見出し画像

日本語ボランティア10回目

こんにちは。日本語ボランティアも10回目に入りました。
A君にしては珍しく、ビシッとしたスーツで現れました。「どうしたの?」と聞くと、この授業の前に転職のための面接を受けてきたそうです。
2回目の面接だったらしく10分ぐらいで終わり、その後施設見学をしてきたとのこと。週に何回か東京の中心部にいかなければならないのでそのために満員電車に乗るのが嫌だと言っていました。
コロナで一時期落ち着いた満員電車も、最近は完全に戻りましたね。
職場の雰囲気は悪くはなさそうと言っていましたが、決める前に勤務時間、勤務日数、有給休暇の日数などを確認した方がいいと伝えました。

今回も文化中級日本語です。やはり中級レベルの単語の理解ができていません。なので当初予定の半分の量にしてじっくりと進めます。単語の理解、文章の音読、内容理解といつものように授業しました。

その後、和製英語を話題にしたフリートーク。和製英語は外国人にとっては混乱の元となるものですが、話のネタとしては面白いです。
これらを日本語ではなんていうかわかる?とクイズ形式で出して盛り上がりました。
laptop→ノートパソコン
touch typing→ブラインドタッチ 
complaint→クレーム 
office worker→サラリーマン 
outlet→コンセント 
mechanical pencil→シャープペンシル 
alcohol free→ノンアルコール 
scarf→マフラー 
pure, sensitive, delicate→ナイーブ 

ナイーブとか英語圏の人に言ったら怒られてしまいますね。
(naïve : 世間知らずな、うぶな、純真な)
A君の国では、ノートパソコンやブラインドタッチは通じるそうです。ちなみにA君は英語はしゃべれますが、英語圏の人ではありません。

それから、A君の国では「かわいい」がA君の国の母語に取り入れられているそうです。若者の間(特にアニメ好きの人たち)では、普通に使われているらしい。
さらに「くん」→男の子、「ちゃん」→女の子、みたいにちょっと違った感じで日本語が新語として使われているということも教えてくれました。
これで思い出したのが英語の「honcho」です。私がアメリカにいたときに「honcho」という単語を聞いて、「それは何?」って聞いたところ、どうやら現場のleaderのような意味で使っているとのこと。その人は、「多分スペイン語から来ているんじゃない?」と言っていましたが、後からこれは日本語の「班長」から来ているということが分かりました。
GHQが日本から持ち帰ったのがはじまりとのこと。
言葉も輸出入され、その国にあった形に変えられ定着していくのでしょう。

日本語教師歴は、12時間50分となりました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?