大雪が降った東京で、極寒のミネアポリスを思う/Amber Mark「Most Men」

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
昨年突如始めたこのnote、今年もゆるりとやっていきたいと思っております。
今年もよろしくお願いいたします。

元日は義母&義弟ファミリーが我が家に来てワイワイやるのが恒例行事。その翌日には義父のお墓参りへ。
実は義父のお墓がある霊園に、私が物凄くお世話になったレコード会社の方のお墓があり。毎年義父のお墓参りに行った時に、この方のお墓にも手を合わせています。

この方……仮にSさんとしますが、私がライターを始めてまだ1年くらいの時に、『blast』という雑誌で書いた原稿をSさんが気に入ってくださり、編集部に私の連絡先を教えてほしいと連絡があり。そこからトントン拍子で、なんとミネアポリスのジャム&ルイスのスタジオに取材に行くことになったのです。当時私はOL1年目だったし、会社を1週間も休むわけにはいかない&けど絶対に取材には行きたいので、会社に辞める旨を伝えたら「休んでいいよー」とあっさり言われて拍子抜けしたのでした(その後、OL兼業ライターは4年くらい続けました)。今思うと、ライター歴1年くらいの23歳の若造を海外取材に連れて行ってくださるなんて、どれだけ懐が深いというか。私にとっても人生で一番と言っていいくらい光栄で誉れ高い思い出です。

そしていざミネアポリスへ。目的はUKのシンガー、エリーシャ・ラヴァーンがジャム&ルイスの弟子的存在であるビッグ・ジム・ライトのプロデュースでレコーディングするので、その取材。もう大昔のことすぎて全ては覚えてないんですが、時差ボケと寒さがすごかったのと(確か12月。帰りの飛行機で38度の発熱)、スタジオでみんな大量のジャンクフード食べまくっていたことと、ジミー・ジャムが洋梨そっくりの体型だったことと、ネクストのT・ロウがスタジオに遊びに来たんだけど、すごくカッコ良かったことと、エリーシャが物凄くおとなしかったことだけは覚えています。最終日にレコ屋巡りしたのも楽しかったなー。

そんな生涯最大の思い出であるミネアポリス取材に私をフックアップしてくださった大恩人のSさん。その直後は飲みに行ったりもしてたんですが、その後めっきりお会いすることもなくなり…。そんな時に突然の訃報。まだ50代でした。
そんな大恩人のお墓に手を合わせ、Sさんのご家族の幸せと、ついでに私の家族も見守ってくださいとお願いしてきましたよ。

年始最初の記事で亡くなった方の話っていうのもアレでしたかね…?けど私にとっては今年最初のトピックだったので書いてみた次第です。ミネアポリスも、記録的な大雪が降った昨日(2022年1月6日)の東京のように雪が降っていたしね。

兎にも角にも、このnoteを読んでくださっている皆様にとって2022年が健やかで実りある1年でありますように!


<今日の1曲>
Amber Mark / Most Men(A Colors Show)

エリーシャの曲をピックアップしてもよかったのですが、私が2021年のベスト・ソングに選んだアンバー・マークの新曲が出てしまったので、これを取り上げないわけにはいきません。ベルリン発の音楽プラットフォーム『A Colors Show』(日本で言うところの『First Take』みたいなもの←かなり乱暴な説明ですが汗)で披露されたヴァージョンで 、1月28日リリース予定のデビュー・アルバム『Three Dimensions Deep』には別のヴァージョンが入るのかな? どちらにしろ、この曲も最高の一言。最初ビートレスのアカペラで始まり、ビートが入ってからの心地良さには身を委ねるのみ。プロデューサー、ジュリアン・ブネッタと彼女との相性は抜群ですね。アルバムが待ち遠しくて仕方ありません!

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