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初めての同人誌デザイン

初めての同人誌、のデザインをやったので次があるかは分かりませんが備忘録としてここに残しておきます。

スキトキメキトキス
マギー恭子/Aoi Ame
A6 128p 

デザインしたのは私ですが全てにおいて恭子さんの監修が入っているので、全て私の仕事というわけではありません。使ったソフトはCanva、クリスタ、ラベルマイティ。イラレかInkscape使ったような使ってないような多分使ってない。多分。
仕事でCanvaとラベルマイティを使ってるのでこちらは有料版。クリスタはひと昔前の買い切り版のやつです。


2024年の年明け頃にすごいぼんやりと「デザイン頼むわ」「オッケー」みたいなノリで始まって、まぁこれでも仕事でボード看板だのチラシだの作ってっからそのノリで何とかなんだろと思っていたんですが、最終的に私が作ったのはこちら

多い多い
作っても作っても次から次へと出てきて仕事の方も並行して常に何かしら作ってるのがしばらく続いた。同人誌をポンポコ作ってる方々は正気じゃない。それは知ってた。

①表紙
お互い初めてなのでどんなのがいいのと聞いても具体的なリクエストが全然来なくて、ふわっと「ゆめかわ」「ジオメトリ」「シティポップ」みたいな好みだけが飛んでくるので、なんとかこねくり回して作って送ったら「これじゃない」みたいな。このやろう。本文の大筋はもうできていたので、それを読んで何種類かデザイン案を投げて選んでもらうことに。一例がこちら

私3枚目好きだったんですけど見向きもされませんでしたね。最終的に5枚目のがお気に召したご様子だったので、濃いめの色にしたらかわいいんじゃない?とご提案してさらに色違いで3パターンくらい作って、今回のデザインになりました。


ほとんどCanvaで作ってたんですが、最終的にPSDファイル出力ができないことに気付き、全私がキレ散らかしながらパーツ毎に分けて画像保存し、クリスタで再合体させながら調整して完成しました。マジでそういうとこだぞCanva。
欲を言えばフレームの部分だけ箔押しにしたかったんですが、初めての入稿でそれはハードルが高いということで断念。箔押し自体は諦めていないので次があれば。紙の素材で遊んだりもしてみたい。人の本で。

目次レイアウト〜は各章に入ってるキスマークのことですね。章を追うごとにキスマークが増えていく仕様になっています。思いつきでしたがサクッと遊べて楽しかったです。

②サクカ
これは入れて欲しい内容が具体的に送られてきたので、表紙に使ったフレーム素材をちょいといじって作りました。覚えてないけどLINEしながら1時間くらいであっさり終わったような記憶。

③サークルロゴ
本の背表紙にサークル名入れたいとか何とか言われて、だったらロゴでも作って入れてみるかっつって、仕事帰りのガストで唐揚げ定食が運ばれてくるまでの10分くらいで送ったのがこれ。

この中から魚選ぶと思わないじゃん。私のために言っておくと私は止めた。止めたし折に触れて本当にこれでいいのかという確認を何重にもおこなった。マギー恭子の志が強すぎて逆らえなかった。ので家帰ってクリスタだったかイラレだったかで清書したのがこれ。

最終的にいたるところで使うハメになったのでもうちょっと凝った可愛さにしてやればよかったなとちょいちょい思います。可愛くないとは言ってない。背表紙に入れることを考慮して、線数を極力減らして線幅を増やしたのが仇となり無駄にインパクトが出ました。恭子さんがいいならいいんですけど(口癖)

④無配ペーパー
いきなりトーク画面もどきみたいなのが送られてきたのでええい貸せ!つって強奪してレイアウトを整理しました。どうしても縦長になるのでA4縦割りにしようかと思ったんですが三つ折りの方が折って並べた時バランスがよかろうと3等分に。
トーク画面の背景はどうしようかと思ったらペーパーラリーのロゴがべらぼうにオシャかわいかったのでしれっと背景に置きました。違和感がない。

ミリしらだけどソンヒの噂は予々聞いていたので薄紫かピンクの用紙に印刷したら可愛いのでは?と家にあったピンクのコピー用紙に試し刷りしたら、思いのほか可愛かったので即採用。他メーカーのピンク用紙と比べてみたけど、結局うちにあったのが1番サーモンピンクとも桜色ともつかぬ良い色味だったので、同じ型番の用紙を恭子さんが買ってくれました。テンション上がってめちゃめちゃ刷った。うちの老プリンタが頑張りました。

⑤無配ペーパーのスタンドに貼るやつ
これは仕事でチラシ立てる時に貼ることがあるので、これにもあった方がいいかなと思いピャッと作りました。でも当日可愛いPOP頂いたので要らなかったかも。特にこれと言ってこだわったところもないです。思い出といえば恭子さんにペーパーラリーのロゴのカラー版はあるのかと聞いたらないと言われたんですが、後日普通にTwitterでカラーのアイコン流れてきて騙されていたことに気付いたことくらいです。

⑥シール
こーれが1番ぐずった。差し入れに名前とか賞味期限とか印字されたシールを貼りたいというので、まぁラベルマイティあるし作ったらいいという話になったところまでは良かった。
となれば恭子さん直筆の手書きメッセージとイラストが必要ということになって、助手席にケンタの袋積んで夜の環状線を走り抜けて、自宅に突撃して描いてもらいました。

丁度この日、恭子さん家に完成した本が届いて、2人で完成した本を手に取ることができました。私は作ったあとの完成品にあまり執着がないというかこだわりのない性質なので「ほーんこんな感じなんだ」ってくらいでしたが、恭子さんにとっては大変感慨深い瞬間だったと思います。

で、この時描いてもらったデータの絵がどうの字がどうのと恭子さんがぐずり、しまいには私が三浦大知が目玉焼き焼くゲーム実況見ながら描いたラクガキを採用するとまで言い始めたので、何とか宥めて持ち帰りました。その時のラクガキがこれ。ぽんすけ美味しかったです。

彼らはハネムーンに行ったことにして抹消されました(存在を)

結局後日iPadを手に入れた茜さんから修正データが送られてきたのはさておき、私の中の女児が大喜びするからという理由だけでラベル用紙をホログラムとオーロラにすることに。Amazonで用紙買って自宅で印刷しました。これに関しては最後まで恭子さんのテンション上がんなかったな。めちゃくちゃ可愛いだろうがよ。


これと推し色のリボンを組み合わせて差し入れに貼りなさいと言い残しレターパックで送ったら、イベント当日の箱の中にはリボンだけ入っててシール入ってなかった。何でだよめちゃくちゃ可愛いだろうがよ。

⑦名刺
欲しいっつーからデザイン聞いたらまたふわっとした好みしか返ってこないので、これまたゆめかわジオメトリでシティポップなのを何種類か作って投げて、海の中のゆめかわみたいなデザインが採用されました。


Canvaでデザインしてラベルマイティで配置してヨドバシで買った名刺ラベル用紙に印刷したんですが、自宅印刷とグラデーション繰り返しラベルの相性悪すぎて泣きながら位置調整した。
裏に短いお話を入れたいと天才的なことを言い出したので両面印刷です。気づいておられなかった方がいたら是非めくってください。甘かわいいよ。

⑧お品書き
もうこれ以上思いつきで何かを作るのはやめようと2人で決めた直後にお品書き作ってないことに気付いて膝から崩れ落ちた。この頃になるともう慣れてきて言われて取りかかるまでが早い。
今回も希望のイメージ聞いたんですが、既に表紙やらペーパーやら名刺やらシールやらのデザインが統一されずにとっちらかってるといって、名刺のデザインに寄せることに。

なので多少のレイアウトは変わりますが基本的な素材は名刺と同じです。こまごま調整したけどザファ見ながらやってたからよく覚えてない。ザファめちゃくちゃ面白かったです。

⑨値札
Seriaのプライサーが見つからなかったので急遽作ることに。
つってもサクカと同じく表紙のフレーム素材でパッと作っておしまい。めちゃくちゃ使い倒すなあのフレーム。統一感が……出るので……つい……
うちにあったハガキ用紙が古くて少し色焼けしていて、印刷したら赤が朱色っぽくなって逆に可愛いねという話に。二色刷りでちょっとズラしてレトロ印刷っぽくしました。

あとは強いて言うなら外袋に付いてたシーリングスタンプもネトフリで怪獣8号みながら私が作りました。スタンプヘッドはSeriaです。次があればサークルロゴでスタンプヘッドオーダーしようかなと思います。ホントにアレでいいのか。恭子さんがいいならいいけども。

あとはもう当日の恭子さん買い物中の留守番以外に私の仕事はねえべなと高を括っていたら、イベント4日前になって恭子さんが陽性になって事態は急変。後にも先にも二度と起こらないで欲しい展開で単身ミリしらジャンルでサークル初参加することに。字面にすると尚やべえな。
その節は皆様本当にお世話になりました。ヤクザのジャンルなのに初対面のミリしらに対してすごく親切にしてくださって、指詰めずにすみました。

サークルスペースは閉店間際のDAISOでハワイアンなウェディングに使えそうな蓮の花の造花を買って、家にあったナイロンの白いカーテンを切って、あとは送られてきた荷物で作りました。俵さんの作ってくれたぬいが大人気で渾身のドヤ顔をかます。私が作ったわけでもなければ私のスペースでもないがめちゃくちゃ自慢した。布はゆうさんが以前使っていたものをお借りしたんですが

めちゃくちゃ手の込んだ刺繍されててひっくり返った。すごい人はすごい(語彙)
参加者の方からは見えないようになってたのでお隣のサークルの方に自慢しました。なお私のサークルではない。

こんなもんでしょうか。イベント中に何か簡単なものでも作れたらよかったんですがそんな余裕もスペースもなかった。ただただ人の優しさに触れた。ありがとうございました。

次があればまたまとめたいと思いますが、個人で本作る予定もイベントに出る予定も今のところはないので、でも人生何が起こるかわからねえことも重々承知しているので、いつかまた機会がありましたら。人生何が起こるかわからねえな。
ありがとうございました。


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