見出し画像

【不思議体験】これって引き寄せ??

ある日、会社の先輩の結婚式2次会に呼ばれ会場へ行くと、受付でビンゴ用のカードを渡された。

そのカードを受け取った瞬間、(あ、私は今日、一等の景品を貰うんだな)と、何故か確信めいた感覚になった。

ビンゴがあることも、当てたいとも何も考えてなかったのに。すっごく不思議。
そして、幼い頃にゲームセンターで、コインがジャラジャラ出した時や、初めての競馬で一位の馬を当てた時の映像が、フラッシュバックした。

あぁ、あの時の感覚と一緒やな…。

スピーチや余興が進行する中、同僚達と食事や会話を楽しんでいると、ビンゴゲームが始まった。

(あ、そやそや。私が一位取るんやった。
にしても、なんやろ?この自信。絶っっっ対!!!やねんけどw)

周りはどんどんカードに穴を開け、リーチになって行くが、私のはたった2個。

同僚にも「あははは!全然空いてないね!」
と笑われる始末。

私「そうやねーん。全然ダメみたいw」

とは返すものの、内心は(いや、私が一位なのは間違いないねん。私が”絶対”と思う時は、外した事無いしな。ここから、どうなって一位なんか取れるんやろう??)と、自信満々。まるで庶民の遊びを優雅に眺める貴族気分。←おい

すると、遠くで「ビンゴー!!!」「私も!」という声が。どうやら、同時にビンゴになった庶民が3人程いるようだ。←おいおい

(おっかしーな。絶対に私が一位なのに、何で他の人が先にビンゴ??どーいうこと?)

3人が司会の元へ行くと、「はい!ここで新郎の持つ くじを引いてもらいます!」と言われ、彼等はお菓子や雑貨を受け取り席へ戻って行った。

(なるほどー!!!そういう事か!!!)

どんどんビンゴ者が出て、景品は残り3個になった。司会者が「あと3人まで!!!まだ一位と二位の景品が残ってます!」と叫んだ。

その頃には、景品を貰っていない残り10数人が全員リーチで立っている。

司会者「次の数字は…76です!!」

私「ビンゴー!!!」

思わずカードを上に振り回しながら、ピョンピョン跳ねた。

司会者の元へ駆け寄ったのは3人だった。

司会者「おめでとうございます!これで景品はちょうど無くなりました!!豪華景品が2つ残ってますよー!では新郎の持つくじを引いてください」

新郎が割り箸の様な木の棒を3本持っている。

近寄ってみると、1本だけが光り輝いてみえた。写真に例えるなら、その1本だけにピントが合っていて、周りがボヤけて見えているような感じだ。

(あ、絶対にこれが一位のヤツや)

そう思うと同時に、手がその棒を掴んでいた。

↑他にも2人いるのに、相談する事なく。勝手が過ぎる私。

全員が棒を掴んだところで、一斉に引き上げてみると…棒の端に王冠の絵が書いてあった。

そう、私は見事1位の景品を貰った。
それは、当時最新のiPodで、私が欲しいと思っていたものだった。

因みに2位は、ディズニーランドのペア券。

やっぱり、私のあの”絶対”という感覚に間違いは無かった。

まるでスターを取ったスーパーマリオのような無敵感。最強音楽がずーっと鳴り響いている。どんな事が起きようが、絶対に大丈夫な揺るぎない自信。

この感覚を自分の意思で自在に操作出来れば、どんな願いも叶うんちゃうか?と思い、その後も練習を何度か試したが、上手くいかなかった。

【引き寄せの法則】という言葉を知り、試しに30万円が入ってくるイメージングをしたら、その数分後に姉から「30万円貸して」と言われて、逆に出ていった経験もしたw

30万円が入るんちゃうか?いや手に入れたい!手に入るハズ!あぁ、お願い!という邪な願望で一杯になり、”絶対”だと思い込もうと、脳を騙すことに必死になったからだろう。

あれはそんなメッキのような感覚とは、訳が違う。誰が何と言おうと1000%の自信があるあの感じ。”手に入れたい”とは、手に入らないかも…という気持ちが奥底に隠れてる。
一片の曇りもない絶対の自信を持つには、アスリートのようにイメージトレーニングが完璧になるまで繰り返す必要がありそうだ。

それから暫くして、遅刻出来ないとっても大切な仕事に遅れそうになり、必死に猛ダッシュしながら駅に向かっていると…宝くじ売り場がこれでもかというくらいの眩い光で輝いていた。そう、あのビンゴ以上の輝き。

でも変にクソ真面目だった私は、猛烈に後ろ髪を引かれながら、地下鉄に乗り込んだ。

今思い返しても、私アホ過ぎやろ。と思う
でもしゃーない。それが私なんやからw

この話を彼にすると「全然ウソやん!」と笑われた。悔しかったので「ほな、このコンビニにある、チョコボールで試したるわ」と、真剣に一つ選び、外に出て箱を開けた。

パカッッ

私「ふっ」

彼「はいはい。な?ハズレやったやろ?」

私「いやいや」

彼「もういーって、そういうの」

ポイっと彼にチョコボールの箱を投げた。

彼「えっっ!?…すげーな!!」

そう、銀のエンゼルが出た。


この日以降、特に当たりとかは出してない。

でも私の”絶対”という感覚は、信じている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?