Johnny B.Goode/Chuck Berry イントロギター タブ譜&解説

言わずと知れたロックスタンダードのギターイントロだが、きちんと向き合って分析すると色々と学びのある要素が詰まっており、ギタリストなら一度は真剣に向き合ってコピーしておきたいところ。

 まず入り方からして気を抜けない。何も考えずに「タララ」と始めるのではなくきちんと4カウントの3拍目の裏拍から弾き始める、という意識を持って臨むことが重要。カウントもなんとなく形式で「わんつーすりーほー」とやるのではなくきちんとこの曲は8ビートであることを意識して「ワ・ン、ツ・ウ、スリ・イ、フォ・オ」と歯切れよくする癖をつけた上で「ワ・ン、ツ・ウ、スリ・タ、ラ・ラ」・・・とやる習慣をつけておきたい。この時各々の拍の裏、2個目の部分をアクセントとする感覚、そのように自然と体が反応するように訓練すると必ずや他の曲にも役に立つだろう。

ギターに限った話ではないのだが、演奏する際にカウントにシビアなプレイヤーか否か・・・でそのプレイヤーの質が決まるような部分があるのでカウントの重要性、というのを常に意識する癖もこれを機に同時に身に付けたいところ。学ぶ価値があるような名曲は一筋縄ではいかないカウント、単純な一般人がイメージするカウント、1234ドン・・・ではないものが想像以上に多かったりするのも事実だ・・という事も付け加えておこう。

 進行はスタンダードな12小節ブルースパターンでキーはB♭でブルース(マイナー)ペンタの基本ポジションを念頭に長3度や9thや13th・・・といったメジャーペンタの音を加えた「ロックンロールペンタ」に途中ポジションを横移動したメジャーペンタのポジションを意識したフレーズで成り立っている。

このロックンロールペンタ・・・についての考え方については以前に取り上げた記事でも触れているので併せてそちらも参照してもらいたい。

 50年代のシンプルなスリーコードのロックンロール・・・の代表のようにイメージされているこの曲の30秒にも満たない12小節のイントロですらリズムやスケール等一定レベル以上の基礎が備わっていなければ到底生み出せないような要素で埋め尽くされており、初期ロックンロールやそれらの楽曲を支えたプレイヤーの「凄み」を再確認させられる。

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