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私的現代アイドル論11  ~センターとエース、象徴

エースの系譜

 私はしっかりとした繋がっている系譜は高橋愛〔敬称略〕から始まっていると思います。それ以前にも、安倍なつみ、後藤真希とエースと呼んでよさそうなメンバーもいましたが、一応当時も意識のある人間だった一般視聴者だった私はエースというよりセンターではないでしょうか。現在矢口真里が当時のことを語るとき、センターといっています。人気の頂点的な意味合いですね。
 私がハロヲタとしてエースを認識したのは高橋愛でした。いわゆるプラチナ期ですね。パフォーマンスが高まっていった時期です。高橋愛を中心にフォーメーションが組まれたくらい(タカハシステム)モーニング娘。の中心です。
 次に鞘師里保でした。プラチナ期以降のエースという感じですね。鞘師里保はモーニング娘。がメディアに出るときに間違いなく(?)エースと紹介されていました。特に後期は。
 もう一人が、鈴木愛理です。℃-uteのメンバーで、現代最高のアイドルの一人です。(主観)おそらくこちらは異論がないと思います。パフォーマンス力だけでなくあらゆるアイドルとしての能力で最高値をたたき出しています。
ここまでエースの系譜を書いてきましたが、この系譜はモーニング娘。だけではなくハロプロのエースの系譜ですね。鞘師以降は難しいと思います。

誰がセンター

 それとは対照的に、センターと呼ばれる人は誰かというと、juice=juiceでいえば宮本佳林、つばきファクトリーでは浅倉樹々、こぶしファクトリーだと浜浦彩乃、だと思います。鞘師里保も一面ではセンターでしょう。こう見るとグループに一人はいると考えてしまいます。確かに、結成時に中心になるようなメンバーばかりなので。宮本佳林はエースとも呼ばれますが、ちょっと弱いかなと思います。それは私が思うエースの定義と私の読み取る力によるところが大きいのですが。
 ハロプロにとってセンターとは坂道グループとは明確に違います。坂道グループは一曲一人ですで立ち位置ですが、ハロプロではゆるくグループの中心メンバーといった立場です。立ち位置も真ん中ではなくてもかまわない。何なら端っこでも構わない。結成時に誰を中心に据えるか、そしてそれを見る側が、察している、読み取っている。センターは事務所の方針を飲んでいるように思います。

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