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4月21日
天気予報に後押しされて、朝一番に洗濯を済ませてからは、カラオケのためのbutterを猛練習をするなどボヤボヤしていた。晩御飯の仕込みをすると、動画の編集をやらなきゃいけないのを思い出す。やったこともないのに引き受ける。これが自分のやりかた。安請け合い、節操がないと人はいう。
まあできるだろと思っていたが、やはりなんとなくできた。HDMIケーブルを持参し、さっそく職場のテレビに繋いでみんなにも見てもらう。hさんだけ尺が足りない、というと同僚が「せみのうたを歌ってもらいましょう」という。hさんが歌をうたえる事実に驚く。しかも、せみのうたという知らない題名にも心惹かれる。
hさんは聴覚、触覚過敏で、全ての白いものが嫌い。皆とは食事だけ一緒にとり、あとは部屋で主に弦楽器の音楽を静かに流してくつろぐ。会話はほとんどオウム返しであるが、意志はしっかり伝えてくれる人。お部屋で着替えを手伝っていた同僚が、「歌ってくれましたよ〜」と戻ってくる。さっそく動画を観ると、「いちにのさん、せみ、せみせみせーみ」とたしかな音程でしっかり歌っているのでじわじわ感動してしまった。せみのうた、という童謡が存在していた。
もうひとりの同僚に、髪の色と服の色を合わせているのか聞かれる。たしかに今日は合わせていたけど、改めて聞かれると気恥ずかしくなり、ケンカしないように気をつけてます!と答えた。
帰宅して即、春巻きを揚げる。豆ご飯、もずくスープ、紹興酒漬け大根の晩御飯。
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