセンター受験と違い、自分の部屋・パソコンを使用できる等メリットがある自宅受験ですが、私の場合は試験当日の監督者とのやりとりで少し苦労しました。同じような思いをしてもらいたくないため、自分の体験をnoteにまとめておきます。これから受験する予定のある方は参考にして下さい。

以下で述べるPCの環境設定など、自分が甘かった部分もあるのですが、初めてホームエディションを受験されるのであれば、スムーズに進められる人の方が少ないような気もします。せっかく安くない受験料を払い、大変な準備をして臨むのに、試験と全く関係ない当日のやりとりで皆さんには疲弊して欲しくありません。以下のようなことも起こるのだと、あらかじめ覚悟しておくだけでも違うかと思います。

まず当日の流れの全体像については、以下のyoutubeに詳細動画があるので受験する予定の方はぜひ見て下さい。これはかなり参考になります。


上記でアドバイスされていた通り、私は当日までに、机の上および下のものを全て片付け、部屋のTVなどのスクリーン全てにタオルを掛けて隠し、A4のホワイトボード・バタフライペン(非常に描きやすかったです)・小型スピーカーを用意して臨みました。

それでも、試験開始予定時間から2時間以上やりとりに時間がかかってしまい、ようやく試験を受けることができました。以下に自分の経験をまとめておきます。

① インストラクションは英語でのやりとり


当日はETSが契約するProctor Uという会社の担当者が試験監督者として1人つきます。誓約書を読み上げさせられたり、机の上と下をカメラで写すよう求められたり、部屋の中が360度分かるようにカメラ(orパソコン)を持って1回転するように求められたり、いろいろ要求されます。因みに、部屋の中の360度カメラ確認は試験始まる前と、10分間の休憩を挟みspeakingセクションが始まる前の2回求められます。

これらは口頭(およびチャット)で指示されるのですが、全て「英語」のためスコアが60点前後ないと少し厳しいのではないかという印象を受けました。自分も何度も聞き返しましたし、ある程度のことは想定していたのですが少し疲弊しました。

また、自分はあとで説明するように再接続を繰り返すことになったため、合計3名の監督者と話したのですが、そのうち1人はインド系のアクセントが強くそれも苦労しました。監督者は丁寧な人が多いですが、ETS本体の人間ではなくProcter Uのバイトか何かです。マニュアル通りこなしている感じです。

当然ここでのやりとりはスコアとは全く関係ないため、変に緊張する必要はもちろんありません。分からなければ聞きまくれば良いですし、最悪チャットに打って下さい”I can’t understand what you said. Could you write it on the chat?”と要求しても良いと思います。それで問題ないのですが、本番前の集中力を高めたい時間でのやりとりなので精神的に疲弊します。(スムーズにいけば問題ありません)

② 当日口頭で求められたこと

参考までに、当日求められたことを以下に列挙しておきます。覚えている範囲ですが、以下を知っておくだけでも余裕が出ると思います。

・TOEFL iBT Test Browser のインストール
→いつでもインストールできのであらかじめしておきましょう。下のチェックリストからwindows版かmsc版を選んでダウンロードできます。
・会話/チャット用アプリケーションのインストール
→当日画面の指示に沿ってインストールし立ち上げます。Chatが立ち上がります。
・chat上に注意事項が貼られるので理解したら”yes”と打ち込む
→文章はそこそこ長く大変なので流し読みで十分です。違反行為をすると今日のiBT試験が無効になり返金もされないなどと書いてあります。
・マウスを遠隔操作して良いかのチャット確認
・画面上に表示される誓約書の読上げ指示
・カメラはパソコンにattachedされているかseparateされているかの確認
・机の上と下のカメラ確認

→関係ない物がおいてあるといちいち説明を求められるようですので机の上は、パスポート・ホワイトボード・マーカーだけにしておきましょう
・部屋の中360度のカメラ確認
→多分英字が書いてあるようなポスターなどあると指摘されます
・メモ用ホワイトボードの裏表のカメラ確認(試験開始前と試験終了後の2回)
・スマホや鏡を用いてキーボードと画面が見えるようカメラに映せという謎の指示

→全ての人がやらされるそうです。おそらくキーボードなどにカンニングペーパーが貼られてないかの確認だと思われます。スマホの人は内カメラモードにしてうまく見せる必要があります。
・スマホをどこか見えるところ(例えばベッドの上)に置いて指差せという指示
 → “OK. On the bed.”などと言っていたので監督者側のマニュアルにチェック項目があるんだと思います。
・イヤホンをしてないか確認するため両耳のカメラ確認
・手首に何かしていないか確認するため腕をまくった上でのカメラ確認
などです。

↑チェックリスト:TOEFL iBT Test Browserをインストールできます。

これくらい求められるのだとあらかじめ覚悟しておけば安心です。知っておくだけで実際当日もかなり聞き取りやすくなるとも思います。因みに、試験官と最初に接続した際に”How are you?”などと陽気に聞いてきますが、会話を膨らませる必要はありません。正直本番直前で集中したいと思うので”Fine, thanks”くらいで切り上げて下さい。

③ 写真撮影の手順


自分の顔とパスポート(顔写真の部分)をカメラの前で撮影するのですが、画面表示をダブルクリックし、さらに動画画面の再生ボタンを押さないとカメラモードがオンになりません。カメラが起動しなければとりあえずいろんなところを「ダブルクリック」してみて下さい。

特にインストラクションがなかったため、知らないと写真画面に顔が映らない状態を前にかなり混乱するかと思います。自分は何かのエラーだと思い何度も最初からやり直しました。これだけで20分くらい費やしてしまいました。

④ PCの環境設定は重要&厳しい


自宅受験をする場合、自宅PCの環境設定がかなり細かく要求されます。以下で自分のPCが適合しているかどうかいつでも自由に確認できます。簡単なので必ずやるようにして下さい。(ETSのログインページ→当日の試験へのアクセスボタン→Proctor Uのログインページ→Test your equipment でも確認できます)


自分の場合は2012年版Macbook Air (若干古い)を使用したのですが、メモリが4GBと小さい上、3GB以上が常時使用中との判定でした。ただ、普段特に重いと感じていなかったため、なんとかなるだろうと当日受験しました。

しかし、当日担当者からパソコン動作が重いため改善する必要があると別の技術担当者に担当が変わり、パソコンの立ち上げやらいろいろ遠隔操作されました。ところが、途中から接続が切れてしまい、最初から手順をやり直しました。

覚えていて欲しいのですが、接続をやり直すと時間通りに担当監督署がついてくれません。自分の場合は再接続後チャット画面が立ち上がってから、30分以上待ちました。結果、最終的にiBT試験を始められたのは、結局試験開始予定時間の14:10から2時間以上経過した後、16:30からでした。

動作チェックで問題あるとかなり手間取るので、甘くみず完璧な状態にしておく必要があるようです。

⑤ 試験中の指摘・注意


試験中常に監督者からカメラによる監視を受けることは知っていたのですが、割と良く見られています。

例えば、readingでは画面上の文字が少し小さかったためかなり顔を近づけて自分は読んでいたのですが、「顔をもう少し離して下さい」「画面の角度を上げて下さい」「カメラの枠内にあごまで入れて下さい」など指摘を受けました。”OK. I will”と言って直せばそれで問題ないのですが、集中している最中にピコーンと音が鳴って話しかけられると気が散ります。

それでも顔を近づけないと読むスピードが自分は落ちるので、それなりに顔を近づけて読みました。2回程注意を受けました。


以上です。

当日の雰囲気について肌感覚を少し持てたでしょうか。
自分の問題は特にPCの環境設定を甘く見ていたことだと思うので、そこさえしっかりしておけば最初のやりとりは15分程度で終わるはずです。

自宅受験は慣れ親しんだPCを使えるのでWritingスピードが上がりますし、周りに受験者がいない分とても静かな環境で受けれます(テストセンターではリスニング中に他の受験者がspeakingを始めるなど良く起こります)。
自宅受験の利点はそれなりにあるので、受ける価値は確実にあります。

自宅受験を1度経験してしまえばこんなもんだと度胸がつくと思いますが、初めて受験する際は心配な面も多いかと思います。
必ずどうにかなりますから心配し過ぎる必要はありません。当日試験以外のことで疲弊しないためにも、万全の準備で臨んで頂ければと思います。

今回のまとめが皆さんの役に役に少しでも立つことを願っています。


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