【MHW:I】黒龍戦におけるスラアクは何ではないか

お前は誰

半年弱ほど前、流行の波に乗ってモンスターハンターワールド : アイスボーンを始めました。腕前は中の下で、まだまだへっぽこの域を出ません。

ミラボレアス攻略で限界を感じ、他武器からスラッシュアックスに渡ってようやく特別任務クエストをクリアしました。その後は割と安定して討伐できるようになり、ソロでのクリアタイムは通常なら約15分、余程ヘマをしない限りは20分を超えない程度です。

この記事は何

ミラボレアスの討伐数が100を超えた現状での、マルチでの他のスラアク使いを見て思ったことを書いておこうという趣旨のものです。
一応わたしと同様にスラアクで黒龍討伐を目指す方が対象読者になるかなとふんわり思っていますが、そのほかのハンターの方の目にも留まれば幸いです。

スラアクは零距離解放突きだけをすればいい武器ではありません

黒龍のダウン時、他のハンターが各々の得物を手に最大火力を投じる中、クラッチをして零距離解放突きをするスラアク使いがいます。
零距離解放突きが黒龍戦において強力とされるのは、激しく動く頭部に対して強引にダメージを蓄積できるからです。ダウン中に零距離解放をするのでは、せっかくのチャンスなのに解放後の反動で攻撃できない時間が存在するばかりか、起き上がりから次の黒龍の行動までの時間を有効に使えません。起き上がり直前にクラッチからの派生ではない属性解放突きを行うことで、他の武器種では追撃が難しい起き上がりの時間を有効活用できます。あるいはスラアクだけダウン時間を数秒延長させられると言ってもいいかもしれません。
脳死プレイではなく、最大火力を出す努力をすべきです。

スラアクは零距離解放突きを最後まで行う武器ではありません

スラアクが強いとされる主たる要因の零距離解放突きですが、最後まで解放すると反動で大きく吹き飛ばされ、地面に剣を突き立ててそれでも止まらない体をなんとか引き起こすハンターの姿を見ることができます。このとき黒龍の次の行動が扇ブレスだった場合、まず間違いなくこのハンターは力尽き、脳死パンパンゼミという蔑称に甘んじることになります。
そのような状況に陥るのを未然に防ぐため、また攻撃サイクルを早めて確実に頭部を破壊するため、基本的に零距離解放は途中でキャンセルすべきです。

たとえば私は、不動の装衣を着てダメージを受けながら零距離解放していて、精霊の加護に嫌われて瀕死になり、「今ここでキャンセルしても着地を狩られて死ぬので回復カスタムで耐えるほかない」といった、やむを得ない状況でのみ全解放するようにしていますが、そのような状況は体感で2クエストに1回あるかどうかでした。本来ならそうならないように張り付くタイミング自体を見計らうべきですし、仮にこのような状況に陥ったとしても途中キャンセルの隙を探すことを最後まで諦めるべきではありません。

スラアクは黒龍の頭に張り付く唯一の武器ではありません

ミラボレアスの頭部を迅速に破壊するべく、多くのスラアク使いは兎にも角にもクラッチクローを発射しまくりますが、これは状況次第で他のハンターの迷惑になり得ます。

ミラボレアスが怒り状態でないとき

黒龍に挑戦するハンターたち、また彼らを手助けするため救難に入ってくるハンターたちのほとんどは、スキル「挑戦者」を採用しています。
モンスターを怒らせる手段として、また有効なダメージソースとしてスリンガーによるぶっ飛ばしがあるわけですが、怒り状態でないにもかかわらず頭部にクラッチして零距離解放突きをすべきではありません。

他のハンターがぶっ飛ばしのためにクラッチクローを発射したのに、同時にスラアクが頭に張り付いてパンパンし始めてしまう光景を、野良マルチではよく見かけます。あるいは、1回目のぶっ飛ばしで4足形態へ移行させた直後にクラッチクローの音がして、他のプレイヤーが意図を汲んで再度ぶっ飛ばしてくれるのかと思って振り返ってみれば、張り付いていたのはスラアクで、パンパンすべく緑色に光る剣を振り上げていたなんてことも。
ミラボレアスではなく味方のハンターを怒らせるスラアクになるべきではありません。頭に張り付くのであれば、零距離解放よりぶっ飛ばしが優先されます。

頭に傷がついていないとき

多くのハンターは弱点特攻を積んでいます。にもかかわらず、傷つけのされていない頭でパンパンしてしまう蝉が後を絶ちません。結果、零距離解放の会心の発生が安定しないばかりか、兵器ダウンや頭部破壊によるダウンなど、他の武器種にとって最大火力を叩きつけられるはずの場面で傷がついていないといった状況が発生します。
スラアクは傷つけ1回組の武器種です。零距離解放より傷つけを優先すべきです。傷のついていない胴体を経由して頭に飛び移って零距離解放などもってのほかです。

黒龍の直下/360度ブレス時

これらの攻撃において、頭部および腹部は逃げ遅れたハンターの避難先として機能することがあります。まあ、360度ブレスについては、タイミング次第で張り付けても途中で当たり判定があったりしますが……
これは状況を見て判断しなければならないので、上2つに比べると単純な話ではありませんし、野良でそこまでの連携が必須とされるわけではありません。が、状況次第で生き残れたはずのハンターの命をクラッチによって潰す可能性があることは頭の隅に置いておくべきです。

スラアクは黒龍討伐のためのお手軽武器ではありません

実際のところ、黒龍に対する相性は非常に良いと言わざるを得ません。が、それは脳死プレイが許されることを意味しません。
力尽きることなく火力を出すために考えるべきことは確かに存在します。当然この記事はそのうちほんの一部を書いたに過ぎませんが、ネットに溢れ返る、手軽さだけを強調した薄い解説を鵜呑みにしてミラボレアスに挑戦すべきではありません。

討伐のための手間と労力を惜しむべきではありません。よいハンターライフを。

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