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3331 Arts Chiyoda 「画家の不在」展

「わかる/わからない」の視点で、アートに関わる話を、思いつくままつらつらと綴っています。
今日は都心で時間が取れたので、お友達に勧められた展覧会に行ってきました。(なんかこういう時間って、最高です♪)

五島一浩 「画家の不在」展
On the Absence of the Painter / Kazuhiro GOSHIMA

世界は「絵」をつくるたための機械である

メインビジュアルからして、そそられる展覧会ですが、キーとなるのは(勝手に思うに)光と影。これって、自分の興味関心と一緒じゃん! ということでガン見しちゃいましたよ(笑)

小道具としてはレンズである虫眼鏡。その本来の用途は行ってからのお楽しみですがが、片手にこちらをかかえての鑑賞となるので、いやがおうでも「光」や「影」が気になるしかけ。

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 「画家」は勿論不在ですが、モデルも不在ということで、画家の視点やモデルの視点を自分で想像していく、あるいは自分で体験してみることになります。ライトを浴びせられる≒注視を受けることが、どれだけプレッシャーなの…ってことを、空いた椅子(本来ならここにモデルがいるのでしょう)に座りながら感じてしまいました。

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 不在である画家の視線や、気配、意図、そしてアイデアの片りんのような不確かな映像…さまざまな「機械」の存在の中に放り込まれたような気がしてきましす。…あ、こうやって一面の見方で感想として片づけちゃうのも、ちょっとおもしろくない「視点」かもしれませんね。

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 順路としては)最後の展示が、見る側見られる側をさらに見る側の存在がいるところを、鑑賞者である我々が見ているという…入れ子の構造がめっちゃ面白かったのですが、こうやって振り返ると不気味でもありますね。
 これだから、アート鑑賞はやめられません♪

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