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【弁護士インタビュー】オブカウンセル編

こんにちは!KWMアソシエイトの杉本です。

KWMでは、この度、弁護士採用向けの事務所説明会を開催します。

これに関連して、今回のnote記事では、今年9月にオブカウンセルに就任したばかりの3名の弁護士から、KWMについて簡単にご紹介いただこうと思います。

KWMに興味を持っている方は、ぜひ参考にしてみてください。なお、事務所説明会の詳細についてはKWMのホームページをご確認ください。

King&Wood Mallesons法律事務所・外国法共同事業
インタビュアー:弁護士 杉本茉永(第一東京弁護士会所属 75期)
インタビュイー:弁護士 仲條真以(第一東京弁護士会所属 65期)
        弁護士 江嵜宗利(第二東京弁護士会所属 66期)
        弁護士 山本雄一郎(第一東京弁護士会所属 69期)


1.経歴

杉本:この度は、オブカウンセルへのご就任おめでとうございます。まず最初に、簡単に自己紹介をお願いできますでしょうか。

山本:私は、社会人経験及び弁護士法人大江橋法律事務所での弁護士経験を経て、2018年11月にKWMに入所しました。期は69期で、弁護士としては7年目です。

山本雄一郎弁護士(第一東京弁護士会所属 69期)

仲條:私がKWMに入所したのは、2021年1月です。期は65期で、弁護士としては11年目になります。

江嵜:私は、2022年1月にKWMに入所しました。期は66期で、弁護士としては10年目です。

江嵜宗利弁護士(第二東京弁護士会所属 66期)

2.業務分野

杉本:先生方は、既に、専門分野もお持ちと思いますが、どういった業務を取り扱われていますでしょうか。私は先日仲條先生に日本国内の破産制度についてご教示いただく機会がありましたが、破産以外もM&Aなどにお詳しいですよね。

仲條:そうですね。過去に所属していた事務所で、M&Aや破産については経験が多くあります。もともと、事業承継に悩むクライアントにトータルサービスが提供できるようになりたいという思いがあり、いずれも事業承継の場面で問題になる分野なので、意識して経験を積んできました。M&Aや破産再生といった事業承継分野は得意分野であると同時に、強く関心がある分野でもあります。

杉本:他には特に得意な分野や、関心のある分野はありますか?

仲條:企業法務全般は日常的に対応しているので得意だと思います。契約関係だけではなく、労働、知的財産も頻繁に扱っています。訴訟も比較的多く扱っていると思います。

杉本:知的財産は範囲が広いと思うのですが、具体的にはどういった内容でしょうか。

仲條:私は芸能・エンタメ関係の経験が多いので、著作権や肖像権といった分野に詳しいです。江嵜先生も知的財産が得意でいらっしゃいますが、私とは違う技術関係の分野なので、この点はぜひ江嵜先生に学んで、知見を深めたいと思っているところです。

江嵜:いえいえ恐縮です。私の場合は、たまたま、子供の頃から趣味でコンピュータープログラミングを続けていていることもあって、プログラムの著作権や特許などを取り扱うことが多いですね。広くIT企業の企業法務は得意な分野です。

杉本:江嵜先生は、訴訟や英語案件を取り扱うことも多いですよね。

江嵜:そうですね、訴訟も私の得意分野の1つです。色々と戦略を練り、証拠を集め、書面も1文1文丁寧に論理を積み重ねてゆく作業は、大変ですが、非常にやりがいがある仕事です。国際案件については、感覚的には3割程度でしょうか。最近では、日本の広告規制や個人情報保護規制のご相談が多いです。
国際案件と言えば、山本先生は、国際案件を多く取り扱っていらっしゃいますよね。先生は中国語が堪能でいらっしゃるので、中国案件が多いでしょうか。

山本:そうですね。私は、中国・韓国への留学経験がありますので、国際案件、特に中国や韓国からのインバウンド案件を多く取り扱っています。国際案件と国内案件の割合は7対3程度でしょうか。

杉本:中国や韓国からのインバウンド案件には、具体的にはどのような案件がありますか。

山本:具体的には、中国・韓国から日本への投資、M&Aに当たっての法務デューディリジェンス及び投資契約のドラフト・レビュー、中国・韓国親会社の証券市場への新規上場(IPO)に当たっての日本子会社の法務デューディリジェンス及び法律意見書の作成、日本子会社の知的財産・労務・コンプライアンス等に関する企業法務全般、国際取引契約のドラフト・レビュー及び国際的な民事・商事・刑事紛争案件等があります。

3.KWMについて

杉本:先生方は、他の弁護士へ指導する機会が多い立場だと思われますが、KWMを志望する人に身につけておいてもらいたい素養、こんな人に目指してもらいたいなど、アドバイスやメッセージはありますか?

仲條:あまり外国語が得意ではない私が言うのははばかられますが、やはり弊所はグローバル事務所ですので、語学力がある方にはやりがいがある案件も多いと思います。他方で、弊所は、個々の能力を踏まえて、適切なチーム体制をとって、やりたい仕事をさせてくれるので、絶対に語学力がなければ向いていないということはないと思います。現に私は語学が得意な先生に日々助けられています。
今、チームというお話をさせていただきましたが、やはり弊所はチームで業務遂行をすることを重視していますので、チームワークをきちんととれること、コミュニケーション能力があることは重視している点です。

杉本:仲條先生から、語学の話がでましたが、この点、インバウンド案件を多く取り扱っておられる山本先生はどのように考えておられますか。

山本:投資、M&Aや一般企業法務等のインバウンド案件においては、外国語の資料の読解・分析、外国語での意見書、契約書、回答書作成等外国語を使う場面が多くあります。また、国際的紛争案件においても、膨大な外国語資料のすべてを翻訳することは不可能ですから、日本での訴訟を遂行する上で必要な資料を厳選する過程では外国語の資料を読解し法的に分析することができるだけの語学力が必要となります。

杉本:外国語での口頭コミュニケーション能力も重要でしょうか。また、その他にインバウンド案件を扱うに当たって重要なことはありますか。

山本:M&A案件でも、国際的紛争案件でも、日本法弁護士がクライアントと口頭で直接コミュニケーションすることで、通訳を介するよりも、クライアントの意向をより迅速かつ正確に把握することができ、きめ細かな対応が可能となります。このため、クライアントと口頭で直接やり取りできる語学力は大きな強みになります。また、インバウンド案件を取り扱うに当たっては、日本と異なる文化、社会、法制度に触れる機会が多いのですが、日本との違いを面白いと思いながら仕事に取り組む姿勢も重要です。KWMでは多くのインバウンド案件を取り扱う機会があります。外国での留学経験・滞在経験があり、語学に堪能で外国の文化にも造詣があり、インバウンド案件を多く経験したいと思っておられる方には最適の事務所であると思います。

杉本:江嵜先生はいかがですか。

江嵜:私からは、少し願望が入ってしまいますが、私自身訴訟を取り扱うことが多いため、訴訟をいっぱいやってみたい、という方は、大歓迎ですね。非常にやりがいがある仕事です。ただ、もちろん、KWMは、訴訟だけではなく、様々な案件を取り扱っていますので、必須という訳ではないですね。

杉本:これまでKWMで様々な業務を経験されてきた先生方から見て、KWMと他の事務所との違いは、どういった点にあるでしょうか。

山本:多種多様なインバウンド案件を取り扱っているという点、日本法弁護士と外国法弁護士が緊密に連携し協力しながら案件の処理に当たっているという点、諸外国のKWM支部に所属する弁護士との連携が必要な場面があるという点が他の法律事務所との大きな違いであると思います。

江嵜:一方で、外資系法律事務所というと国際案件ばかり取り扱っているイメージがあるかもしれませんが、KWMは、国際案件を取り扱う一方で、しっかりと国内案件も取り扱っているというのが、特徴の1つだと思います。案件の幅は非常に広いと思います。

仲條:そうですね。こういう案件をやりたいということを制限されることは一切ありませんし、むしろ積極的にやるように推奨をしていただけています。この点は国際案件、国内案件を問わず、共通していると思います。専門性が高い一方で、いろいろなチャンネルがあるという環境下で、自由度が高く、柔軟性をもって様々な案件に取り組めるという点は特徴的であると思います。

杉本:最後の質問ですが、先生方が、仕事のやりがい・喜びを感じるのは、どういった時でしょうか。

山本:国際案件において、国や文化・慣習の異なる当事者の間に入り、紛争を予防又は解決に導く弁護士に対しては、法律家としての側面だけでなく、異文化理解のための仲介役という側面も求められています。当初は行き違い或いは衝突していた互いの主張が、やがて相互理解のもと納得の決着を迎えたときには、国際案件を取り扱う弁護士としての職務を全うできたやりがいと喜びを感じます。

江嵜:私自身、趣味でプログラミングを経験したりと、理系的な分野に興味があります。そのため、広く、技術分野にまつわる案件は、やっていて非常に楽しいですね。半分趣味です(笑)また、訴訟も好きな分野の1つです。訴訟には、チェスや将棋のような側面があります。ある主張をすれば、相手はどう対応してくるか(反論されて主張が潰されてしまわないか、など。)といった、「読み」も必要になります。色々と戦略を練って、準備書面をドラフトしている際は、時間を忘れて没頭してしまいます。

仲條:やはり大きな訴訟案件や破産事件などは和解や判決といった形の差はありますが、クライアントに望ましい形で終了させられたときには、大きなやりがいを感じます。私は国内案件が基本的には多いのですが、弊所は国際案件も多く、語学については他の先生方のお力も借りながら国内案件ばかり扱っているときには出会えない案件を扱うこともでき、非常に魅力を感じています。

杉本:私は入所してまだ1年ほどになりますが、今回登場した3名をはじめとする、KWMの先輩弁護士の方々に丁寧にご指導いただいたおかげで、弁護士として少しずつ成長することができていると感じています。KWMの魅力的な先輩方と一緒に働いてみたいと考えている方は、以下のリンクを参照の上、ぜひ応募してみてください!

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