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Chat GPTは地理Bの勉強に使えるか(最終回)

この記事を書いていて一番大変だったのはデータ集めです。Google検索だと上位にやたらと広告が出て、思うような結果が得られないことが多いです。
そこで最終回は、Chat GPTを使ってみました。

データ探しに使えるか?

例えば各国の魚の消費量のデータを質問すると、以下のように答えをくれました。


次に鉄鉱石の世界での取引について聞いみると・・・

これでは質問が曖昧過ぎるようです。質問を具体的にすると、このように返ってきます。

考察部分の質問をしてみると・・・

次はデータではなく、考察部分の質問をしてみました。

技術トレンドの見誤り、長期戦略の欠如、産学連携の欠如、確かにそうですね。そしてこれは日本全体の病巣のようにも思えます。

過去と未来予測も聞いてみました。

しっかりとデータをくれます。ここ100年の人口爆発の様子がよくわかります。私は生きていませんが2100年には100億人を突破するのですね。

気候・土壌データ

地理Bの別の重要項目である、気候・土壌データを聞いてみます。

北半球の例ですが、季節を通して温暖で、全体的に降水量が少なく、特に夏に少ないことがよくわかりますね。

小麦の生産地と土壌の関係を聞いてみましょう。

アメリカの黒色土はプレーリーのことですね。チェルノーゼムも出てきましたが、アルゼンチンのパンパは出てきませんでした。

Chat GPTは地理Bに使えるか?

結論としてはChat GPTは地理Bの勉強にかなり使える、です。
特にデータ集めが楽になります。
また、曖昧な質問にはあいまいな回答しかきませんので、質問力が重要になってきます。そういう意味では、初学者はまず基本を身につけ、考え方の答え合わせなどに使うのがよさそうです。

まとめ

地理Bは統計学に近いところがあります。データを集め、集計し、そこから考察するという思考は、完全に理系的思考です。
理系志望の人は地理Bを選択すべし、という理由です。
この理系感覚を身につけるには、実際に手を動かしてデータを探し、分析することが大事です。
今は、SASやPower BI、Pythonなど無料で使えるツールが多いので学習環境には事欠きません。昔だったら数十万円するようなものがタダで使えるので、これを利用しない手はないですね。
それから世界共通言語である英語は重要です。データを集めるには英語で検索するのが一番よいです。Chat GPTも英語で質問した方が精度があがります。
地理Bは学び方によってはとても楽しい教科です。日本語では訳せないCuration(情報を整理して付加価値をつけること)が大事です。
ぜひみなさん楽しんでください。

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