202309(抜粋)

20230903

イッセイミヤケを着た恋人と全裸の恋人、どちらがより魅力的?

20230909

重陽の節句。空腹時に面白かったものは食事するだけでつまらなくなる。

20230910

寝付けなかった。カフェでモーニングを頼む。
去年のアルバムを聴いている。愛憎愛憎愛憎。苦しいです。
悲しいです。伸びます。私の目に狂いはない。
現実の人間にも夢見てる。現実見たら現実に満足しちゃう。現実に服従しちゃう。求めすぎなくらい理想を見させてもらう。

20230911

こうして、当てつけみたいに、一つの街に何層もの記憶を上塗りしていく。昨日も今日も、こんな話を私の口から出すつもりではなかった。だからと言って、何を言いたかったのか、と言えば。
日記を一目に晒したあかつきには、いくらか私もモノを語りやすくなるだろか？
雑談って苦手。気軽に話すって難しい。

20230912

よく寝て、注射を打ってもらいに病院に行く。左肩に刺されて、ビリビリする。少し怖い分楽しい。楽しめる程度の痛みは好ましい。

あらかわ遊園に行って耐えられなくなるまで何周でも観覧車に乗ってみたい、でもこの遊戯に付き合ってくれるような友人が思い当たらない、という話を延々聞かせる。彼女はお気に召さないようだ。1日の時間とその流れを台無しにする遊びを気にいる人よりも、時間をより現実的なものとしてとらえている人が多いのだろうか。私は暇すぎるみたい。

「死にたい」
「どうやって？」
「どうやってとかじゃないの」
……
「あー、誰か殺してくれないかな」
「どうやって？」
「どうやってとかじゃないの」
「フフ」
「不毛だなあ」
「アハハ」

20230913

日付が変わって式日散花のリリース。「なんてありきたりで　くだらない　ぼくら」。そうだね。その通りだ。ああ、ともだちの両頬にくちづけをしたい。ロシア人の挨拶のように。
午前4時に寝て11時に起床。充分な睡眠時間に乾く。
16時。8月までの日記をnoteの下書きに書き写した。私は私の筆跡が好きだから、画一的な文字列が苦々しいけれど、筆跡まで人目に見せつけるのは暴力が過ぎるだろうからこれでいい。
改めて、あまりにも拙い文章だと思う。語彙も語順も展開も単調だ。(音楽のコード進行のように捉えてしまえば許せるだろうか？そこまで洗練されるだろうか？)決して作文が得意なわけではなかった。

20230916

起きたら16時。あるのかないのか。時とその流れ。
眠り方を、生活の方法を、すっかり忘れている。

20230917

メイクとケープでごまかしごまかしどうにか。だいじょうぶ。ちゃんと他人のことが好きだ。
ああ、こうして人に見せるために言語野をいじめている間はそれ以上他人を求めずに済むし　しあわせだ。
健康・元気・楽しい

20230920

何も覚えていない。
思い出の反芻。妄想の反芻。

20230921

誰か連絡をくれないか。くれないかな。
あの子、声良かったな。もっと褒めときゃよかった。
話したさ、期待されたさ、応援されたさ、許されたさで気がおかしい。
あ、会いたい！

20230922

とても良い夢を見た。知っている道を、慕ってはいるけれどそこまで親しくない人と通って、くぐって、忍び込む。小道に面した裏門から入り、校庭で遊ぶカップルを尻目に理科室に入る。壁と床の間に体を滑り込ませると、短い下りと短い上りの階段が連続している。段を足で押し蹴ってその先に出るとケモノ道である。前を踊るように歩く彼女の姿を、フラッシュを焚いて映す。

20230927

書けば書くほど書く意味がなくなっていく。早稲田松竹で『式日』『ラブ&ポップ』全ての展開を知っているのに泣いた。大切にする、されるって難しい。

20230929

『異邦人』
食、性、睡眠、酒、を欲しい時に手に入れる。太陽を浴びる。理想的な人間の姿が見られる。
本当は長く夢の中にいるわけだけど、これは他人に向けたお手紙だから、親愛を込めて構造と装飾を使う。
90分間ひとりごとを記録したら私という現象は燃焼、火であると分かってしまったので、外が暗い。