モネの睡蓮が見えた。2016年5月、香川県 栗林公園。
2011年に訪れたパリの『オランジュリー美術館』は、こじんまりとしていて、それでいて抜けるような明るさと広がりも感じられる、すばらしい美術館だった。
なかでもハイライトというべきは、クロード・モネの『睡蓮』の間。
壁一面をぐるりと囲む『睡蓮』の色彩に、降りてくる光に、時間を超えるような感覚をおぼえた。
正直、観光客も鑑賞者も多く「静寂な空間」だったとは言えない。だけれども、そこにいる一人一人が、なるべく厳かにこの作品を鑑賞しよう。この空間を味わおう。とする思いが伝わって