ブラック企業の特徴と見分け方
こんにちは、KYです。
今日はブラック企業の話題。
僕の過去の経験から、ブラック企業の特徴や対策、そしてどのように見分けるかをシェアしていきます。参考にしていただければと思います。僕の経歴については過去記事かプロフィールを。
•ブラック企業の特徴
まずは、ブラック企業の特徴についてです。僕が思うブラック企業の定義は次の通り。
1. 残業、特にサービス残業が多い
2. ハラスメントが多発している
3. 非合理的な経営
4.宗教くさい
まぁ、ブラック企業の定義って人にも寄りますし(仕事がルーティンワークだったりするとゆるブラックとか言われたりするし)挙げるとキリがないんですけど、僕的に大きく分けると「長時間低賃金で病まないか」が基準ですかね。以下、具体的に見ていきましょう。
1.残業、特にサービス残業が多い
ブラック企業の代表的な特徴の一つが、サービス残業の多さです。僕が以前働いていた歯科技工士の仕事では、100時間以上のサービス残業が普通でした。月給は手取りで16.5万円。これが改定されて18万円になったんですが、それでもサービス残業していた分を考えると、時給換算で600円ぐらいでした。コンビニのバイトの方がずっとマシでしたね。
2.ハラスメントが多発している
ブラック企業では働く環境が非常にストレスフルで、これが長期間続くと、精神的にも肉体的にも病みます。すると会社ひいては業界内からまともな人が消えていき、総じて民度が低くなる。すると変な人間が多くなるんですね。ストレスから自分より弱い立場の人に対していじめたり。あるいは、無理な要求などをしたり。するとどんどん人が辞めていき、さらに民度に低くなり、、という悪循環に陥る。という負のスパイラルが発生します。
3.非合理的な経営
そして、非合理的な経営をしている会社もブラック企業には多いです。無駄な会議や無計画なプロジェクト、効率の悪い作業手順など、合理的な経営がなされていないと、社員の負担が増える一方です。で、そういうのは往々にしてワンマン経営の会社では起こりがち。僕のいた会社も社長が一代で築いたのですが、コンプラも社内の制度も、会議やボーナスまで全て社長が一任。社長の裁量で全て決まります。要はノリで経営してる感じ。
4.宗教くさい
3とも被りますが、社長や役員の権限が絶対的に強くて集中していると、彼らを教祖とした宗教のような組織になりがちです。僕の会社もそうでしたが、飲み会では過去の武勇伝とかを延々と語る。愚痴を言おうものなら、信者社員がそれを上にリークして公開説教なんてことも。(ちなみに僕はその被害者でした。)彼らは努力すれば、一生懸命やれば結果は出るとか精神論とかに頼ってしまうので往々にしてブラック企業は宗教チックになりがちですね。
•ブラック企業の見分け方
では、どうやってブラック企業を見分けるかについて。ここでは、僕の経験則から具体的なポイントをいくつか紹介します。
1.商品単価に着目する。
まずは、商品単価がどれくらいなのかという点。高単価の商品を扱う企業は、残業が少ない可能性が高いです。たとえば、僕が現在働いている半導体メーカーでは、製品単価が高いため、ぶっちゃけあまり働かなくても収益は出せます。そのため、残業時間は月20時間以下です。ただ、前職の技工士は製品単価がものすごく安いため、ぶっちゃけ薄利多売の構図になりがち。そのため必然的に時間外業務が多くなってきます。第一にフィルタリングをするならば、
•その会社、業界のビジネスモデル
•製品単価がどれからいなのか
というのは見た方がいいです。でもって収益性が高いビジネスモデルだったり高単価なプロダクトを提供している業界や会社は資金が潤沢にあるため、設備なども整っている可能性が高い。
• 成長の見込みがない業界や会社でないか?
次に、成長の見込みがない業界や会社でないかという点。離職率がアホみたいに高い、ニュースなどで同業他社の悪い噂が飛び交う、平均年齢が若すぎるor高すぎる、そして提供しているプロダクト自体が明らかに時代と見合っていないなど、将来的なビジョンがなく、今後の発展が見込めない業界は、ブラック企業が多いです。見分け方としては、やたら有限会社が多くないか、など。
•ストック型ビジネスとフロー型ビジネスのバランスが取れているあるいはストック型の側面が大きい
次に、ストック型ビジネスなのか、フロー型なのかという点。ストック型というのは一度契約して仕舞えば継続的に収益が得られる仕事。携帯キャリアやサブスクなどは基本これに当てはまる。一方で、フロー型ビジネスモデルは都度売りで収益を上げるビジネスモデルのこと。一回ごとに売り上げを立てる必要がありますね。個人的にはフロー型オンリーで、なおかつ単価が安い業界ほど残業が多くなってしまうイメージです。現在の会社は半導体の製造の外注を受けるフロー型と、そのデベロッパーに対して継続的にサポートするソフトウェアの二つをプロだにしています。比率的にはフロー:ストック=7:3くらい。このバランスが取れているか、フロー型に偏りすぎてないかは見た方がいいかも。
•企業規模
僕は17人規模の中小から全世界9,000人の企業規模のとこまで勤めた経験がありますが、やはり大企業は、設備が整っており、資金も潤沢、オペレーションもしっかりしているため残業も少ない傾向があります。僕が働いている半導体メーカーも大企業で、コンプライアンスに対してはとくに厳しく、設備も整っており各個人が自分の仕事に集中できる労働環境がしっかりしています。対して以前の中小企業は、自分で仕事や体制を作り上げていかなきゃいけない。だからこそ、積極的に自分で調べ、考えて仕事を進めるスキルが必要です。先輩や上司からのサポートが少ない場合が多く、個人としてのスキルは高められますが、その分耐えられない人がガチで耐えられない環境になります。
•企業の外見をチェック
ここからは具体的な話に寄っていきますが、企業のオフィスビルが汚いかどうかっていうのも当時は見ていました。ブラック企業は、総じて忙しくてオフィスを綺麗にする時間がないことが多い。デスクが禿げたり損傷が激しかったり、椅子の中綿が出ちゃってるのに放置されている。とかは、もし見学できるならば見た方がいいですね。
僕が以前見学した金物の営業会社は、ロッカーが散らかっていて、足の踏み場がない状態でした。あと、貼ってあった福山雅治のポスターに「あんちゃ〜ん♩」と落書きされているのを見た瞬間、「あぁ、こういう下らないことする奴がいる会社なんだな、、」と思って見限りました。
整理整頓ができていない企業は、労務管理ができていない可能性が高いです。
•ホームページの更新状況
企業のホームページの更新状況もチェックポイントです。更新が遅れている会社は、労務管理ができていない可能性があります。特に、最新情報の更新が数年止まっている場合は要注意です。前職のホームページも最後の更新が2年前で止まっているにも関わらず、新着の文字が、、。あとはリンク切れがずーっと続いていたり、一部文字化けやレイアウトがぐちゃぐちゃになっているなどは、経営者が思いつきでホームページを作ったけど飽きて頓挫した可能性が高い。つまり、自己管理があまりできない人という可能性が高いですね。
•駐車場の車をチェック
駐車場に停まっている車も判断材料になると思います。特に高級車が一台だけ停まっている場合、大抵それが経営者か役員の車である可能性が高いです。社員が車を買う余裕がない一方で、経営者が贅沢している状況は、収益のかなりの部分を経営者が吸い上げていると見た方がいいです。
•ブラック企業を避けるための具体的なポイント
ブラック企業を避けるためには、以下の具体的なポイントを押さえておくと良いでしょう。
•年間休日やみなし残業代のチェック
求人情報を見る際には、年間休日やみなし残業代の情報を必ずチェックしましょう。年間休日が少なかったり、みなし残業代の制度がある場合は、サービスの時間外業務強要がある可能性が高いです。
•市場規模
市場規模が大きくて、なおかつ参入障壁が低く、新規の企業が多い場合は、競争が激しい業界です。価格競争が激化し、ブラック企業が多くなる傾向があります。歯科技工士の業界も価格競争が激しく、単価が安かったですね。
•ニッチで、参入障壁が高く単価が高い業界を狙う
ニッチで参入障壁が高く、単価が高い業界を狙うことも一つの方法です。参入障壁が高く、製品単価も高い場合、新規参入がほとんどなく(難易度が高いため)、必然的に市場が飽和しないので過度な価格競争が起こりません。そのため、労働環境が比較的良いです。
•最後に
ブラック企業を避けるためには、企業の外見やホームページの更新状況、駐車場の車などをチェックし、商品単価が高い、ストック型ビジネスモデル、、などなど、事前に分かる情報を見ていくだけでもブラック企業に入るリスクを減らせます。これまで列挙した全ての条件を満たす企業はないでしょうが、明らかにヤバい会社はそれなりにサインがあります。
以上が、僕の経験から導き出したブラック企業の特徴と見分け方です。今日も読んでくれてありがとうございました。
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