結局、ぼくのパンツはいつ捨てるべきなのか?
ぼくは小学三年生を皮切りにブリーフからトランクスにジョブチェンジしたわけなんですけど、トランクスを履き始めてから途端にブリーフを履くことが恥ずかしくなって、一切履かなくなってしまったんですね。
別にブリーフは何一つ悪くないのに、何となく子供っぽいというか、幼稚というかそんな感覚に切り替わってしまって、それからブリーフはタンスの奥底に眠ってしまいました。
それから、気が付くとタンスの中にあったブリーフは絶滅していて、トランクスがタンスの一角を支配するようになりました。
おそらく、もうブリーフを履かないと思った母親が捨てたんだと思います。
それか、まさか高校生にもなってウルトラマンコスモスがケツの割れ目にピッタリプリントされた真っ白ブリーフを履かないだろうと、そういう確信があったのかもしれません。
まあ真実がともあれ、ぼくの実家のタンスからぼくのブリーフは一気に捨てられたわけなんですよ。
ところで話は変わるのですが、今絶賛着用中のトランクスパンツはいつ捨てればいいのでしょうか?
そりゃもちろんビリビリに敗れたり、タコ糸かよってくらいゴムが伸び切ったトランクスは捨てます。捨ててますが、思えばこれまで無事に生き延びたトランクスを捨てた覚えがありません。
振り返ってみると、中学校の頃に履いていたトランクスを今でも履いているような気がしてきました。
十年以上です。社会人だったら中堅レベルでそこそこ大きなプロジェクトの責任を持ち始めています。
ブリーフから移行して早十年以上経ちますが、全くトランクスを引退しようとしないので、中堅トランクスがぼくの下半身を強烈な責任をもって担い続けているわけです。
それなら、ぼくがトランクスから卒業してふんどしかブーメランパンツに移行したらトランクスは一気に捨てるんでしょうか?
いや、捨てないと思います。なぜならぼくがトランクスを恥ずかしいと感じていないからです。
であれば寿命、トランクスがトランクスたる意味を失ったタイミングで捨てればいいのです。
しかしそれはいつになるのでしょうか。
大人になってしまった今では、中高生のように動き回る機会は減り、パンツのスタミナも全然減らなくなってしまいました。
そもそも、普通に履いていてパンツの寿命ってあるんですか?
パンツってそんな破けます?
ユニクロやGUに行くと、スーパーの駄菓子売り場みたいなノリでぶら下がっているパンツですが、そんなに買い替える機会ってありますか?
これを言うと、なんだかぼくがめちゃくちゃ不潔でパンツを洗っていないヤツみたいな印象を持たれるかもしれませんが、しっかり毎日パンツは洗っています。
洗っているからこそ思うじゃないですか、パンツって結構頑丈ですよ。
ということで、ぼくはトランクスにパンツの趣味を変えてからというもの、パンツを捨てる機会を完全に失ってしまったわけです。
以前、友人がナニカのおねだりに失敗した人みたいな状態のパンツを見せてくれたことがありましたが、それも引っかけて破いてしまったらしいですからね。つまり"失敗"をしなければパンツというものは壊れないわけなんですよ。
そこで、ぼくなりに以下のようなパンツを捨てるタイミング案(仮)を考えてみました。
1カ月
これはもう時間です。どんなにきれいな状態でも、たとえ一回も着用しなかったとしても1カ月経過すれば必ず捨てる。そういうルーティンを作るわけです。
しかし、死ぬほど出費がかさむというデメリットがあります。
一カ月の心もとない給与の中からパンツ交換費を割くくらいなら、ぼくはパチンコ行きたい。色褪せたら
トランクスは基本色付きですから、その色がかすむほど履き倒したらもうそれは捨ててもいい合図と言っても過言ではないのでしょうか?
よく歯ブラシもブラシ部分が広がってしまったら交換のタイミングとしては遅いくらいっていうじゃないですか。そのパンツ版です。
でも、色褪せって何をもって判断すればいいんですかね?
予めパンツのRGBを取得しておいて、CLIP STUDIO PAINTとかで毎日計測すれば良いでしょうか?
すみませんが、いくら暇しているとはいえそんな時間までないです。すみません。捨てない
これはもう意地です。逆に未来栄光捨てないという選択肢はいかがでしょうか?
むしろこれまでの悩みが嘘のように消えていくのではないでしょうか?
そもそもどうして捨てるタイミングがないものを捨てなければいけないんですか。それって昨今のSDGsに全然則してないじゃないですか。
でもいざ捨てないと決めると、逆に窮屈になってしまう気がしなくもないんですよね。
これまでただ食べたい気分じゃなかったから行かなかったラーメン店が、いざ閉店すると寂しくなったり、突如食べに行きたくなってしまう心理です。
これまでただ捨てるタイミングがなかったから捨てなかったパンツをいざ捨てないと思い切ってしまうと、それはそれでどうなんだと思うわけですよ。まったく。
こうして考えると、やっぱり捨てるタイミングって全然無いんですよ。
世の紳士たちは一体どうやってパンツを捨ててきたのでしょうか。
一人で考えても全く結論が出ず、超を超える大難問だったので、さっき思い立って友人に聞いてみました。
【今日もハチタロ】
お前パンツっていつどういうタイミングで捨てる?
頼む大分困ってるんだ
助けてくれ
【ノスケ】
俺は基本破れるまで捨てないけど、1年くらい履いて生地傷んできてんなって思ったタイミングで新しい奴買うってのを繰り返してて常に新しいのが3枚くらいとちょい傷んでんなみたいなのが15枚くらいある。破れた判定は厳し目にしてる
まあ、それはそうかな、と。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?