家を建てることにしたので、これまでやってきたことをまとめた
子供が大きくなってきて、物が増えて、手狭になってきたのもあり、家を建てることにしました。自分が家づくりをするときにどういう風に進めたのかを順にまとめます。
私はあるハウスメーカーで注文住宅を建てることにしました。その決定までのことをまとめていきます。家はまだこれから建て始めるところです。
契約までの期間に本をなんだかんだ40冊くらいと、YouTubeをいろいろ見たので、いくつかおすすめを紹介していきます。
もしかしたら、愛知 (not 名古屋) 特有のこととかもあるかも知れないです。
1. 理想の状態を考える
家が欲しい理由を考える
何を達成したいのか
今の住まいの不満
生活において何を改善したいのか
家を手に入れてどんな暮らしを得たい、実現したいのか。その優先順位
その得たいことは、1年のうちどのくらいの頻度で、何年間必要なことか、インパクトはどの程度か
リビング、キッチンなど、それぞれの場所でどんな生活をしたいのか
具体的な仕様ではなく、どうして、何を実現したいのか
建物内だけでなく、建物外、土地、地域、アクセス、働き方など
子育て期間、子供が家を出てから、老後までの人生を見据えて考える
この頃から色々本を読み始めました。
本を読みながら、「こういう暮らししたいな」というのをすべてメモしておいて、集めながら想像を膨らませてまとめていきました。妻とも普段からどんな暮らしにしたいのかを話していて、まとめたものを見ながら色々付け足していきました。
最終的には、各間取りごとの要望も含めて、4000文字を超えるボリュームのリストが出来上がりました。
このリストは各工務店、メーカーに要望としてそのまま送っています。
あとは、親戚や、身近にいる同僚や友達で戸建て住みの人にいろいろ話を聞くと良いです。
このころ読んだ本
家造りの流れの基本、注意点を知れた。
理想の暮らしを考えるヒントになった。
リノベに関する本ですが、住みたい家の言語化のヒントになった。
こういう家が当たり前とかじゃないんだなと分かった。
かえるけんちくさんの本は色々と読みましたが、まずはこれ?
LINEで友達登録すると色々記事を紹介してもらえるので、とても勉強になりました。
2. 予算を把握する
収入、支出、毎月の貯金額、現在の貯金額を出す
収入が安定しているのであれば、現在収入。世帯の収入が減るの可能性があるであれば、その期間も考慮する
子供の成長、教育費、車の購入などや、旅行などへの費用も見込む
FPさんにライフプランニングをしてもらうと、毎月支払い額の安全ライン、NGラインがイメージしやすい
金利は全期間固定金利で計算しておく
現在の貯金で頭金1割+諸費用に当てられる額を目安にする
頭金を少なくすることもできるが、最低限これくらいはないと心の余裕がなくなりそう
頭金が少ないor月支払額が適切ラインを超える場合、リスクが高くなることを理解しておく
適切なラインと、借入可能額は違う点に注意。限界まで借りない
正直予算については、終盤まで相場というのが分からなかったです。
ローコストメーカーに話を聞きに行くと、「その予算だと大手ハウスメーカーだと厳しいですね」と言われる一方、大手ハウスメーカーへ行くと、「要望次第ですがなんとかなると思います」と言われて、結局どうなのか分からなかったです。
大手ハウスメーカーの「なんとかなる」は、と言いつつも予算をオーバーした見積もりが出てきたり、打ち合わせを進めるごとに見積もりから上がることを気をつけておく必要がありますが…
また目安としてですが、その土地に出ている一般的な建売りと比べて、注文住宅の場合、約1000万くらいは追加でかかるかもと思っておいたほうが良さそうです。
予算や住宅ローンについて知るために以下の本を読みました。今後35年に渡ってローンを払い続けるので、営業マンに言われるがままではなく、自分で知識を持っておかないとです。
両方読んでよかったです。
3. 土地相場を知る
建物費用よりも金額のブレが少ない
建物費用は上限がないが、土地は相場価格がある
場所、広さなどによって金額がある程度決まる
場所: どの地域か、駅からの距離、ハザードマップ等
広さ: 建物の広さ、庭の広さ
ハザードマップは絶対に見ておく
ネットでもある程度相場が分かるのと、新しい地域への引越しであれば、不動産会社に行って聞くといい
広さについての感覚をつかむために、建売を見ておく
土地にしても、建売にしても、不動産会社やネットでの紹介を通すと手数料がかかっていることを知っておく
ハウスメーカーに話を聞きに行くと、ランディのアカウントを作ってもらえることがあるので自分で探す
この時点でいい土地があったとしても、まだ決めない。ここ良さそうだなと思っておくくらいにしておく
不動産についての裏事情?注意すべきこととかを知れる
4. 建物について学んでいく
展示場、モデルハウスを見る
ハウジングセンターの見学ツアーみたいなやつで、色々たくさんみる
こまかい仕様にはこだわらなくていい
1社に詳しく話を聞きたいときは、事前に余裕をもって予約する
資料請求や、ふらっと訪問してアンケート記入はしない
まずは、「ここのメーカー」とかじゃなく、各メーカーごとの推しポイントを聞き、1で作ったリストにメモしていく
営業には、自分が何を大事にしているか、他にどこの話を聞いているのかは伝えたほうがスムーズ
事実っぽいけど、嘘もたくさんあるので騙されないようにする
営業マンの知識がないだけのこともある
YouTube
構造について。絶対に見る。
断熱などの快適性について。絶対に見る。
かえるけんちくさん
いい面だけじゃないということも知る
本
間取りから生活を想像する。
やっぱり片付きやすい家がいい。でも収納を無駄に増やすのも嫌なので必要十分な収納を考える。
災害についても考えておく
中立的な立場で色々批判もされている。こういう観点もあるんだなと知っておく。
5. メーカー・工務店を選ぶ
気になるメーカーのモデルハウスを複数見に行く
理想のすまいに必要な項目を並べ、メーカーごとにマトリクスを作り、情報を埋めて比較する
話を聞いたメーカー (15社) × 自分の要望 (13個) のマトリクスを作って、それぞれ定量的に分かるものは定量的に、そうでなければ ○ △ × で埋めていきました
パンフレットを見たり、話を聞いたりして、穴が埋まらないところは何度も聞きました
要望を優先度順に並べておくと、上の方で×がつくとNGなので、下の方が雑なところもあります
どこのメーカーも甲乙つけがたい時がある
どこのメーカーが悪い! みたいなのを見つけるよりも、相対的に比較するほうがかんたん
結局自分の優先順位に合っているかのほうが重要
でも自分の優先順位も明確な順位がつけられなかったりもする
絞り込みながら、各メーカーには気になっている他メーカーを伝えちゃう
そこと比較して、自社のいいところを教えてくれる
自社の悪いところも言ってくれる営業さんは高評価に感じちゃう
すごく細かいところまでこだわりだすと、いくらでも値段が上がるので注意
このあたりで多くて3社くらいに絞っておく
他のメーカーからは次の打ち合わせの予約を入れられそうになるが、今検討しているメーカーを伝えて、ちょっとそこが合わなかったらといって、頑張って後ろ倒しにしてもらったりした
営業の押しが強いこともあるが、変に期待させない
気に入ったメーカーに、仮の土地で仮プランを作ってもらって価格を確認する
プランの要望はテキストにして、全社同じ条件でプランニングしてもらう
Howを指定せず、Whyを書くようにすることで提案しやすいようにする
このあたりから、土地と、仮審査と…などが入り混じり、時間的な制約が多くなる
この時期には、宿泊体験や、工場見学、オーナー宅見学などもしました。リアルに体感すると全然違うので、ぜひ気になるメーカーのイベントに参加してみてください。
今決断するか、もう少し待つか
土地は早いもの勝ちです。住宅価格の口頭、補助金などもあります。
ちょっと気になることもあるけど、ここでも良いと思えるのであれば決断することもありです。100点との出会いはありません。
一方で、「決断しなかった後悔」よりも「早く決めてしまった後悔」が強く記憶に残りやすい人もいます。営業さんはこちらの都合も考えて、早く決断する背中を押してくれます。
でも焦って決めて後悔することもあります。
急かされても、決断を遅らせることも間違いではありません。
(ただ、こういう方は、先延ばしにして後悔した後に本当にいいチャンスと出会っても決断できないこともあるようです)
6. 土地の購入、ローン、契約
1社に決断したら、後は契約後に、間取りの細かい変更をしていきます。
ここからは楽しいことがたくさんで、決めることもたくさんです。Instagramをみながら参考にするのもいいでしょう。(全部やろうとするとどんどん値段が上がっていきますし、間取りの限界もあります)
電気、照明などまで気を抜かずに最後まで考え抜きましょう。
個人的にはネットが死活問題なので、家のネットワーク構築についてもちゃんと1から学びました。
回線、プロバイダーもそうですが、LANケーブルの規格、Wifiの規格とか、1階2階のネットワークをどうするかとかも学びました。
LANケーブルの規格はかんたんには変えられないので、先に知っておくべきです。(ただ、そんなことは営業さんには言われないので、自分から学んでおかないと行けないです)
まとめ: プロジェクトマネジメントである
家づくりは、誰もが知識が無い状態からスタートしますが、自分のプロジェクトです。メーカーに任せておいても自分にとっていい家はできません。
自分がオーナーとして達成したいゴール、要望を出しながら、予算、品質、納期(明確でないこともある)をコントロールしながら進めていきます。
プロジェクトにはステークホルダーがいます。一緒に住む家族や親族などに随時意見を聞き、情報を共有しながら進めます。常に、予算を超えそうな変化がやってくるので、そこはスコープとの調整も必要です。
メーカーの選定もゴールから逆算して決めます。要件定義の際は要件を伝えるのではなく、要望を伝えることで、提案を引き出しやすくします。
また、専門的な部分についても、丸投げするのではなく、自らも知識をつけて、自ら動いて、一緒に自分の理想の家を建てることが大事だなと分かりました。
一生に一度のことだと思うので、必死に考えていい家づくりができるように頑張りましょう。
少しでも参考になれば嬉しいです。
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