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生きる【書き下ろし詩】

波打つ心の臓器は荒く
タメ息混じりの鼓動と裏腹
蜘蛛の巣張り付く肺は静寂
膨張したまま行動促す
砂を噛みしめ冷気を吐き出す

北風ビューと身を散らす
張り付く凍てつく固まり焦がす
取りつかれた意見は偏見
宛先不明の想いは薔薇色
矛盾に挟まれあっちらこっちら

心に潮が満ちたなら
バシンと道端叩きつけ
破裂した破片鮮やか血の色

現実社会を折り畳み
フッと息を吹き掛けて
ブッとばした冬の景色は
少し色気をかもし出す

今日も業務を強制的に
凶器を皆が共有し
境界線を越えていく

その果てにある視線を目指して
名前もしらない他人と歩む
身体と身体の結び目気にして

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