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「里山を歩く」=「森の香り」

2022年6月11日

梅雨入り一日前の、晴れたり曇ったりの日です。予定されていた「森林セラピー」の日です。私を含めて大人8人で出かけました。
「里山を歩く」=「森の香り」を、私のテーマにして案内をしました。前半は杉林の中を一人ひとり無言で歩いてもらいました。足元から耳から、目から皮膚感覚から感じるモノを、それぞれに感じてもらい五感を眠りから目覚めさせてもらいました。それぞれに、木漏れ日の美しさや暗い杉林中の湿潤な空気感などと、いろいろと感じたことを言葉にしてくれました。

今度は山の水がチロチロ集まる谷筋を歩いてもらいました。目を覚ました五感に飛び込んでくる自然からの情報を受け止めながら、おしゃべりを楽しみました。梅雨の時期には山の中にもアジサイの花が咲きます。今回見られたのはコアジサイです。花の色は薄いムラサキ色で、日当たりの条件で色の濃さに変化が出ます。臭いを嗅ぐにはちょうど良い高さです。数か所で香りを確かめていた参加者の方がたは、同じコアジサイの花に香りの違いを感じ取っていました。次は尾根に向かって坂道を上りました。早足で息を切らせながら、体の空気を吐き出し、森の空気を吸い込んでもらいました。(心身ともにガス交換です。脳の中までスッキリしますよ)

不思議なことにも出会いました。そのつど皆で、謎解き問答を楽しみました。尾根道の両側にコナラの木が並んでいるところでは、撮影会と称して、一人ひとりモデル気分で歩いてもらいました。テイカカズラかスイカズラの香りが、尾根道を横切って行ったようでした。自然保全地区の早苗の畦道を歩き、大きな桑の木の下で、桑の実を食べてからの、お弁当でした。薪割り爺さんは、自然の中に身を置き、自然との一体感を感じられた時こそが、至福の時間なのです。


 
 


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