見出し画像

たおやかなる

 


たお やか  【嫋▼やか】
( 形動 ) [文] ナリ
〔「たお」は「たわむ(撓)」の「たわ」と同源〕
姿・形・動作がしなやかでやさしいさま。たわやか。 「 -な乙女」 「 -な山の峰々」 「 -な舞の手振り」
----weblio辞書


「たおやか」

この言葉の響きが好きだ。


長く艶のある髪
柔らかい物腰
柔らかい笑顔
ふっくらした唇

平安時代の貴族を思わせる響きがある。

もしくは、重みに耐えられず頭を垂れる花を思わせる響きがある。

美しい響きだ。


女性を思わせる響きが好きだし、そんな女性になりたいとさえ思う。


けれど、奥深くまで考えるとこのような美しい響きを持つ言葉にも日本に染みつく女性への差別を見て取ることができて、この頃違和感を覚え始めた。



言葉を扱う授業の中で「たおやか」を索引する機会があった。
今までは「たおやか」は、た お や か でしかなかったが、
「嫋やか」であることをその時に初めて知った。

たおやかな姿は弱い女性の姿、ということなのだろうか。
違和感を覚える。

もちろん「たおやか」の意味や響きはまだ好きだが、
柔らかい女性の姿が弱いとされるのは癪に障る。


まあ、弱い強いという問題でもないのだが
社会の中の女性の立場 をみるに、男性視点の強弱バイアスがかかっているのだろうか。


美しいことは弱いことに繋がるのだろうか。
美しい、とはなんだろうか。



大学に入ってからかなりジェンダーを学ぶ環境が整っているからあらゆることに敏感になっていると思う。
もちろん違和感を感じずに生きられたら楽だろうし、現状上手くいっていないから違和感を感じるのかもしれないし。

もう良く分からない。
生きたいように何のプレッシャーも無く生きられたら良いのに。
あれもこれも選べたら良いし、その選択に干渉されない社会であればいいのに。

それだけ。でも、それができないから苦しいのであって。

生きにくいなあ、もう。


声を上げる、主張していくべきなのは分かっているけれど、
それすらも面倒くさい。

上の文を書いてやばいなって思ってしまった...。
行動を制限されてやがる。笑
こうやって差別される側はサイレント化されて、人権が剥奪されていくのか。差別されている、って思うから差別になるのか~~??
堂々巡り~~~~~あ~~~~!!!!!もう!!!


あぁ、もう、生きるのが大変すぎる。
あっちもこっちも顔色伺って大変すぎる。



もういいや。しばらく放棄。

誰にも構わず、自分だけの道を行く。それがいい。

自分を大切にできなくて他人を大切にできるだろうか。

できたとしたら、それはエゴだ。



たおやかに、真っ直ぐ、

つまり、

しなやかに我が道行こう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?