外資系企業のフィールドマーケというお仕事
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外資系企業のフィールドマーケというお仕事

広報マーケアドベントカレンダー12月12日分です。今日は、外資系企業のフィールドマーケティングという仕事、ポジションについて書きたいと思います。

私自身が複数の外資系企業の東京オフィスで、広報とマーケティングを担当してきました(買収により現在はインフォアという会社になっている会社にも在籍しました。そのせいか企業システムの話、大好きです)

会社により日本オフィスのマーケティングの人数はまちまちで、日本法人で1名のこともあれば、10名のこともありました。リストラも体験しましたし、海外出張や自分が獲得した見込み客が制約した場合の特別ボーナスなどもいただくことができました。

大抵の場合、広報専任はおらず、広報活動とマーケティング活動(見込み客の創出とマーケティングコミュニケーション活動)の両方をやって来ました。個人的にはこの2つは連携させた方が結果が出やすいと思っています。

このポジションでは日本企業と大きく違う部分が2つあります。それは上司が2人いることです。1人は日本法人の社長、もう1人は海外(最近はオーストラリア、香港、シンガポールが多い)にいるアジア地区のマーケティング責任者です。この2人の上司に報告をし、彼らが満足する結果を出すことが求められます。

外資系の場合、グローバルで決められた計画があり、各国でそれをローカライズして実施します。決められた枠組みのもと、予算内で、数字(結果)を残さねばなりません。

担当者は、決められた予算を使って、それらをどのように割り振って結果を出すかを考え、上司の承認を取り、実際のプロジェクトを管理して成功に導く一連の対応能力が問われます。

ここで大事なのは海外からきた資料、計画をそのまま利用しないということです。海外の上司にいい顔をしよう、気に入られようと思って、単に言われるままに翻訳をして日本で活動する人がいますが、単に言語を翻訳しただけでは機能しません。それで結果が出ないと首が飛んでしまう世界です。本社の資料がいまいちだったので、セミナーに人が来ませんでした、という言い訳は通用しません。

日本の事情を説明し、もっと効果のある方法を伝え、ある程度カスタマイズしたキャンペーンを適切な時期に実施する能力が求められます。

そこで大事なのは、社外の協力会社の選定です。実はアジアのマーケティング責任者が協力会社の選定を行い、日本では権限がないこともあるのです。その場合、日本のマーケットを知らない英語の堪能な会社が選定されることもあります。その場合は、一度上司の選定した協力会社と活動して「こういう理由でこの会社では結果が出せないので、日本で選定したい」と交渉することも重要です(もちろん上司の選定した会社で効果が出ればそこを使い続けるのが良いと思います)。

少しネガティブなことも書きましたが、外資系マーケ、いいことがたくさんあります。

・キャリア中断後も仕事が見つかりやすい(失業していたり、フリーランスをしていて就職する人も多いです)

・年齢や性別の差別があまりない(50代女性も続々と転職し、すぐに転職先が決まっています。仕事ができれば、結果が残せるのであれば、ポジションがあります。60歳近い男性もどんどん決まっています)

・結果が出せれば日本企業より高額報酬(年功序列の給与体系はありません)

・在宅勤務も可能(働き方は自由です。何度も産休を取る女性幹部も多く、それが当たり前の雰囲気です。ちなみに海外の産休は短く、数ヶ月です。電話会議の向こうで赤ちゃんが泣いていることも。別に誰も気にしません。きにするのは仕事の「結果」です)

・英語能力のアップ

・海外出張できる(トレーニングやセールスキックオフなど)

・世界標準の仕事の進め方を学べる

・先進のツールを使って仕事ができる(まだ日本語化されていないツールをいち早く使うこともできます)

欠点はこちらです。

・日本市場から撤退する可能性がある(解雇となります)

・上司が外国人で海外におり、時差の関係で会議の時間が限られる、深夜や早朝に対応することも

・英語と日本語と2つの言語を使ってのやりとりが必須となる

・数字が重視される

日本企業から外資系に移る人も多くいます。もし自分の実力を試してみたい、もっと英語を使って仕事がしたいという人がいたら、是非挑戦してみてはいかがでしょうか?





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広報/PR/コミュニケーションのアドバイス・教育・実務支援。PRSJ認定PRプランナー。日本マーケティング学会理事。元Tech系企業のマーケティングマネージャーで元記者。サイバー大学客員講師(コミュニケーション論)。青学大学院(国際コミュニケーション修士)