第21回学生王座戦関西地区大会 ふりかえり

どうもこんにちは。笠原悠暉と申します。
思い立ったが吉日、久しぶりのnote更新になります。
今回は10月9日に開催された学生王座戦の関西地区大会の感想(なんと棋譜なし)の記録を残していきたいと思います!

基本的に、アマ大会は秒読みなしの切れ負け方式で行われます。なので、ギリギリまで時間を使っていると、壮絶な時計の叩き合いになることが多いです。
ギリギリまで盤面を考えて持ち時間は気合でなんとかするか。もしくは早打ちすることを重視して終盤の時計勝負を優先させるか。そういった葛藤が毎局生まれるのですが、この記事はその振り返りのような内容になりますね。対局中に考えていたことはもちろんのこと、全体的に反省点が非常に多かったので、そこの反省も☨厳しく☨やっていきたいと思います!ちゃんとした(?)囲碁の解説を読みたい方はブラウザバックを推奨いたしますm(__)m

1局目 太田さん(近畿大学)戦

流れ:序盤ではっきりと優勢に立つ。囲碁は優勢に立ってからの時間が長く、また自分が優勢な局面から緩んで逆転されることが多いタイプでもあるので、しっかりと相手の石を取って勝ちに行こうとするも、やりすぎや逆に日和りすぎたこともあり逆に取られそうになる。有利な時間が長かったこともあり、読みを入れて打開し、最後は相手の時間が短いことを利用して逆に石を取って勝ち。

反省点
決めに行く時にもっと時間を使うべきだった
自分の中では読んでいるつもりでも、何か読み抜けがあることは多々ある。せっかく持ち時間がたくさん残っていたので、危なくなってから使うのではなくこういう時に使うべき。
読みの精度が低い
これはそもそも力が足りていないだけなのでどうしようもないのですが、もう少し読めてもいいだろう、という内容でした(´;ω;`)

2局目 古川さん(京都大学)戦

古川さんとは今年の学生大会で何度も激戦を繰り広げていて、厳しい戦いになるのは予想された。なんか毎回当たっている気がする。1戦目は強豪の水精さんを倒して勢いづいていると思う。

流れ:序盤で難しい読み合いを制して相手の石を取り、投了してもおかしくないぐらいの形勢になった。しかし差をなかなか広げられず粘られ、ミスを連発してどんどん追い上げられる。ミスを繰り返して焦っていたこともあり、時間で追い抜かれ、またヨセで地の中を手にされ、さらに相手の弱点を突いたはずなのに逆に取られ、時間も大きく引き離され切れかけで、盤面も崩壊している状況だったが一応打ち続ける。一般的に、
・残り時間は長い方はゆっくり石を置く
・(お互い右利きの場合)対局時計は白番の右側に置けるため、着手してから時計を押すまでの時間が白番の方が短くなりがち
ということもあり、持ち時間の差もどんどん縮まったことによって時計の叩き合いが発生。相手が超大石のダメが詰まっていることをうっかりしたため、50個以上の石を打ち上げる特大イベントが発生。残り持ち時間は自分から見て4秒vs13秒だったものの、相手は紳士的に投了。一応4秒ぐらいあればギリギリ最後まで打ち切れそうではあった。

反省点
勝勢だからといって油断しない
形勢がよくなりすぎると油断してしまうのは人間の性ではあるが、追い抜かれていい差ではなかった。気を引き締めて
・なんかもうダメだ、というときでも時間を使いすぎない
石を取られた時に諦めて時間を使いすぎた。最後まで勝負を捨てない

反省が抽象的すぎるな……

3局目 北山さん(京都大学)戦

北山さんとは古くからの知り合いで、向こうが3つ年上であるので憧れの存在、目標であった。もちろん難敵であり、ここを勝てば予選通過がほぼ確定することもあり気合を入れて臨んだ。

・流れ(対局中の判断ベース):序盤から非常にうまく打てて、手ごたえを感じていた。ただ途中でお互い大きな地ができそうになり、自分が目算を非常に苦手としていることもあり、時間を使い慎重に読みを入れて打った。非常に拮抗した勝負だと思っていて、相手の方が残り時間が少なかったのだが、途中の様子見に激しく反発されて動揺し、時間を浪費して大きく残り時間に差をつけられた。時間を使ったにもかかわらず結局うまい対応策が見つからず、お互い(目算上は)80目以上の大きな地ができることとなる。元の局面とは全く変わっていて、全く計算ができていなかった。おとなしく打てば終局まで近かったが、反発して他のヨセを打ったことでコウが勃発し、叩き合いが発生。(持ち時間)残り24秒vs57秒からコウを含む(=石を抜く=非常に時間を使う)叩き合いで奮戦するも、対局時計が左側にある黒番であったこともあり0秒vs4秒で撃沈。最後はダメに碁石を放り投げるかのような速度で打って時計しか考えないような有様であった。コウの部分で大きなミスをしたので盤面も最終的には負けであった。

反省点
・形勢判断がひどい!!!
対局中に感じた手ごたえは間違っておらず、のちにAIで検討した結果ずー----------------っと形勢は良かった。途中の様子見もしなくて勝っていたし、最後の反発をしなくても大差で勝っていた。
残り時間が短いのに叩き合いを挑むな!!!
自分の方が残り時間が短いならば、終局までの手数を短い手数で終わらせた方がいいのは自明の理。
・さすがに盤面が乱れすぎている
いかに切れ負けといえども、あまりにもに碁石が散乱しすぎてしまった。
ひどすぎて途中で何回も時計を止めて修復作業にあたる有様になった。ただこれは切れ負け対局では避けられないことな気がするので、大会の時は短くても秒読み付きであることが望ましいと考える。しかし、現実にはアナログ式の対局時計しか用意していない会場が多数を占めているため、何か別の案が必要となるかと思う。

切れ負け大会ではアマトップ層はかなりこの問題に直面することが多いかと思います。やはりギリギリまで考えたいですからね。
かなりずっと対策を考えているのですが、やはりデジタル時計が必要になるものしか思い浮かばないですね……。何かいい案があれば教えていただきたく思いますm(__)m

4局目 野波さん(京都大学)戦

野波さんとも高校時代からの知り合い。強くなったとよく聞いているし、何よりこれが全国大会への切符を争う大一番なので、叩き合いを2戦連続行って疲れ切っていたものの最後の元気を振り絞って対局に挑む。

碁の流れ(対局中の判断ベース):序盤からうまく打てて形勢もかなりずっと良く、時間も余裕をもって打てて、最後は終局寸前に相手の時間が切れて勝ち。盤面もかなり大差で勝っていた。

反省点
形勢判断がひどすぎる!!!!!(2)
先ほど「形勢がずっと良く」と言ったが、実際は全くそんなことはなかったようで、ずっといい勝負、もしくは少し悪い時間が多いぐらいだった。悪いといっても差は大きくなかったため致命傷にはならなかったが、「優勢だから」ということで(最善ではないと思っている)わかりやすい図を選んだ、ということもあった。本当にひどすぎて笑ってしまうが、笑っている場合ではない(最後は大差になった、という点だけは正しかったです)

今後改善すべきところ

というわけで今回はなんとか3勝1敗で関西地区大会を突破して全国大会に駒を進めることができました。ただ、内容的にはどの碁も相当に危うく、少しずれていれば0勝4敗でもおかしくなかったと言えるでしょう。もちろん、一朝一夕には囲碁の実力を向上させることはできないので、ここから勝負に直結するポイントを改善していく、そうすることで3勝1敗を維持、さらに4勝0敗にし、最終的には全国大会でも上の順位を狙えるようになると考えます。学生王座戦に関してはベスト16以降の対面対局は秒読み付きになるため、今回のような醜い叩き合いになることはないと思われますが、他の棋戦ではベスト8や準決勝までは切れ負け、ということがほとんどですので、成績向上のためにいろいろ改善点を挙げてみます。

時は金なり   切れ負けの時に終局直前に時間を残しておくことは本当に大切です。あと細かい悩みの時に考えすぎないことが大事。考えてもわからないところはいっそあきらめてしまうのも1つの手です。
形勢判断をしっかりする   これはそもそも棋力不足に起因するため改善できるとも言えるかは本当に怪しいのですが、ちょっとあまりにもお粗末すぎます。丁寧に目算をしたり、将来の想定図を作って判断することも大切です。でも時間消えるんだよなー----
・凡ミスを減らす  
凡ミスを0にできれば近い棋力の相手との対局ならほとんどの碁で勝てると思いますが、これができるならばもっと勝っています。



というわけで文章だけで囲碁大会を振り返る、斬新な自戦記(?)でした。3500文字も長々と話していますが、要するに「棋力が上がればもっと勝てて楽しい」ので、もっと力をつけて10月後半~12月の全国大会月間に挑みたいと思います!!!


このような長ったらしい文章を最後までご覧いただき、本当にありがとうございました!!!!!!!!

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