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風呂

転職をして1ヶ月が経った。
毎日時間だけがあっという間に過ぎ、生活を省みる時間のなさに少し焦る

自分は今どこまで進めていて、
どんなことをしたら自分がいちばん喜ぶのか
今の自分には計れず
目の前のことでいっぱいいっぱいの毎日

転職して初めての2連休
岩盤浴に行ってみた


最後に岩盤浴に行った記憶はおそらく中学生の頃

女性専用の岩盤浴に、何度か母に連れて行ってもらっていた

綺麗な汗がだらだら出るのもぬるい水を飲んだこともシャワーをして着替えた後に出てくるお茶とお菓子も好きだった

帰る時には靴を揃えて出してくれる、今思えば身に余る、良いところだった


それで思い出す、

幼い頃から両親にはよく温泉に連れて行ってもらっていた

地元から30分ほど車を走らせれば行ける温泉がいくつかあった

従姉妹家族とおばあちゃんたちとみんなで行った温泉は楽しくてはしゃいで膝を縫う怪我をした

両親と兄と行った温泉は母親よりも先に上がって兄とジュースを飲んで待った

父親とふたりでいった温泉は時間を決めて上がったのにひとりでジュースを飲んで父親を待った

母親と何度もふたりで行った温泉は他に人がいなくて少し怖かったけど、いつもおいしいご飯を食べて帰った


特に覚えているのは中学生の時

バレーボール部の部長をやっていたが、どうしても部活に行きたくなくて、休んでいた時期があった

母親が連れて行ってくれた温泉

部活の時間になると胃が痛くなり保健室で休んでいたのに、お風呂上がりにはもりもりカツ丼を食べていた

これは顧問に話されていたみたいで少し恥ずかしかったがそんなことどうでもいいくらい部活が嫌だった

地元の温泉はいつも人がいなくて貸切で、
煙がもくもくしていて、暗くて少し不気味だった



入浴中に火事が起こって、ふたりで逃げる妄想を良くしていた


あの時からお風呂に浸かることが好きだった


両親は当時すでに離婚していたが、
母親との思い出の数に、いまでも母親離れできないわたしを思う


結論あのカツ丼が恋しくて仕方ない

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