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今、何を希望にすればいいのだろう

続く在宅の日々、なかなか明けない梅雨、ネガティブなコロナの情報。毎日、なんだかそわそわする。感染者数の発表がある夕方が近づくと特に。

幸いにも在宅でことが済む状況にあり、恵まれた状況にあると思います。とはいえ、自分にとって研究というのは、自分の最大能力を持ってしてなんとか行うことができる消耗の激しい行いあり、不安定な情勢の中では、コロナ禍前の研究活動と同様に安定したペースで、というわけにはいきません。日常的に他人と会話する機会はほぼなくなり、時々あるウェブ会議や宅急便がなければ、独り言しか発しないような日もあります。他愛無い会話によって精神の平穏をかりそめにも維持してきた自分にとって、自分しかいない日々の中で、安定して毎日研究生活を送るのは難しいです。

不安定になりがちなメンタルを落ち着かせるために、最近はしばしば、映画を楽しんでいます。2週間ほど前に、「ショーシャンクの空に」という洋画を観ました。その中で、主人公が希望について語るシーンがあり(最も重要なシーンの一つだと思っています)、現在の制限のある生活の中でどのように自分で希望を見出していったらいいのかをなんとなく考えたりしていました。

答えはいろいろあると思いますが、大まかには2つに分けられるのでは無いかと考えました。コロナ収束後にこれまでの日常が戻ってくることを願うひと、収束してもしなくてもオンラインで色んなことが済んでいき、これまでアナログで不便だと感じていたことから解放され新しい日常が来ることを望むひと。

私の希望は、後者に近いと思います。研究でたくさん出張させてもらったコロナ前の生活もとても楽しかったですが、体力のない自分にとっては、疲労との戦いでした。コロナ禍で、セミナーも講義も学会もオンラインで行われ、これまで物理的な移動を必要としていたものに、移動ゼロで参加できるのはとてもありがたい。超えられない時差の壁や学会の休憩中の雑談ができないとか、聴衆の顔が見えないとか、まだまだ、オンラインで行う上での課題や不満はたくさんありますが、新しいテクノロジーを使えば、なんかいい感じに解決できるのではと楽観的に期待しています。どんな楽しい未来が待っているのか、自分もその未来を作ることに参加できるのか、楽しみです。

梅雨明けに向けてラストスパートをかけるような激しい雨音を聞きながら。おやすみなさい。


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