楽しみにしていたイベントの中止

このコロナがどうとかいっている世の中、御多分にもれず楽しみにしていたイベントが中止となっている。

ひとつは新潟まつりだ。生まれも育ちも新潟市で、子供のころから大民謡流し(と呼ばれる、延々と新潟甚句を大人数で踊って進んでいく奇祭)に企業代表として出る事が夢の一つだった。中小企業や零細企業を経て大企業へと転職してその夢は叶った。「うまいですね」などとおだてられて調子に乗って3年連続出た。

新潟まつりは三日間行われる。初日と二日目には住吉行列というイベントに呼ばれる事があり、かれこれ6回くらい(?)出ている。これは平安時代だかなんだかよくわからないが昔の衣装を身にまとって炎天下の中練り歩くという過酷なもの。おととしくらいから一番楽(個人の感想です)な賽銭係という役をやっている。賽銭箱を持って見に来ている人たちにお賽銭と引き換えにお札を渡す大事な役目だ。メインで真面目な顔でゆっくりゆっくり隊列をなしているメインの人たちとは違い、賽銭係は比較的自由に動けるため観客の顔も冷静に観察できる。仕事で一緒になったことがある人が奥さんではない女性と一緒に見に来ているのを目撃できたり、行きつけのドラッグストアのかわいい店員さんが子供連れで見に来ているのを見てがっかりしたりした事もあった。ここ二年くらいは二日間の楽しい行列のあとにビールと枝豆で花火を見る鉄板スタイルだった。それが中止。

もう一つはママチャリレース。新潟の間瀬サーキット場を貸し切って、ママチャリをひたすら8時間こぐ耐久レースだ。チームになって行われ、各々コスプレしたり、本気の支度をしたりして延々交代しながら自転車に乗る。乗っている人以外は合間合間にバーベキューをしながらワイワイする。とても楽しいイベントでここ二年参加させてもらった。高低差30メートルくらい一周、二キロ、間瀬サーキットで風を切る爽快なイベントではあるけど、体力的にはかなりキツい。参加者は変態ドМだと思う。自分はというと初年度はセーラー服、二回目は魔女の宅急便のキキの扮装で出場した。ちなみにキキは本来女の子用の衣装で、男の自分が身に着けると結構ミニになるので、ムダ毛もそって着用した。元来脚も細い方なので、着ると後ろ姿だけはセクシーないい女である。そのせいか、上り坂で必死に立ちこぎしていると、後ろから下心丸出しの男性が半分露出した美脚につられて追随してくるが、顔を見た瞬間に、すー…って離れていった。期待に応えられずに申し訳ない気持ちもあるが、ちょっと失礼だ。それも中止。ちなみにママチャリレースはコロナ云々もあるとは思うけど、サイトを見ると「今年から」という表記なのでおそらく来年以降も無いだろう。残念。

夏から秋を彩るイベントが中止になったので、モチベーションの維持がなかなか難しい。


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