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白膠木

昨日の札幌は強風でヌルデの枝が折れ落ちていたので、急遽染めてみた。
ヌルデは虫瘤がつけば「五倍子」だが、葉枝でも染まるという。

少しの量なので、そもそも染料としては不十分だったかもしれないが、鉄媒染で紫がかった薄めのグレーに染まった。脇に2本も芽が出ていて、これは根で増えるのか?庭に継続してヌルデが生えてくるならば染料として継続して使うことができる。
「薄いグレー」を好まれる方が多い。これまで、私の染め方では薄いグレーを出すのが難しく、ご希望に添えなかったこともあったが、このグレーがヌルデの安定したグレーであれば、今後は少し幅が広がりそうだ。



ヌルデは漢字で白膠木 白い膠の木?切り口から白い液体が出る。ウルシ科で、昔は漆として防水のために木製品に塗って使っていたこともあったそうだ。かぶれないように、念のため手袋をした。煮出した液も、白く濁っていて、染めていて、不思議な感じがした。


見えている色よりも少し濃いめに映っている

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