愛してるからさようなら。

大好きな人とサヨナラして乗る電車
いったいどれだけの人が僕を知っているだろう。

きっと誰も知らないんだ
あんなに大好きな人たちと酒を酌み交わし
駅のホームに立つあの人が塵より小さくなるまで
見送ったのに。
僕を知ってるのは多く見積もって三、四人
次の駅に到着する頃には知ってるのなんて僕くらいさ
僕なんてみんなの人生のモブにすぎない
寂しいようだけどそれはお互い様だって
どこか承知の上でここにいる。

君はまた会えると言ったけど
僕には、少し信じがたい。

だけどね
君を愛しているよ。
それは本当、まぎれもなくね。

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