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私的現代アイドル論13~あざとかわいいとぶりっ子の違い

前回重めのテーマで書いたので、今回は軽めのテーマで書いていこうと思います。

※書かれている内容は個人の主観による意見です。批判などは受け付けません

ぶりっ子とあざとかわいい

 近年あざとかわいいが注目されています。番組「あざとくて何が悪いの?」で注目されました。ハロプロでいうと、上國料萌衣(敬称略)が有名になりました。

さて、あざとかわいいと似た概念としてぶりっ子がいます。この二つの概念の違いは何でしょうか?

ぶりっ子とは

あざとかわいいに比べてぶりっ子はかなり昔からいます。よく松田聖子がぶりっ子といわれていました。猫を被っているという意味に使われるつまりかわいいアピールの「ぶりっ子」ですが、現代の「ぶりっ子」はさらに意味が付加されているように思います。

 現代では何のテレもなくストレートに「猫を被っている」は、あざとかわいいの方に移っているように思います。

 現代のぶりっ子はその場の全員に「猫を被っている」ことをわかるように見せるボケである。その振る舞いを周囲にツッコんでもらって完結する、という状態ではないでしょうか。ぶりっ子は目の前の相手にやっているように見えて、第三者をすでに考慮に入れていて行動してる。つまりそもそも始めから1(自分)対多(相手+周囲)の構造です。

あざとかわいいとは

それに対してあざとかわいいは無意識に1(自分)対1(相手)で、ほかの人には分からないように相手のこと好きなのかなと思わせる行動をするのがあざとかわいいですね。

 これは第三者に見つかっては意味が薄くなります。見つかって指摘されると周囲に知られてうと、特に、やってる本人があざとかわいいことをやっているという認識がある、と周囲に知られると、無意識にやっていることを意識してしまい、関係なくそのまま続けると、周囲も含めて全員が分かっていて、なお続けるということなので、それはぶりっ子と同じ構造になってしまします。

 あざとかわいい行為は無意識にこぼれ出るから好きなのかなと勘違いするのであって、意識すると、意図的に好きと思わせる行為をしてることになるので、もはや、あざとかわいいではない。

 つまり、あざとかわいい行為をするときには意図していないことをアピールする必要がある。だから、「えっ、なにが?」みたいな表情をするのだ。

次回へ続く

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