ケヤキを割る

2021年2月26日

今日は寒く暗い曇り空です。昨日までの薪割りについて、書き出してみます。

硬くて割れないままにしておいた、ケヤキの薪材に、斧をふり上げて挑みました。我が家に有る5本の斧のうち一番重い斧を、振り落としました。直径10㎝位で途中に横枝の節後などの無い、すんなりとした薪材は、ケヤキであっても パカン と気持ちよく二つに割れて飛んでいきます。しかし直径20㎝ともなると、私のパワーではなかなか割れません。さらに小さなコブが有る丸太は、斧が跳ね返されます。長尺のケヤキを玉切りにするときに、コブや節後を除去すれば割りやすくはなるのですが、一定の長さの薪の量がどんどん少なくなってしまいます。「割るしかない」集中力を高めると筋肉がそれに反応してくれました。

登り窯の見学に出かけ、陶芸家の方の話しを伺ったことがありました。登り窯の前に鉄パイプが三脚の様に高く組まれていました。高さ5mはあったように覚えています。滑車にかけられたワイヤーの先端に なんと 薪を割る重そうな特殊な形をした鉄斧がついているのです。5mの高さから落下させる、衝撃荷重で薪を割る様に見えました。過去は斧で薪割りをしていたそうですが、肩を痛めてしまい、手作りで薪割機械を作ったとのことでした。私も時々肩や首筋に違和感が出ることもあります。

さて、直径20㎝のケヤキを四割にして、美しく薪棚に積みたいと思い、斧を丸太の中心に振り下ろしました。諦めました。やっぱり斧が跳ね返されました。

結果として六つに割りました。最初に丸太の外側から3~4㎝の内側に斧を当て、四辺を落としました。角材のように残った心材を、二つ割りにしました。薪割り爺さんの体力はこんなものでした。こうして割った薪が、1,5m×3,0mの薪棚をいっぱいにしました。(写真あり)まだ割ってないケヤキが有ります。挑戦してみてはいかがですか。斧の柄を壊さないようにね。(過去に数人の方が柄を折ってくださいました)

今回は、太めのケヤキがあまり多くありませんでしたので、少しずつ割りました。別な場所の薪棚1,4m×2,8mに、太いケヤキが丸太のままに積んであります。数年間かけて乾燥させ、斧を当てた時に、内部のねじれ繊維が切れ、割れやすくなるのを待っています。半年位の乾燥では、ケヤキは硬くなる一方でさらに割りにくくなります。薪割り爺さんは無理をせずに、自然現象を待っています。丸太が乾燥を始めると、ひび割れが見られます。割れ目の幅が広くなり長くなるのを待ちます。その割れ目を利用して割ります。

昔々まだ昔、鉄などの刃物がなかったころの昔です。もちろん鋸などは無い昔です。板を作りたいときに、石の斧や木のクサビで木を割りました。割られた木は、木の内部の繊維に沿って割れました。繊維は鋸や刃物で切られてはいないので、弾力の持ち合わせた丈夫な板になったそうです。(樹種は不明)

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