202303(抜粋)

20230301

深夜、友人から来たメッセージをきっかけについ長話をした。
昼に起床し外出。2023年3月1日は空が低く春のぬるさがあった。春特有の憂ウツを1年ぶりに思い出す。しかし去年よりいくらか健康であるような気がする。
天井桟敷 百年の孤独 視聴。
円形舞台は素敵。でも広すぎる。初期の作品を見た方がいいのか。
マッチャラテ2杯。

20230302

青森縣のせむし男
衣装良。物語らしい物語。

20230303

毛皮のマリー
宣伝美術・刺青デザイン 宇野亞喜良

駅前の古本屋で昭和50年のART TOP購入。
次はムンクの画集が欲しい。店主に「良いの見付けたね」と言われた己ははにかむだけであった。「また来ます」とだけ言えた。
バイト後もしや、と思い体温計を使えば37.7℃を示した。久々の発熱に少し呆れて寝る。寝ればどうせ治る。

20230304

すっかり熱が下がりおでこ冷えっ冷えである。
かにぱんとホットコーヒーを買っていく。かにぱんは面白い。味は菓子パンの平均値だってのに形がかにってだけで名を馳せている。しかしそのかにの形すらいまいち可愛くない。その上パッケージのかにのイラストとも似ていない。ちなみにパッケージのカニも特別可愛いわけじゃない。パッケージのかにと中身のかにが別物である上にどちらもさして可愛くない。しかもかにぱんはかにであるからかにぱんなのにパーツをちぎってぺんぎんぱんにもきりんぱんにもしてしまう。

20230306

寺山修司詩集を開く。集中できない。何をしていても黒い蝙蝠のような鳥が目の前を掠める。寺山はこんなにも昂っているというのに私は、いけない、詩集にまで他人行儀を覚えてしまっては行く宛がない。
多くの人を見る人に見られることは、その人は、むしろ私以外の人を見ている時の方が多いのだから、見られないよりもさみしい。
ヅッカ 祭典:RAKUDA
現象として楽しかった。隣の観客の帽子の刺繍がミロの描く太陽みたいだった。
電車に乗っていると1秒は1日は100年は早いのだと悟らされ恐ろしくなった、なにもしなくても何某かの大人になれる。

20230307

やたら眠いからひたすら寝た。
色数の限定された印刷物が好き。

私の記憶は大抵視覚、出来事を思い出すことは光を思い出すこと。人と会話するとき、己の姿は見えない。その記憶に己の姿はない。だから、相手にも私の記憶はないだろ、と認識してしまう。女の子は怖い。女の子と仲良くなりたい。いろいろなものはみない。限られた範囲に妄執する。

20230308

エヴァQ見ながら身支度。カヲルくんはすごい!僕に微笑んでくれるというだけで嬉しい。本当は彼のこと何も知らないのに……。
ある人がはっきりと「おれはやっぱり演劇がやりたい」と行っていた。「演劇がやりたい」という気持ちを私は知らないけれど、その熱は善いものに見えた。
部室に寺山修司詩集2があったので借りてきた。
詩を読むと、言葉がたくさんある、と思う……。

20230311

Mサンと3時間おしゃべり。雑誌貸したり、噂話をしたり。
史上最速入浴、最高の入眠。

20230312

友人を家に泊める。好きだからサイン貰う。

20230313

友人と、人をたらし込むことについての話。
宇宙的なスピーカーが2つ置かれた喫茶店。他に客は2人。向かいの席のライター風の男はキーボードとIPadとブックカバーのついた本をテーブルに広げている。髪型、メガネ、肩にかけたパーカーがどことなく”ライター風”。
もう一人は入口近くに座る男性。熱心にスピーカーからの音を聞き取っている。ジャズってそう聴くものなのだろうか。聞き流すくらいがちょうど良いのではないかと思う。
悶々と走り出そうとする脳みそにサックスの高音が突き刺さった。からまりかけた糸がもう一度ピンと張られた。やりたいことはいくらでもある。
名前について。誰。知らない文字列。言葉と認識について。誰が誰のことを好きだって?手に負えないのなら持っているべきではない。寄る辺ない。皆消えてしまい私ばかり正直で悔しい。言葉による世界の転換が怖い。コペルニクスが悪い。

20230314

食べない程度で死なない。どうせ私は100年後も生きている。

202303015

社会のお役に立たない空白に居座りたい。

20230317

観劇。衣裳良い。なんだって私はこんなところにいるんだ。ありきたりな人格。声の圧。語りと事象のズレ。中身のわからない包みは怖い。怪談。人体の彫刻。構図的なおもしろさ。サーカス。探す。怖いもの。ジャズ。なんだって私はこんなところにいるんだ。衣裳が似合う人間のことを役者って呼んでんじゃねえの、とさえ思う、最近。私ってきっと幸せになれるしどうせ120歳まで生き延びるんだろう。金と若さが有り余っている。この世の愛と平和担当こと、私。

20230318

チープな紅茶味に慣れてきた。

20230319

役に立たないことを徹底したいのに、創作は意義を問われ意義で語られてしまう。生活との距離。生活までも無意味に落としたい。日常はあまりに実用。無用を徹底することに意義があると思ってしまっていないだろうか。標榜すると意義が目的になる、勝手に意義を読み取られる分にはいい。いや、社会的な意義はいらない。個人の意義になるのはいい。だから勝手に呼んでくれ。批評は反射、反応で十分。
テレピン・サッポー・密法・殺法。ラッシーおいしい。
母と姉とカレーを食べる。
春、別名、我に返ったらオシマイ!

20230322

演劇と映画はしご。あの人は人差し指に指輪を嵌めていて素敵。私も指輪欲しい。

20230323

人の不幸を願ってしまった。

20230324

三菱一号館美術館 芳年・芳幾
やっぱり芳年が好き。

中央線でだいぶ寝た。味覚が壊れてきた。最近あたまがおかしいけれど、いつかあの頃はあたまがおかしかった、思い返す日が来るのだから、時がすぎるとはありがたいことだ。あまり先のことを考えていては必要以上に不安になってしまう。私は今存在していてそれぞれがそれぞれの今この場であり今煙が立ち1秒が経つことが今で私が居る、という現象、現象、それだけでしかなく現象。帰ったら何をしよう。ううん、その時になればわかる。心臓の鼓動を観察している。全身を受容体にする。全てから離れて全てを受け取る。自身からも離れられるか。幽体離脱。他にすべきこと、などない。舌が焼けている。すっかり乾涸びている。私は只ここに在る現象。

20230325

雨の日は美味くて、雨の次の日は不味い気がする。

20230329

先輩に「学芸員とか向いてないよ」「頭おかしいね」等の激励をいただく。ありがたい。

20230330

人の形ってどこのことだろう?マネキンが着ている服にはときめかないけど生きた人が纏う布にはドキッとする。

表象をなぞるって、内面に想いを馳せることでもあるの?

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