202305(抜粋)
20230501
隣人がよく吐くようになった。
20230503
「他人に対してどうしてそんなに熱を持てるのだろう」
「他人が個であるおかげで、自分も個でいられるからじゃないかな」
「自分を侵されることを最も恐れているのだよ」
「私が独立しているために、あなたにも独立していて欲しい。あなたと私が飽和しないで欲しい」
「私が、悲しくなっている人がいるとき、どうしたらいいんでしょうね?ときくと、何もしなくていいと思うけど……つってた。何もしなくて良いのは、それはそうだし。でもせっかく他人がそこに存在していて、悲しみが現象しているならば、どうせならば、影響されたいと思う。だからといって一緒に悲しむとかそういうつもりにはなれないけど。悲しくなっていることを伝えられた時、一体どうしたもんかねえ、と思うんだよ。うん、とか、そうか、でいいというか、それがいいのでしょうけど」
「うーーん。物理的な対処かしら。よじ登るとか」
「されて嫌なことはしないけどね……」
「いや本気ですよ。あなたにだったらよじ登られてもいい気がする」
20230510
渋谷クアトロでドレスコーズと小西廉陽。小西廉陽が恋人を歌うと上品さと俗っぽさが混じって妙にセクシー。後発、ドレスコーズ。ジーンズのセットアップ、スニーカー、グローブ。金のアイメイク。演技がかった仕草の合間に人間臭さも滲む。人形は指先まで汗をかいたりしない。他人と密着して一つの肉塊になる。でも私は一人。あの人も一人。自他の境界を誇りって呼ぶ人もいる。私、愛に不誠実だろうか。あの人はこんなに大事に歌ってくれるのに。どうすれば今ここのものをより純粋に受け取れるだろう。知識がとにかく邪魔くさかった。今ここで生まれ続けているはずなのに。
20230512
Cody・Lee(李) 冷やしネギ蕎麦のMV良かった。
夏が来る、夏の思い出になってしまう。なぜ疑似体験みたいな現実なのか。
20230513
私が遺失物太郎だ。
20230514
観劇。オモシロさに取り憑かれていてもはやグロテスク、90分尺で見て誰も得しねえ〜〜〜ってなりたい。
20230515
手紙を書いた。私は手紙を書くことが上手。
20230519
白紙を前にすると、上手くかけるか、かくまえから不安になって、かき始めることすらできなくなった。
水を飲む、とか、考えるようにイヤホンをほどく、とか、自分で固定化した言葉に後々すくわれることがある。
雨男、雨女の自己中心的発想は愛らしい。
7 と ? は似ている
深夜に思い立って肉じゃがを煮込む。
随分健気なの。いつか終わることを知りながら丁寧に、崩さないよう、できるだけ長引かせるために積み上げていくことに他ならない。君は人格破綻者だし、とはいえ破綻は破綻としかやっていけないし。
20230520
久々に会う友人がかわいい。
誰もが普通で、誰も特別ではなくて、ならばどうやって人を選ぶのか?選ぶ気もなくなろう。私が私でなければならない確信も、あなたがあなたでなければならない確信も見当たるとは思えない。
足先が冷えてきた。
20230522
昨晩どこかに思い切り頭をぶつけた気がする。揺れた脳みそと視界の記憶が残っている。でもいつどこでぶつけたのかすっかり忘れてしまったしアザも見当たらない。夢かもしれない。
20230525
場に2人の人間がおり、2人が2人とも間違えることがある。人間には2種類いて、それは好きでもない人に好きだと言える人と、そうでない人である。私はそのどちらも好きだ。
20230529
好かれないおかげで好きでいられる対象ばかりである。
20230530
眠たいのか冴えているのかわからない。ポッカリしちゃってる。心臓を中心として胃に渡って喉を突く冷たさ。残骸。カス。結晶。
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