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6章 強みを見出し、生かす方法

Drucker for Survival6章 フィードバック分析です


強みを知るためにはフィードバック分析が大事だと筆者は
ここで、少し解説です。
つまり、ドラッカー教授の論は、関係論であって、因果関係論の否定だという事なのです。
自分の強みという要素があって、それが一律の関係で結果をもたらすのであればフィードバックは不用です。
そこで筆者が強調するのが、自分を大きく変えようとしない

個性は変えられないから、個性を活かそう

西堀栄三郎『石橋を叩けば渡れない』86頁

既に起こったこと以外に現実はない

ドラッカー教授は日本好きで禅画の取集者としても有名です。
ドラッカー教授のお言葉を禅語に変換すると獏妄想

明き心、清き心というものが、意識の表面に動かないでその最も深き処に沈潜していって、そこで無意識に無分別に莫妄想(まくもうぞう)に動くとき、日本的霊性が認識せられるのである。日本的霊性の特質は、その莫妄想のところに現れるのであるから、日本的生活の面にもおのずからそれが読みとられる。

鈴木大拙『日本的霊性』26頁

妄想:生死、善悪、是非、勝敗など、二つの相対する概念を作り出し、その一方に執して苦しみ迷うこと。
獏:否定・打消し
起きたことを勝手に評価しているのは妄想である。

強みは当たり前の中にある

つまり、五分の虫にも一寸の魂が存在するということですね。

この本は廃版ですが『石橋を叩けば渡れない』に収録されていますよ。

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