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学問とお金の話

私は学生であり、突き詰めたいことがあって大学にきた。
だからいつだって学業優先で、学びたいことに貪欲になりたい。
学生の内はたくさんの本や芸術に触れて感性を、自分なりのセンスを身につけておきたいとも思っている。

けれど、どうでしょう。
気付けばお金のことでいつも悩んでいる。
奨学金という名の借金も背負った。
未来なんてどうでもいい、と投げやりになってしまい少し大きめの額を借りた。後悔はしていない。

私立4年制大学で学費は年間100万ちょっと。
月々10万。
国公立ならもっと学費が安く抑えられるのになぜそうしなかったのか、と聞く人もいるかもしれない。
でも私には国公立の巨大講義スタイルに魅力を感じなかったし、どうしても現在通う大学に来たかった。そして、心の底からこの大学で4年間学べることに嬉しさを感じている。

学費に加えて月々2万5000円の寮費、2万円の食費。
どこにも出掛けない、本も買わない、ならトータルで13万5000円。
ここから奨学金を引いておよそ8万。

文化投資(本や美術鑑賞、それにかかる交通費を含めた自分自身への投資)を月々2万だとしたら私一人で全てを賄うには10万円かかる。

アルバイトを必死に週5くらいでいれれば稼げなくもなさそうだが、いかんせん私は学びたいことを優先したい。向き合う時間を作りたい。



というかさ、本来はこんなお金の話は学業に持ち込んじゃいけないんじゃないのかなあ、と思う。
学問、学びってなんだ。

大学では、すぐ効果のあるものや目で見えるようなものは得られない。お金で買えるものは大学では何一つない。

大学で教授と学生の双方で作り上げた価値をどう活かすか、どう自分の中に”センス”としてとどめておけるか、が大学で学ぶ楽しさではないだろうか。


お金の対価としては学問は成立しない。
だから、分けて考えられなければならない。

ま、実際は学費も払うし、計算すれば一回の講義にいくらかかるか出せるわけだから考えてしまう。


ただ、私が言いたいのは、もっと集中して、学問に向き合えないかなって。

お金のことに縛られている暇なんて無いんだ。

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