『体は全部知っている』よしもとばなな

学生の時から、
よしもとばななさんの作品が好きで、
『キッチン』とか何度も読んだっけ。

どこか癒される、
そのストーリーに助けられながら
波瀾万丈とも言える日々を
なんとか乗り切った気がする。

しかし、
産後どこか波長が合わなくて
最近とんと読んでなかった。
なぜか読む気が起きなくて。

ところが、
先日コロナにかかって、
高熱に喉の痛み、頭痛や咳。
産後から10年近くの疲れがドバッと出たかのような日々だったのだけど、
よく考えたら、
こんなに自分の身体と向き合ったのは
妊娠中以来だなぁと気づいた。

だいぶ良くなってきたけど
咳とだるさが残った。

そして、
ふと読みたくなって、
タイトルの本を
お風呂に入りながら読んだ。

汗をたくさんかいて、
なぜか涙もたくさん出た。

『あぁ、すっかり忘れていた』

『思い出した』

そんな声が広がった。

そして、
読み終わったら、
どこかすっきりして、
不思議と体調も整ってた。

あぁ、そうか。
このために私は体調を崩したのだな。

そう気づいた。

デトックスな日々。

そして、また新たな日々のはじまり。