見出し画像

被爆3世が広島旅行を普通に満喫してきた話①

「そうだ、広島に行こう」

11/17火曜日
突如思い立ち、福岡と広島のコロナ感染者数を調べた上で20〜22の週末にツアーを予約。

我ながら唐突にも程がある。

世間を賑やかすGo to トラベルキャンペーンのおかげで、新幹線往復代だけで宿も取れるなんとも都合のいいご時世。
払った血税はこういう形で少しでも回収しておかねば。

被爆者の孫として長崎に生まれ落ち、被爆校を卒業した者としては、毎年8月になると何かとセットにされがちな広島県に昔から密かな親近感を持っていた。

「長崎人は一度広島に行ってみらんば」

という父の言葉も、よりいっそう広島への思いを募らせる。



出発

当日は仕事を定時ちょい過ぎで終わらせ、そのまま博多駅に。広島まではほぼ1時間で着く。
これは来年完成する博多⇔長崎間の新幹線より早いらしい。なんて情けないんだ長崎新幹線。

博多駅には山本太郎議員が来てたらしい。イルミネーション撮りたかったのに、どぎついピンクののぼりでインスタ映えない。

工事現場①

檸檬堂を傾けながら新幹線に揺られ、初めて踏み入れた広島駅は最近できたかのように小綺麗で、想像以上の都会感に心を躍らせた。

舞い上がった気持ちのまま外に出て、どんな駅舎なのかとワクワクしながら後ろを振り返ってみるとそこにはシートが壁一面に貼られた建物が。"広島駅"の文字看板すら見当たらない。

世界遺産が工事中とは聞いていたが駅まで工事しとるんかい!!!



ツッコミはさておきとりあえず宿へと向かう。路面電車は一律190円。電車の軋む音がどこか故郷の街を思い出させる。
前職で関わりのあった百貨店を横切り、ホテルにチェックインした後八丁堀の繁華街へ。女1人飲み漫画の"ワカコ酒"に登場する広島グルメ「ウニクレソン」を求め、主人公の幻影を追うことに。



青々としたクレソンとウニをたっぷり贅沢に使った炒め物で、バターの風味が青臭さと生臭さを美味しく包む逸品。なかなかボリューミーでひと皿でおなかいっぱいになったが、隣席の1人飲み男性客はウニクレソンに加え、締めに大きなお好み焼きまであっさり平らげており、胃袋のキャパシティに若干のジェラシーも感じた。広島を満喫してらっしゃる。


なおウニクレソン価格は1900円。
こうして観光客は搾取されるのだ。
ありがとう地域共通クーポン。

ほろ酔い気分で宿に戻り、その日は就寝。
翌日の宮島観光に備える。

To be continue…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?