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冬を楽しむ/願いが伝わること。

2023年01月01日
 
「草花の詩」をテーマに、これまで何年も写し続けている同じ場所の同じ植物を、2023年の元日に、挨拶がてら写してきました。今日は今日の植物の表情がそこにありました。まだ発表前ですので、1枚だけアップします。ご鑑賞いただけたら幸いです。

草花の詩 〜 2023年元旦

 薪ストーブも絶好調です。山裾で暮らしているわけですが、西高東低の冬型の気圧配置の冷たく重い空気が、ここに下りてきて留まるのか、-3℃(今のところ)になっています。薪ストーブが好調なので、隙間風の入る我が家ですが、室内温度は20~28℃をキープ―してくれます。
燃やし始めは、水蒸気を含む白い煙が朝日に映えます。10分もすると水蒸気が無くなり青い煙に変わりやがて、煙突からは熱気のカゲロウだけになります。(炭焼の煙の出方と同じ)



この時点で室内の薪ストーブは最高潮になります。今燃やしている薪は、ケヤキ・クヌギ・ウメ・カキ・コナラ・キンモクセイなどです。残り灰は知人が行っている、自然体験の谷戸田に肥料として投入しています。良しとする薪は、比重の重い樹種です。燃え始めると長い時間燃えています。
 


 昨年3月の写真展「まなざし」の子育てサロン・ぶひぶひの子どもたちが、暮れに里山の自然公園に集まりました。
一人の幼子が「シノキ ハイ コレ」と、手を広げました。その中に真っ赤な冬いちごの実が幾つかありました。私は「全部食べていいの・ありがとう」と、口にほおばりました。「うまい」と言ったら周りに集まっていた幼子が、「アー タベチャッタ」と。すかさず「探しに行こう」と誘いました。「あっ 赤いのが光っている」と指をさしました。幼子は見つけ次第食べていました。次は尾根の途中に赤い実が小枝にびっしりついていました。ここでも私が先に「うまい」と誘いました。(ガマズミの実です)
解散後のスタッフミーテングで、研修がてら参加していた19歳の女性が、子どもたちへ赤い実を食べる事を止めなさいと注意しなくともやめましたね。赤い実を全部取ってしまうことなく、納得したうえでやめていましたね。「小鳥さんにも残しておいてあげてね」とシノキが言った一言でね、と、語ってくれました。
 
 *「願が伝わった」*
自然遊の中で、多くの子どもさんたちを写してきました。半世紀に及ぶ白黒写真の経験を活かし、本人にとって、その家族にとって、一生の宝物になる写真でありたいと願って、撮影を続けてきました。ある日の事でした。我が家に二人の女性がやってきて「覚えていますか」と、問われました。首をかしげて「分かりません」と答えるだけの私でした。丁寧に広げられたアルバムの中に、幼子の写真が幾枚も収められておりました。しのきさんが撮ってくれたこのアルバムの子が、この娘ですと紹介されました。「アッ アッ ソウソウ」とお話しを聴きながら思い出しました。思い出してくださったところで、お願いがあります、と、母親が言い出しました。18歳で成人になった娘の写真を、幼いときの写真の流れでアルバムを飾りたいので、撮影をしてもらいないかと。着物での記念写真もいいのですが、アルバムのこの子の笑顔があまりにも愛しすぎるので、シノキに撮ってもらいたいのです。と。私は感動でした。本気で真剣に写しておいて良かったと思いました。後日家族4人で、我が家のピザ窯を楽しんでもらいながらの撮影となりました。
 
 元旦の日没前に、我が家の前の小高い山へ歩き出し、途中で夕焼けを楽しんみながら写しました。
今日の夕食は、ピザ窯で焼いたブタの肩ロースと赤ワインにしようと帰ってきました。
 


 
 
 
 
 

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