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晩秋の森のようちえん

2022年12月4日

 10月の中旬から、薪スト-ブで薪を燃やし始めました。12月3日の夜の外気温は3度でした。この日、隙間だらけの我が家に帰ってきたのが午後の8時です。準備をして置いた
①焚き付けの細木 ②その上にすこし太目の焚き付けを重ね ③3㎝位に割ったコナラの薪を置きました 
④その上に2年間薪棚で乾かした直径10㎝位のケヤキと、梅の木の枝を空気の流れを考えながら重ねました。
➄煙突の吸い込みを良くするために、バーナーで煙突を暖めてから、焚き付けに火を放しました。煙突内で上昇気流が生まれているので、薪スト-ブの中へ空気が吸い込まれ、火はどんどん大きくなり、部屋中に日だまりの様な気持ちの良い暖かさが広がりました。
 
 11月の下旬に清里の森のようちえんに、何時ものように愛棒(相棒)とカメラと一緒に活動を行ってきました。

スタート直後の森で、子どもさんたちは、自分の頭ほどの大きさの土が、地表に盛り上がっているのを見つけて興味を持ちました。「モグラ塚」です。私はもう一つの「モグラ塚」に小枝を立て「もしもし モグラさん 聞こえますか でんわですよ」「聞こえたら へんじしてください」と、おどけてみせました。子どもさんたちは次から次と真似を始めました=[想像力]。

ヤマブドウの蔓が絡みつく、森のジャングルジムに到着です。子どもさんたちは、自分が遊べる蔓太さ・高さ・ねじれなどを見極めて動き出しました。蔓のブランコを始めた二人は、バランスをくずし後ろにゴロリンと転びました。「ここは 痛くない」と、森の土はふかふかなことに気がつきました=[体験力]。

森に降った雨が集まり流れる、細い川が森の中に一本あります。子どもさんたちは、「濡れてもいいや」・「濡れないようにする」と数人が、上流に向かっての沢のぼりです。帰って来ると、濡れた子も濡れなかった子も、どの子も誇らしげに「はっけん はっけん」「しろい テント はっけん」と報告してくれました=[冒険力]。

翌日、白いテント場に向かって森を進んでいたとき、「はっけん はっけん」・「きのう はっけんした しろいテントだ」と一人の子どもが声をだしました。昨日沢のぼりに同行していたスタッフが「ほんとだね ほんとだね」と、その喜びを受けとってくれていました=[共感力]。
*子どもさんたちは、いろんな場面でいろいろな「○○力」を発揮していました。
 
*薪割り爺さんのもう一つの活動は、身近な「草花の詩」を写真でつづりたいと撮影をしていることです。先日も1万歩を歩きながら、二種類の植物と対話をしてきました。センニンソウの綿毛が種子をつけたまま蔓の先で、弱くとも真っ直ぐな冬の光に輝いている姿でした。もう一つは、何度も写してきたウバユリですが、今年は今年の、今日は今日の、今は今の、ウバユリから感じる魅力を最大限に引き出そうと、写しこんできました。そこに有る物を、そこに有るように写し撮り、その場所に有るべくして有る存在感と魅力がたまらないのです。
 

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