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「物の国」と「人の国」そして「心の世界」

規範経営学をが読み解くときになぜ迷路に嵌って理解を不能になるのか。
これを解くのに、一旦出光佐三氏の思考を紹介します。
(なんと!SNSで紹介していたら2冊購入した友達がいるので・・・という理由もw)

出光佐三氏の論

出光佐三氏は二つ国にわけて論をすすめています。

物の世界:対立闘争・権利・個人主義
人の世界(我が国):互譲互助・信頼・大家族主義

そして、これらは風土が決めるのであって人の問題ではないと述べます。
(この辺り私は和辻哲郎『風土』を想起します。)
なので、タイトルが活きてくる。

そのうえで、「心の世界」が大事であると説く。

ここで出光氏の論に加筆したいと思います。

物の世界:対立闘争・権利・個人主義・【機械論】

デカルトの人間機械論ですね。

機械は、因果律に基づいて反復性(再現性)がある。

連載しているDrucker for Survivalとどう関係するのか。

Drucker for Survival

Drucker先生は、「物の世界」という所謂「西洋論理」で論じているのではない。
ここが肝要です。
Drucker先生は「人の世界」を論じている。
ここを押さえておかないと、2章以下を読み解くのが難しくなります。

機械は、因果律に基づいて反復性(再現性)がある。
そうすると、「予期せぬ成功」など起きようもありません。

この二つの世界観を意識しないと、「Druckerには再現性がない」等というお門違いな論が飛び出す。

前回述べたように

規範経営学:「いいことをする」為に考え抜く
実用(プラグマティズム)経営学:「うまくやる」方法論

いいことに再現性があれば驚きます。どれだけ社会がよくなることでしょう。
こちらは、無限の到達点を目指す宇宙空間を進んでいくようなものです。
ちなみに、Drucker先生は、禅画のコレクターとしても有名でした。

最後に、なぜ生き延びるなのか。

マルクスガブリエル先生

マルクスガブリエル先生の考えに、「道元」「ちょいちょい道元上人の正法眼蔵みたいな思想言うなこの先生」「仏教の縁起の世界観と近いのかな」「今日一日を深い深い感謝の念で生きます。」等々のコメントが飛び交っているのは無縁ではないでしょう。
ガブリエル先生は仏教ないし東洋哲学者ではありませんが。

今世界はどちらに向かっており、そこで生き延びるには何が必要なのか。
『Drucker for Survival 』は私たちにそれを問いかけています。




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