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第21弾 求人レポート【新型コロナウイルス】求人広告影響調査

方正株式会社では、【客ココ便利くん】https://www.founder.co.jp/sfaという求人広告代理店様向けのサービスを展開している。その「客ココ便利くん」を用いて、フロムエー、マイナビ、タウンワーク・バイトルに掲載されている求人情報を元にいくつかのグラフを作成してみた。

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グラフを見る限り、求人掲載件数はスローペースとはいえ5月から一貫して確実な回復を見せてきた。夏の第2波と言われたものも大きな影響はなかった。経済を守らなければならない中、当然の動きと言えるだろう。
そして先週、GoToキャンペーンの見直しなど、幾つか動きが出てきた。再度緊急事態宣言をすべきだという意見すら出てきている。次週のグラフ変化には注目した方が良さそうだ。

今週は企業によっては一切出社を必要としないリモートワークでも業務を続けられそうなIT関連とデスクワーク系、及び、従来は対面を必須としていたがリモート技術の進歩で一部変化が出てきている営業関係と教育関係にスポットを当ててみたい。

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求人サイトによって多少の差があるものの全体傾向としては、ITエンジニアは完全に復調、事務系オフィスワーカーもエンジニア程ではないにせよ戻り基調、営業関係はあまり変化が無く、教育関係は停滞中ということのようだ。中でも、オフィス系事務職は求人件数自体が多いため、ここが復調していかないと求人市場全体の活性化は難しいと思われる。
賃金面を合わせてみてみよう。下記は4職種に限定した月給と時給の推移を示したグラフだ。
時給・月給のいずれもITエンジニアは賃金の上昇となっているが、それ以外は一時的な営業関係の時給上昇があった以外は概ね賃金に変化が無い。唯一の例外として、教育関係の月給だけが急上昇している。求人件数に大きな変化が無い中での賃金急上昇は一般的ではない。要求されるスキルの変化、すなわち、リモート教育に対応できる人物を求めるという教育事業全体のパラダイムシフトの表れかもしれない。

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感染防止優先か、経済優先かの議論は意味が無い。国民の健康と経済の健全性は国家の両輪だ。どちらか片方を選択できると考えること自体に無理がある。そうではなく、我々国民一人一人がマスコミ報道に一喜一憂することなく、冷静に行動することが必要だと思える。経済を守りながら、この厄介な新型感染症に打ち勝つことが大切だ。今こそ人類の英知が試されている。

方正株式会社 津村
2020.11.30

資料作成にあたり参照したHPは以下の通りです。
タウンワークhttps://townwork.net
マイナビhttps://baito.mynavi.jp/
フロムエー https://www.froma.com/
バイトル https://www.baitoru.com/

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