BASIC BAISCをUpdateしました

kN-SYDEKICK-0-1-1 BASIC BAISC をUpdateしました。

今回のアップデートでは、従来不要と考えていた記述を追加しています。というのも、従来の "BASIC GUIDES" を読んでいただければ、従来の "BASIC BAISC" の内容はすべて例示であることは了解可能であると考えていました。それ以前に、そもそも "System Development Kit" を名乗っているわけですから、 "BAISC GUIDES" を読むまでもなくあらゆることが例示であると明確に了解されるものと考えていました。

ところが、それが理解できないという人に昨年の夏頃にであい、どうしたものかと悩んだ結果の "BASIC GUIDES" のUpdateと "BASIC BASIC" のUpdateです。作業は他のモジュールに対しても続けていきますが、 "BASIC GUIDES" はともかくとして、"BAISC BASIC" 以降は、意味論としては内容の変更はなく、ただ「例示」であることを示す文言を追加していくことが主な作業内容となります。

問題となる、「例示であることが理解できない人」についてですが、まぁ、それも仕方ないかなとは思います。日本産のTRPGで、すくなくとも現在モジュールという概念を明記しているものはないのではないかと思います。そのため、TRPGの抽象化とロジカルな思考という面で、 TRPG について訓練されている人は多くないように思います。ですから、モジュールと言っても理解の範囲外ですし、System Development Kit となれば尚更でしょう。

このあたり、日本産の多くのTRPGとSYDEKICKが取る位置の違いの影響もあるかもしれません。位置取りは、おおまかに次のように考えています:

ここでの「サンドボックス性」とは、「この枠内で遊んでね」というものであり、世界観・データ・ルール群を総合して考えています。「モジュラリティ」は、モジュールという概念をどれだけ明らかにしているかであり、多数のサプリメントを出しているGURPSは必然的に高くなります。

この図で見ると、日本産のTPRGの多くは左下に位置し、SYDEKICKは単独で右上に位置しています。こんな具合に、対極にあると想定しているため、SYDEKICKとはなにかを理解できない人が現れても、それはしかたないことと思うとともに、視野が狭いのだろうなとも考えています。

というわけで、今回のUpdateではしつこく「例示である」ことを繰り返しました。なお、 "BASIC BASIC" では「フィラー」という言葉を使っていますが、これはモジュールかmodule Complexと同義です。たんに「スロット」に対する言葉としては「フィラー」を使うのが一般的であるため、そのような呼び方をしています。この点は "BASIC GUIDES" でも解説しています。

では、よろしければ、「例示である」ことをしつこく明記した "BASIC BASIC" がどのようになったかをご覧ください:


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