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When it comes to western, you can't talk without a gun.

日本であれば時代劇、というよりも剣客ものが近いだろうか。
ただ最近のもので名を残した西部劇と訊かれても思い浮かぶものがない。

2000年代で話題になったのは、今のところ「ジャンゴ」くらい。
「3時10分、決断のとき」という名作もあるのだが、マニア向けのジャンルだからか知られていない。そう、今や西部劇はマニアのものなのだ。

西部劇は、アメリカの西部開拓時代を舞台にする。
南北戦争より後の時代で、そもそもアメリカの右側を上下に割っての争いが終わり、いよいよ土地が足りなくなったと手つかずの側を開拓し始めたのである。開拓時代をフロンティア(新天地)と称するのは、そのためだ。

無法者の時代ともされるのは、開拓に法治が追いついていなかっただけのことである。自分の身を守るために、誰もが銃を持つことになった時代だ。

開拓者にとって、身を守る手段として銃は手放せないものだったはずだ。
アメリカの病巣でもある銃社会の問題は、そもそも生活に欠かせないものであった根深さもあるのだと思う。

昨年の終わりからハマっている「Red Dead Redemption 2」というゲームがあるのだが、前述した開拓時代の終わりを舞台にしている。

ファンタジーものでいう剣と魔法のかわりに、銃は欠かせないものとして、ある。西部劇マニアには、これがたまらない。

何せ、あの時代に生きているキャラクターを操り、あの時代の武器で戦うのである。「ゲームって、そういうものだし」と言われてしまえば、それまでなのだが。

西部開拓時代の終わりは、産業革命とも重なる。
私自身も西部劇にはリボルバー(回転式拳銃)の印象であった。
が、自動式拳銃(ピストル)も登場している頃である。

ゲームでも自動式拳銃はあるのだが、雰囲気でリボルバーを選んでしまう。

登場する銃の種類は様々で、ほかにもライフルやショットガン、あるいは武器としてであれば弓や手斧もある。西部劇と云えば、の投げ縄もある。

どのアイテムもマニア心をくすぐってくるわけだが、さらにはカスタマイズまで出来てしまう。

たとえば雰囲気でリボルバーとしているが、さらにパーカッションロック式という中でも旧式のものを好んで使っている。
引き金だけ引けば弾が飛ぶ、というのは比較的新しい仕組みだ。
パーカッションロック式は火縄銃のそれにも近い構造である。

回転する弾倉に複数の穴(薬室)があり、1つずつに雷管と火薬を入れて、弾丸を込めて栓をする。撃鉄を起こして引き金を引けば、叩かれた雷管から出る火花が火薬を爆発させて弾が出るという構造だ。
火縄が雷管に代わっただけの仕組みだが、連射できるというのは当時画期的であったのだろう。さも手間のかかるもので撃ち合いを、とも思うが。
現代の銃撃戦に比べれば随分と長閑だが、当たれば死ぬのは同じである。

見た目優先で私の愛銃は「ネイビーリボルバー」となった。
仕組みどおりの古風な見た目も気に入っている。

ちなみに、銃それぞれにカスタマイズが出来るようになってもいる。
銃身を延ばしたり施条をいれたりという細やかながらの性能変更。金属部や握りの材質変更や、さらには彫刻を施したりもできる。前者は僅かながら、実際にゲーム内で性能が変わるという。残念ながら少なくとも私には違いがわからないくらいの、誤差程度に。後者は、これこそ趣味である。

かくして、私の愛銃は出来あがった。

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銃がゲーム内通貨で275ドル、カスタマイズで倍額ぐらいになった。

まだまだ操作も下手くそで持ち腐れの感もあるが、それでもゲームの中の事である。折角なら趣味に走りきる方がいい。

ゲームではあるが、西部劇好きやガンマニアにもお勧めしたい。
ただ、ハマってしまうと時間が溶けるので、そこだけはご注意願いたい。