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日光アレルギー

二十歳を過ぎてから、急激に日光に弱くなった。ベランダに洗濯物を干しに出入りする程度の、トータルすれば5分にも満たない日照で手に湿疹が出来る。頭痛がする。

真夏でも肌を一切露出出来ない。サンダル類は必ず靴下付きで履くことになる。長袖に白い綿手袋が必須。そして紫外線100%カットの日傘。春〜秋はこれが無いと外を歩けない。高価な上に非常に人気で、手に入れるにも苦労した品だ。

一度、外せない家族サービスの為に、長時間晴天の屋外でレジャーする羽目になったことがある。傘の大きい麦藁帽子に長袖と手袋をしっかり装備して挑んだのだが、最終的には酷い頭痛と真っ直ぐ歩けないほどの眩暈、呼吸の苦しさなどで昏倒してしまった。布類で防護出来るのも短時間だけということなのだろう。日の下を歩けない体(物理)である。

今年もそろそろ日照が強くなってきたのをひしひしと感じている。そろそろまた、常時日傘を持ち歩く生活が始まる。今くらいの時期ならばまだそれも良い。しかし、また暑い夏をあの重装備で過ごさねばならないと思うと、今から気が滅入る。

ところで、全国的に籠城を余儀無くされる昨今、自律神経を失調する人が多いと聞いた。調べてみると我が身にも相当心当たりが有る症状ばかりなので、早速解消に向け勉強してみた。が、この解決の為にと至る所で推奨されているのが、ずばり日光浴だったのだ。

つまり私のような日光アレルギー持ちは、自律神経を正常に維持するのにそもそもハンデがあるということだ。何故生きているだけでこうもハードモードなのか。前世で村でも焼いたのだろうか。

鬱か湿疹(場合によっては昏倒)かの二択で悩み始めた頃、興味深いツイートを幾つか見掛けた。曰く、日光アレルギーの人でも掌や足の裏は陽に当てて大丈夫という。

それを受け本日、

①窓ガラス②網戸③レースのカーテン

この三つを閉めた状態で、片方の掌を5分間日向に出してみた。昼間日を浴びて夜に湿疹が出ることが多いのだが、0時現在、掌に特に異常は無いように見える。

明日からは防御を一段階ずつ減らして日照実験をしてみるつもりだ。自分のボーダーを測りつつ、少しでも心身の健康を向上させたいところである。

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